2021年3月17日 更新

みんなに知って欲しい!②「通級指導学級」って何をするところ?

小学校には、通常学級で学びつつも、集団生活における困り感に取り組む場があります。いつか我が子が利用する時のためにも、クラスで通級を利用している他のお子さんへの理解を深めるためにも、知っておきましょう。

「通級指導学級」とは

「通級指導学級(通称で通級)」とは、集団生活において様々な困り感を持つお子さんが自分の課題に取り組む場です。普段は通常学級で学び、週に数時間ほど通常学級の授業を抜けて、通級の教室で学ぶことになっています。

以前は通級が設置されていない学校に通う子どもは、親の送迎で設置校に向かわなければなりませんでした。しかし、現在は多くの学校で「通級の先生が各学校に通級指導に向かうスタイル」に変化し、負担が軽減されているようです。それによって、今までより利用しやすくなり、通級で学ぶ子どもが増えていると聞きました。

「通級指導学級」の種類

通級には子どもの抱える困難に応じた様々なクラスがあります。取り組む事柄はたくさんありますし、各自治体や学校によっても異なるようですが、簡単にまとめて記します。
・視覚面での課題に取り組むクラス
 視覚障害のあるお子さん向け。
 拡大読書器、タブレットの使用方法や聴覚を活用させて見えにくさを補うことを学ぶ。
 同じ困難を抱える子ども同士での交流の場を作る。

・聴覚面での課題に取り組むクラス
 聴覚障害があるお子さん向け
 今持っている聴く力を活用して伸ばす取り組みをする。
 自分の障害を受け止め乗り越える力を育む。

・会話面で困難があるお子さん向け
 発音や話し方の誤り、どもりを改善する。
 うまく話せないことで抱える悩みやトラブルを防ぐ。

・コミュニケーションや感情のコントロール等に取り組むクラス
(「特別支援教室」とも呼ばれる)
 ADHD、LD、自閉症スペクトラム障害、場面緘黙症、チックの出るお子さん向け。
 集団で過ごしやすくなるように、各々の課題に取り組む。

まとめ

「通級指導学級」についてのまとめ、いかがだったでしょうか?これから先、お子さんが学校で困難を抱えた時に頼れる場所として、通級のことを知っておいてくださいね。送迎や費用を必要としないことから、保護者にとっても利用しやすい場所だと思いますよ。

また、我が子が「同じクラスのお友達が時々授業を抜けてどこかに行くんだけど、どうして?」とか「通級って何?」と尋ねられた時に、答えるヒントにして頂けたら幸いです。そうやって、通級を利用する子が「他の子に比べて劣っている」とか「さぼっている」といった誤解を受けずに、気持ちよく学べる環境を作っていってあげたいですね。


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