2020年8月7日 更新

ほめ育てアドバイザーが解説!ママが輝けば子どもも輝く『ほめ育て』子育て法

子育て中の疑問は『ほめ育て』で解決!ママの心を整える思考スタイルと、子どもの自己肯定感や自己効力感を育てるほめ方をご紹介します。

②「あれも」「これも」と複数でほめる

いいことを雪だるま式にかき集めてどんどんほめる

例:「何をやってもコツをコツをつかむのが早いわね」
  「あれもこれもできるのね」
  「いいことばかりだわ」とほめる部分をどんどん拡大していく。

→ママが「いつもいつも」「あれもこれも」とほめ言葉をかけることで子供は「いいことはずっと続く」という発想ができて「世の中はいいところ」と明るい視野を持つようになるので嫌なことがあっても立ち直りが早い、物事をいいほうへ解釈するなどポジティブな思考ができるようになります。

③「○○な子」と存在を全肯定する

日本は他の国と比べても自己肯定感「自分は価値のある人間だと思いますか?」の回答が最も低いのです。かけっこでビリでも、テストで0点でも、あなたのことを愛していると伝えましょう!

例:・お子さんがついに歩き出したとき
  「○○ちゃんすごい!」+「感動!私もよくここまで頑張ったわ。えらい!」
  ・お子さんの夜泣きが止まったとき
  「○○ちゃん、スッキリねんねできたね」
  「私も寝不足によく耐えた。たいしたもんね。」

→元気な子ね!たくましい子ね!明るい子ね!親切な子ね!優しい子ね!気が利く子ね!努力家ね!頑張り屋さんね!など、どんどん使って子どもを丸ごとほめていきましょう!子どもがいい行動をとったら、それはお子さんの頑張りであるとともに、ママが一生懸命こそだてしてきたことの証です。

④ほめるタイミングを逃さない!努力をほめる!

子どもが自発的に行動した瞬間が、ほめ効果を最大限に高めるタイミングです。子供は小さなことでもママにほめられたいものです。ポイントは「すぐほめ」。ママの観察力が大事!小さなことでもすかさずほめる!行動からいいことが起こるまでの時間が短ければ短いほど効果的に頭にインプットされやすいからです。

また、子供の能力や才能だけでなく、その子の努力や我慢などの「ちょっとがんばっている気持ち」を肯定していくことがとても大切です。努力をほめることで気持ちを前向きに、行動をプラス方向へもっていく原動力となります。

ママの中にはほめるところが見つからないという方もいますが、身1つで生まれてきた子どもたちにとってはお着換えだって、歯磨きだって、すべて初めて取り組むこと。何も知らないところから一つずつ学んでいきます。子供の行動をゼロから育むつもりで目線をぐっと下げると、たくさんのほめポイントが見えてきます。

子供にはたくさんの経験をさせ、ママは「頑張っているね」と過程や努力をコツコツほめていくこと。それらは今のしつけや生活習慣を身いつけるだけでなく「逆境に強い心」を育てることにつながるのです。

➄物質的なご褒美はおすすめしない

「お部屋を片づけたらあのおもちゃ買ってあげる」「100点とったら欲しかったもの買ってあげる」などの、”ご褒美をあげること”はほめ育てではおすすめしません。

<問題点>
・ご褒美自体が行動の目的になってしまいやすい
・エスカレートしやすい
・効果や満足感に持続性がない
・内発的なやる気を失わせる(好奇心や興味など子供の内側から湧き出る力が原動力となっているやる気)
・行動がご褒美を得るための手段となると行動そのものの魅力ややる気が損なわれご褒美に依存する傾向がある。

以上のことから、ご褒美をあげるときは、モノに頼らず親子との時間を充実させるなど、子どもが喜ぶことを考えましょう。

例えば「○○できたら○○買ってくれる?」の問いには・・・
「ううん、ごほうびは特にないよ。○○ちゃんならご褒美がなくても大丈夫」など、伝え事前にご褒美を与える約束はしないようにします。

非常に高いレベルのことに取り組むときや、やる気が非常に低下しているときのみご褒美を用いるといいかもしれないですね。

・物質的なごほうびに頼らず、子供が喜ぶちょっと特別な体験を共有する(頑張ったら週末ピクニックにいこう、夕飯にハンバーグ食べようなど)
・事前にごほうびを与える約束はせず努力や過程をしっかりほめてからサプライズなご褒美をする
・コツコツ続けてほしいことは「ポイント方式」のご褒美を用いる(できたらシールを貼るなど)

子供が喜ぶ誉め言葉をつかって物でしか動けない子にしないように気をつけましょう。

⑥To doよりTo beにフォーカスする

達成したことではなくてその子自身をほめること。才能ほめより努力褒めが大切です。

例:「逆上がりができるようになったね!すごい!」
  「テストで100点だったね、えらい!」(才能褒め)
  「毎日一生懸命練習したからできたね」
  「毎日コツコツドリル頑張ったから問題が解けるようになったね」(努力褒め)

ママが子供の努力を誉めていると子供には「努力すれば能力が向上する」という意識が刷り込まれます。一方の「才能褒め」では「能力は生まれつきに決まっている」という意識が生まれやすくなります。

結果を誉めるのではなく、努力の過程をほめることでモチベーションが上がります。「努力ほめ」のコツは、「時系列式」。時間の流れを追いながら、結果を出すためにどう努力したかを具体的にほめましょう。

例:テレビやゲームを減らした→「ゲームを我慢してよく勉強したね」
  毎日コツコツ頑張った→「毎日、宿題やドリルをよくやったね」
  苦手を克服した→「苦手な問題がとけるようになったね」など

⑦ほめ方NGワード

ほめる言葉がありきたりになってしまうときの解決法。ポジティブに褒めるときのルールは以下の3つです。

1.長く捉えてほめる。
(「いつもがんばっているね」「次もうまくいくよ」「ずっといい調子ね」など)
2.ほめの範囲を広げる。雪だるま式に範囲を広げてほめる。
(「絵を描くのも上手だけど歌もうまいわね」など)
3.○○な子と存在を肯定する。
(「優しい子ね」「頑張り屋さんね」「よく気が付くね」など)

「今回はよくできたね」や「やればできるじゃない」はNG!時間を限定してしまうため、そのときだけたまたまうまくいったんだと思ってしまうので注意が必要です。

⑧子どもにとっての最高の誉め言葉でほめる

「えらい」「すごい」「いいね」で褒めない。例えば「この前の金曜日漢字ドリル3ページもやったでしょ。あの努力が今回のテストででたんだね!」など。具体的な言葉で表現していきましょう。

また、ママの素直な気持ちで褒めることも大切です。「ママうれしくて涙がでそうになったよ」「ママうれしいな」というようにママの素直な気持ちは子供にとって最高の誉め言葉になります。

100点=いい子、ではありません。「ほめ育て」では知識や才能などはその子の魅力の一つであって、その子自身ではないことをママがしっかりと区別して接することが必要です。
100点取った背景には必ずその子の努力があります。自分を律することができた頑張りをほめてあげるのが自己肯定感を育てるためのほめスキルです。子供たちが努力の価値を知り、自分を肯定できるようなほめ方を心がけましょう。
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この記事のライター

Cocorohanasakuママ Cocorohanasakuママ

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