2022年2月24日 更新

元特別支援教師が教える!粗大運動とは?家庭でできる粗大運動をご紹介

「粗大運動(そだいうんどう)」という言葉を聞いたことがありますか?幼児期に粗大運動をたくさんすることで、お子さんは様々な力を身につけることができます。今回は粗大運動で身につく力、家庭でできる粗大運動をご紹介します。

粗大運動って?

粗大運動(そだいうんどう)とは、身体全体を使った運動・動きのことを言います。例えば、「歩く」「走る」「ジャンプする」「立つ」「座る」など、日常生活に関わる動き全般を指すと言えるでしょう。

この粗大運動=日常生活に関わる動きは、発達とともに獲得していきますが、周りからの適切なアプローチでどんどん能力を高めていくことができます。

粗大運動で身につく力とは?

粗大運動で身につく力にはどんなものがあるのでしょうか?赤ちゃんの頃から発達とともに獲得した能力に、周りからのアプローチがプラスされ、以下のような力が身につくと考えられます。

 ・姿勢を保持する力
 ・バランス感覚
 ・ボディイメージの獲得
 ・集中力
 ・見る力

上記のように幼いうちから、たくさん身体を使った運動をすることで、ボディイメージが獲得され、姿勢を保ったり、物事に集中したりする力が養われていきます。この力が身につくことで、就学後の生活もスムーズになることでしょう。
※ボディイメージとは、「自分の頭や手足がどんなふうに身体についているのか、どんなふうに動かせば思い通りに物をつかめるのか、物を投げられるのか、物を注視できるのか」などを感覚的にイメージできる能力のことです。

家庭でできる粗大運動をご紹介!

それではここからは、家庭でできる「粗大運動」をいくつかご紹介します。お子さんと一緒に楽しみながら、取り入れてみてください。

・散歩

散歩は素晴らしい粗大運動です。小さいお子さんは、散歩中も歩いたり、走ったり、立ち止まったり、しゃがんだりと大忙しですよね。この「大忙し」の中に、粗大運動の基礎がたっぷり詰まっています。

・公園遊び

公園は粗大運動の宝庫です!公園遊びは、是非小さいときから経験させてあげてほしいです。公園ほど、身体全体を使って遊べる場はないと思います。

・ジャンプ

その場ジャンプ、ちょっと高いところからジャンプ、もっと高いところからジャンプ、狙いを定めてジャンプ…など、色々なジャンプを楽しんでみましょう。

ジャンプに慣れているお子さんでしたら、“狙いを定めてジャンプ”が効果的です。例えば、「あそこの大きな緑の葉っぱのところにジャンプしてみよう!」のようにお子さんに声をかけ、ジャンプを促します。

このジャンプには、いろんな要素が含まれています。

・「大きな緑の葉っぱ」という目印→目印を見つけられる力、目印を注視する力
・目印をめがけてジャンプする→身体への力の入れ具合を調節する力
・狙いを定めてジャンプ→集中力

何気ない運動ですが、こんなにたくさんの要素を含んでいます。

・ケンケンパ

ケンケンパは保育の現場でも療育の現場でも、特別支援教育の現場でもよく取り入れられています。先程のジャンプ同様、見る力・身体の動かし方など、たくさんの要素を含んだ運動です。

・手押し車

今、我が家で流行っている運動です。4歳以降のお子さんにオススメです。腹筋、背筋、腕力、身体を支える力…続けることで体幹が鍛えられます。

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この記事のライター

みかん・元特別支援学校の先生ママ みかん・元特別支援学校の先生ママ

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