「自分のことは自分でする力」は「自分軸」につながる
幼児期までは、日常生活のあらゆる場面でママ・パパのサポートを受けてきた子どもたちも、小学生になると、途端に「自分のことは自分でしましょう。自分で考えて行動しましょう」という生活になります。学校には多くのルールがあります。例えば、時間を守る、一定時間着席して授業を受ける、廊下は歩く、場や状況に合った声の大きさで話す…などなど。
これらのルールを守るためには、自分のことは自分でする力=自分で考えて行動する力が必要となります。この力が身についていないと、「今、何をすべきかわからない」「次はどう行動したら良いのかわからない」状態になり、「指示待ち」となってしまいます。
また、この力は「自分軸」にもつながります。自分で考えて行動することを続けると、自分の行動に責任をもてるようになり、結果「自分軸」で生きていけるようになるのです。ではこの力、どうやって身につけるのでしょうか?就学したら、自ずと身につくものなのでしょうか?
筆者はそうは思いません。なぜなら、「自分のことは自分でする力」は、それまでの家庭や園などでの継続した関わりがあるからこその力だと感じているからです。ですから、「今ならできそうだな…」というタイミングを見極めて、できれば就学前に家庭でサポートしてあげる必要があると思っています。
筆者はそうは思いません。なぜなら、「自分のことは自分でする力」は、それまでの家庭や園などでの継続した関わりがあるからこその力だと感じているからです。ですから、「今ならできそうだな…」というタイミングを見極めて、できれば就学前に家庭でサポートしてあげる必要があると思っています。
もうすぐ1年生になる我が子。声かけ・サポートを減らしたい…!
我が子がこの春から1年生になるにあたって、「自分のことは自分でする力」を身につけてあげたいと感じています。
これまでも、注意や指示を極力減らした関わりを意識してきましたが、入学後の理想は、朝の支度と帰宅後の流れを親があれこれ言わずに、自分主体で行動できるようになること=自分の行動に責任をもてるようになることです。
子どもが自分の行動に責任をもてると、自然と親の注意や指示は減ります。そうするとどうなると思いますか?
子どもはうるさく言われないので、幸せ。ママ・パパもあれこれ口うるさく言わなくていいので、幸せ。お互いにストレスが減るのです。我が家でも入学後の理想に向けて、少しずつ声かけやサポートを減らしたいと考えています。
我が家流「自分のことは自分でする」を身につける方法
ここからは、我が家流の「自分のことは自分でする力」を身につけるための方法をご紹介します。ママ・パパはあれこれ言いたいのをぐっと我慢することが増えますが、これが後々お子さんの、自分のことは自分でする力=自分の行動に責任をもつ力につながっていきますので、ぜひ試してみてください。
【実践する場面】
・起床〜朝の支度
・帰宅後の流れ
【取り組み方】
今回は、「起床〜朝の支度」の場面での取り組み方をご紹介します。
①起床‥‥息子は“自分で”起きる
起床から、息子自身で起きてもらいます。筆者も夫も起こしません。起きるのが遅くなって、その後の流れが遅くなって慌てることになったら、息子と話をします。「今日はどうして遅くなったと思う?」「どうしたら良いかな?」このやりとりを通して、朝の起床も「子ども自身が達成すべき課題」であることを知ってもらいます。
②朝ごはんの時間になったら、朝ごはん→台拭き→歯磨き→着替えまでを終える時間を息子と相談して決める
現在は、1時間程度を基本に取り組んでいます。幼稚園への登園時刻があるので、起床が遅くなると、自動的に「朝ごはん〜着替え」にかけられる時間は減ります。
ここで、筆者が意識しているポイントは3点あります。
・頑張る時間を息子と相談して決めること
・キツキツにならない程度の時間設定にすること
・(注意・指示を含む)声かけを極力減らすこと
この3点を意識することで、「息子主体で・無理なく・嫌な気持ちにならずに」取り組めるのではないかと思います。
上記のような流れで、朝の身支度の実践をしています。注意が反れ、途中で流れが止まってしまったとき用に、「あさのながれ」「かえってきてからのながれ」をイラストと言葉で書いて、壁に貼っています。帰宅後の流れも同様の方法で取り組んでいるところです。始めて1ヶ月ほどですが、徐々に親の声かけが減り、息子主体で行動でき始めています。