2022年6月9日 更新

耳が痛くならない中耳炎?子どもが「滲出性中耳炎」になった体験談

耳が痛くならない「滲出性中耳炎」という病気があることを知っていますか?我が家の子どもたちは、2人ともこの病気にかかりました。今回は我が家の子どもたちが、滲出性中耳炎にかかった体験談をご紹介します。

「中耳炎」と聞くと、熱が出たり耳が痛くなるイメージがありますよね?この耳が痛くなる中耳炎は「急性中耳炎」と呼ばれるもので、親も異変に気づきやすい病気です。しかし、中耳炎にはもうひとつ、「滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)」と呼ばれるものがあることを知っていますか?

我が家では、息子も娘もこの「滲出性中耳炎」にかかりました。今回は我が家の子どもたちが、滲出性中耳炎になったときの体験談をご紹介します。

耳が聞こえづらくなった息子

息子が滲出性中耳炎になったのは、幼稚園の年中の頃でした。最初に違和感に気づいたのは、呼んでもなかなか振り返らないことが増えたときでした。もともと集中すると周りの声が聞こえなくなる子だったため、初めはそこまで気にしていませんでした。
しかし、あまりにも気づかないことが続くので、息子に「耳聞こえにくい?」と確認してみたところ、「ちょっと聞こえにくい」と言われたため、慌てて耳鼻科へ連れて行きました。
耳鼻科へ行くと「滲出性中耳炎」と診断を受け、そこで初めて、急性中耳炎以外の中耳炎があることを知りました。先生が言うには、滲出性中耳炎は耳に水が溜まっているだけの状態だということです。大人であれば耳が詰まった感じがしたり、耳がチャポチャポして異変に気づくのですが、子どもはなかなか自覚症状が出ないそうです。そのため、どうしても発見が遅れてしまうとか。
息子の場合も筆者がなかなか気づけなかったため、だいぶ水が溜まっている状態だったようです。鼓膜の検査を受け、鼓膜がまったく震えていないことを確認し、投薬治療が始まりました。滲出性中耳炎の治療は、よほどのことがない限り抗生物質で治すようです。

長い治療が始まる

滲出性中耳炎の辛いところは、とにかく治療期間が長いところです。毎日抗生物質を子どもに飲ませ続け、完治するまで週に1回の耳鼻科通いが続きます。結果的に、息子は治るまでに半年かかりました。
週に1回の耳鼻科通いを半年続けるには、かなりの労力が必要でした。耳鼻科は混んでていて待ち時間が長く、年中の子どもを大人しく待たせておくのは大変なことです。ようやく完治したときは、心の底から安堵したものでした。
また、毎日の薬の管理も大変です。息子の場合は薬を嫌がらないのでまだ助かりましたが、薬が嫌いなお子さんだとかなり苦労すると思います。

娘も同じく滲出性中耳炎に

息子は幸いにもその1回だけで終わりましたが、今度は娘が年少の頃、同じく滲出性中耳炎にかかりました。娘の場合は耳が聞こえにくいこともなく、普通に生活していました。ただ、風邪で鼻水がひどかったので耳鼻科へ行ったところ、滲出性中耳炎になっていることが判明しました。

すでに息子で経験していたため慌てることはありませんでしたが、また耳鼻科通いが始まることを思い、憂鬱な気分になったものです。しかも、娘の場合はこれ1回で終わらず、1年のうちに何回も再発を繰り返しました。幼稚園の頃は1年中耳鼻科へ通っていたような気がします。ただ、年長くらいになると、ようやく再発することもなくなりました。

先生によれば、小さい子は鼻をすすってしまうため、どうしても耳に水が溜まりやすいようです。娘もよく鼻をすすっていましたが、年長くらいになって鼻が上手にかめるようになりました。それと同時に、滲出性中耳炎になることも少なくなったのだと思います。
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この記事のライター

うしゃ うしゃ

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