2021年11月17日 更新

【就学相談体験談】普通級?通級?特別支援級?小学校で過ごすクラスを決めた理由(前編)

特別な支援が必要な子や、集団生活に困難を感じる子の入級するクラスを決めるための相談会である「就学相談」。我が子にベストな進路はどこかと悩むママさん達は多いはず。筆者の経験をぜひ参考にして下さい。

そろそろ入学後に過ごすクラス決めに悩む時期

特別な支援が必要な子や集団生活に困難を感じる子は、小学校入学前に「就学相談」を受け、入級するクラスを決めます。決定時期は自治体や相談予約をした日時によって異なりですが、秋~冬に行われることが多いようです。(※詳しくは下記の記事をごらんください。)そのため、今時期から就学先に悩んでいるママ達は多いのではないでしょうか?

2年前の今頃、筆者も我が子の入学後のクラスをどこにするかとても悩んでいました。行きたいクラスに必ずしも行けるわけでも、周囲に賛成してもらえるわけでもなかったからです。入級先に関する情報も錯綜して訳が分からなくなった時もありました。

そうした経緯と入級先を選ぶ決め手となったこと、入学後にどのように過ごしているかを【前編】【中編】【後編】の3回にわたって丁寧にご紹介していきます。あくまで筆者の娘のケースですが、参考にそていただければ幸いです。

▼「就学相談」「特別支援学級」「通級指導学級」についての記事はこちら

6月中旬、就学相談説明会で疑問

まずは就学相談の流れと共に、変化したり混乱したりしつつも、入級先を決定するに至った筆者の気持ちを綴っていきます。(※スケジュールや時期は各自治体によって異なると思います。)

就学相談説明会では、各学級の特徴や今後のスケジュール、必要なものの説明がありました。この時点で筆者は「情緒障害支援学級」が娘に合っているのではないかと思い、その学級に関する情報が欲しかったのですが、その学級の学区に関する情報は何故か非公開で、資料には「教育センターに直接聞いて」と書かれていたのです。

不思議に思いましたが、次回の就学相談予約の時に聞くことにして、まずは療育先・発達センターなどと希望学級について相談し、「情緒障害支援学級」に就学希望を出すことを決めました。

6月下旬、就学相談予約で怒りを感じつつも選択肢が1つに絞られる

我が家の住む地域では直接教育センターに赴き、予約と同時に面談も行われました。この面談時に、資料で非公開となっていた情緒特別支援学級の学区について聞くと、「筆者さんは情緒特別支援級には学区外で通えないし、知的な遅れがないなら普通級に行くしかない。あとは通級使うくらいですかね。」とアッサリ言われました。それなら近所の小学校の知的障害特別支援学級に混ぜてもらえないかも聞きましたが、答えはNOです。

筆者は「集団生活に困難のある子供の進路を随分簡単に考えているんだな」と怒りを覚え、「それは無理です。『パンがないからご飯を食べる』ような決め方で、クラスを決められません。それなら最初から適応指導教室(不登校向け少人数教室)行きます。大人数クラスは適応できないので。」とお伝えしました。

するとそれは困るのか、教育センターの方は支援級の設置に関する部署の方を呼んできてくださいました。「今すぐには無理ですが、情緒支援学級設置に関する保護者の強い要望を担当に伝えて下さい。」とのことでした。
正直、その時の筆者にとっては「今が全て」です。入学先を決めなければならないので、「情緒特別支援学級に入れてもらえないなら、近所の学校の知的障害支援学級にまぜて下さい。」とその方にも再度お願いしてみたのです。すると、支援級設置担当者は「情緒障害の子も、知的障害支援学級は使えますよ。情緒障害支援学級が足りないので、そういう対応で補っています。」と不思議そうに仰いました。

面談担当の教育センターの方は「それはダメ」と言っていたので、ここで食い下がらなかったら「普通級と通級しかないんだ」と諦める所でした。教育センターで面談を担当するからといって、皆が正しい知識を持っているとは限らないという事実にゾッとし怒りを覚えつつも、ここで娘が通うクラスの選択肢が近所の小学校にある「知的障害支援学級」一択に絞られました。
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