筆者が特別支援学校や療育センターに勤務していた頃、「お子さんが手をつないでくれずに悩んでいる」という方が多くいらっしゃいました。筆者の息子も、2歳頃から急に手をつなぐのを嫌がるようになりました。
自由に好きなところへ歩きたいという息子の気持ちも分かるのですが、車や自転車が通る道路では、安全のために手をつなぐ必要があります。今回は、そんな手をつながない息子に悩んだ筆者が実践した5つのことをご紹介したいと思います。
自由に好きなところへ歩きたいという息子の気持ちも分かるのですが、車や自転車が通る道路では、安全のために手をつなぐ必要があります。今回は、そんな手をつながない息子に悩んだ筆者が実践した5つのことをご紹介したいと思います。
外に出たら手をつなぐことを伝える
2歳になった息子は、ある程度大人の言っていることは理解している様子。そのため、玄関から出る直前には「手をつないで歩くよ」と伝えることを始めました。
伝えるときには、より伝わりやすくするためのポイントがあります。
・子どもが理解できる言葉を使う
・文章の長さを短めにする
・話すスピードをゆっくりにする
・子どもと目を合わせて伝える
・子どもが理解できる言葉を使う
・文章の長さを短めにする
・話すスピードをゆっくりにする
・子どもと目を合わせて伝える
例えば、「つなぐ」という言葉が分からない場合は、「ぎゅっとするよ」「にぎるよ」などの言葉に置き換えることができます。1歳頃のお子さんなら、言葉だけでなく、実際にその場で手を握りながら伝えるのもおすすめです。
また、伝えるときには、お子さんの目を見ることで伝わりやすくなります。子どもは、周りの様子に気を取られていると、親が言っている言葉は耳に入りません。もしかすると、玄関にいたアリに気が取られていたり、靴のテープをつけることに集中している可能性も…。子どもに伝えたいときには、しっかりと聞ける環境を整えましょう。
声かけを一工夫する
いつもは手をつなげるけど、なんとなく気がのらない日もあります。そんな時には、誘い方を工夫してみましょう。「どの指でつなぐ?」「右手、左手どっちがいい?」など選択肢をあげるのもおすすめです。筆者の息子は、ぬいぐるみのお世話にはまっていた時期だったので、「ママのこと保育園に連れて行ってくれる?」というと得意げに手をひっぱってくれることがよくありました。
少しの時間でも手をつなげたら大げさに褒める
たった5秒の間でも、手がつなげたら大げさに褒めてあげましょう。長い時間、手をつないでほしいというのが本音ですが、まずは小さな変化を認めてあげることが大切です。褒めることの繰り返しで、子どもは学んでいきます。ある程度手をつなげるようになってきても油断は禁物。完全に定着するまでは、褒めてあげましょう。
年齢の低いお子さんには、目的地に到着して手をつなぎ終わったときだけでなく、手をつないでいる最中にも褒めてあげましょう。手をつなぎ終わってから褒めても、何を褒められたのか分かりづらいお子さんもいるからです。今この状態が良いんだよ、ということをその場で伝えてあげましょう。例えば、「手をつなげてかっこいいね」「手を握ってくれて嬉しいよ」などの声かけがおすすめです。