2019年4月22日 更新

子供の便秘と下痢について知っておこう!正しい知識と対処の方法【便秘編】

子供の身体は大人よりも未熟な分、デリケートなものです。成長の過程で段々強くなっていくとは言っても、すぐに大人のように仕上がるわけではありません。お腹の弱い子も、心の不調がお腹に出る子もいます。子供の便秘や下痢は、正しく対処してあげないと最悪な事態を引き起こす事もあります。正しい知識を持って、しっかり対処してあげましょう。

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子供の便秘と下痢は、ママとしては心配で動揺してしまうでしょう。デリケートで素直な身体の子供は、食べたものも体調も、すべてが便にそのまま出てしまいます。

症状として重いのか、軽いのか、様子を見るだけで大丈夫なのか、病院に急ぐべきなのか…動揺していたり判断がつかない時には、どうしたらいいのか悩んでしまいます。そんな時の対策として、子供の便秘と下痢について考えられる問題をご紹介します。

乳児期の便秘

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乳児期にも便秘は起こります。新生児の頃は1日に10回は便が出ますが、1回の量も少なく、内臓が安定していないせいで、母乳やミルクを飲んだらすぐに排出します。

新生児期を終えて、乳児期に入ると、今度は少しずつ便が出るまでの感覚が空いてきます。それでも1日に何回かは便を出しますよね。ですが、1日に1回もしないから便秘!というわけでもありません。

便秘の判断は「1日に1回も出ない」「毎日出ない」だけではなく、機嫌がいいか悪いかも見る必要があります。便が腸の中に長く溜まると、水分を吸収して硬い便になります。2~3日便が出なくても、食欲があって水分をとれているようであれば、便秘ではなくその子なりのペースだと判断して、大丈夫です。

便が硬くてスムーズに出ない時は、長引かせない処置が必要です。低月齢の場合は、母乳が足りていないことも、原因として考えられます。体重チェックはしておくようにしましょう。

また、1週間以上便が出ない、または頻繁に繰り返す場合は、先天性の異常も考えられることがあります。病院できちんと受診してもらうようにしましょう。

便秘かな?と思った時に自宅で出来るケア

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便秘かな?と思った時に、病院に行く前に自宅で出来るケアを覚えておきましょう。
●生活リズムを整える
・母乳・ミルクは定期的に
・夜のねんねの時間を決めて自律神経を整える
・食事(離乳食)はバランスよく
・繊維が多いものや、乳酸菌類など便秘にいい食材を心掛ける

●おしりの刺激
・肛門をやさしく刺激する(綿棒、または手袋をした指先)
・綿棒浣腸(綿棒にベビーオイルをつけ、1cmほど肛門に居れ10秒ほどゆっくり回してから抜く)

●マッサージ
・"の"の字マッサージ ⇒ おへそを中心に時計周りに手のひら全体で"の"の字を書くように、おなかをマッサージする。おなかが少しへこむくらいの力をいれる。手が冷たくないことを確認する
・足の前後運動 ⇒ 両足を持って、交互にゆっくりと前後する。まだ自分で自由に動けない赤ちゃんに効果的
・腹ばい ⇒ おなかへの刺激。上半身を起こせて嫌がらない赤ちゃんに効果的

●便秘薬
市販のものよりは、病院(小児科)に相談して、症状に合った薬をだしてもらう。オレンジジュースやプルーンジュースも効果的
などが、自宅で出来るケアについてです。症状が重いなと感じたり、ケアで効果が見られない場合は、病院に行きましょう。その時に便秘がいつごろからか、症状、きげん、回数など言えるようにしておきましょう。便のついたオムツを、直接見せると一番わかりやすいですね。

乳児期の便秘で考えられる病気

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乳児期の便秘に考えられる病気は、次のようなものがあります。
●機嫌がいい場合
・便が固くて、排便がつらそう ⇒ 便秘(繊維や水分不足している可能性があります。食生活を見直します)
・排便のとき痛がり、血が混じる ⇒ 裂肛(便が硬いせいで肛門が切れる。処置は病院で、生活では食物繊維の食べ物を増やし、マッサージをしてあげる)

●機嫌が悪い場合
・1回の授乳に30分以上かかる、体重が増えない ⇒ 便秘(母乳不足が原因、ミルクを足すようにする)
・10~15分おきに激しく泣く、嘔吐や血便がある ⇒ 腸重積症(腸の中に腸の一部がもぐりこんでしまう病気、治療が遅れると腹膜炎を起こすので、早めの処置が必要)
・1週間以上の便秘でおなかが張っている ⇒ ヒルシュスプルング病(腸の一部に神経細胞がなく、便を送り出せなくなる病気。稀ではあるが、早い処置が必要。多くは生後1か月までに気付かれる)
目立つ症状、それに伴う病気はこういったものがほとんどです。しかし、他にも原因がないとも言えません。苦しそうだなと感じたり、何度も繰り返すのであれば、やはり速やかに病院に行き、診てもらった方がいいですね。
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K K

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