重い心を抱えたあなたへ。ネガティブ思考にとらわれた時の脱出方法

「ポジティブな人とネガティブな人、どちらのタイプになりたいですか？」

もしそう問いかけられたら、9割以上の人が「ポジティブな人」と答えるに違いない…いつもそう思い、ポジティブな人に憧れる筆者はネガティブ思考の人間です。以前はここまでではなかったのですが、社会人になり、任されたことを完璧にやり上げないといけないというプレッシャーから過度な心配性に。

以来、何をするにも「不手際があってはいけない」と何度もシミュレーションをし、準備万端にするまで寝ることさえできないという完璧主義かつ失敗した時は自分を責めるというネガティブ思考になってしまいました。

ネガティブ思考のままの育児は苦しい

しかしそれではとてもやっていけないと感じたのが育児を始めてから。どれだけ準備を完璧にしていても、子どもは親の思い通りには決してなりません。それどころか、想像の上をいく事態を巻き起こします。

出産以前の私は、掃除も料理も洗濯も日々のタイムスケジュールに則って、完璧に仕上げていました。ところが出産してからはできないことが山積みに。毎日「これもできなかった」「あれもできなかった」とできなかったことを考えながら、重い気持ちで眠りについていました。

そしてそのうち理由もなく涙があふれたり、イライラして夫に八つ当たりすることが増え、気力がどんどん奪われていることに気づいたのです。

「このままではマズイ」

その時、以前自律神経の乱れから体の不調を招いたときに、病院の先生から言われた言葉を思い出しました。

「ネガティブな思考にとらわれた時の脱出方法、教えるね」

ネガティブ思考にも良いところがある

ネガティブ思考がマイナス面ばかりかというと、決してそうではありません。実はネガティブな思考がメリットになることだってたくさんあります。

慎重に考えて行動する

マイナスに捉えれば「優柔不断」だと思われがちですが、ネガティブ思考の人は行動を起こすときに多角度から「本当にこれでいいのか？」と吟味するので、失敗することが少なく、頭の中でシミュレーションをして臨むので、いざ行動を起こしたときにスムーズにはかどることが多いように思います。

筆者は外出する際に1日の行動を頭の中でシミュレーションしてから必要なものを準備するので、「これを忘れた！」という経験はほとんどありません。

物事を徹底的に見極める

基本的に何に対しても失敗したくないので、安易な悪徳セールスなどに引っ掛かることは少ないのではないでしょうか。知らない人が訪ねてきてもすぐにドアを開けることは無く、要件をきちんと聞いて、必要な場合のみ対応している人が多いと思います。筆者も家電製品などを購入する場合、本当に買う価値があるかを他と比べて徹底的に見極めて判断しています。