2021年2月11日 更新

まだ妊娠33週なのに破水…?!「前期破水からの早産」経験談

双子妊娠中の妊娠33週3日で破水、そしてその3日後の33週6日で早産してしまった筆者の経験談です。前期破水で不安な思いを抱える方へ、少しでも参考になれば幸いです。

前期破水ってなに?早期破水とは違う?

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「前期破水」とは、陣痛が来る前に起きる破水のことです。筆者は双胎妊娠で、妊娠初期から「早産の危険性」については口すっぱく医師から言われており、自分でも色々調べたりしていました。しかし前期破水に関しては勉強不足で、自分が経験した時に医師から詳しく教えてもらいました。

似たことばで「早期破水」がありますが、早期破水とは、陣痛が始まっているものの子宮口が全開になる前に破水することです。

前期破水は、突然の破水に慌ててしまうと思いますが、妊娠37週以降であれば、すぐに病院へ行き、細菌感染の予防等ができれば、問題なくお産は進行する場合がほとんどなので問題ありません。

問題なのは、筆者のようにまだ正期産(妊娠37週以降)に達していないのに破水してしまった場合です。破水後は、子宮内の細菌感染のリスクがありますが、筆者は破水時妊娠33週で、「胎児がまだ未成熟なため、感染に気を付けながらもう少しおなかにいてもらいましょう。」と言われました。早産のリスクと胎児の感染リスクをどちらも考えないといけないことがとても不安でした。

同じように早い段階で破水してしまい不安な毎日を過ごす方のために、妊娠33週3日で前期破水してしまった筆者の経験談を記します。

▼「絨毛膜下血腫」経験談についてはこちら

妊娠33週3日で破水!まだお腹にいてもらう為、MFICUに入院。

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筆者は、初めての妊娠が双胎妊娠でした。妊娠初期から絨毛膜下血種による出血があり、切迫流産と診断されたものの、妊娠中期以降は比較的安定していて、自宅安静ではありましたが管理入院もなく過ごせていました。

そして特に体調など異変もなく迎えた33週3日、朝起きてお手洗いに行き、もう一度横になると、お尻が濡れていて冷たい…。「自分の意思で止められたら尿、止められない場合は破水」と聞いた事があったので、破水だと思い病院に連絡。助産師に「すぐに来てください」と言われたので家族に送ってもらいました。

医師の診察の結果やはり破水でしたが、まだ羊水量が十分あった為「子宮内感染に気を付けて、もう少し赤ちゃんたちにはお腹にいてもらいましょう。お母さんが高熱が出るなど感染が疑われたり、陣痛が来たらすぐに帝王切開します。」とのことでした。

MFICU(母体胎児集中治療室)に入院し、張り止めや鉄剤の点滴を受けながら過ごしました。ちなみに私はDDtwinという赤ちゃんのお部屋がそれぞれ分かれているタイプの双子を妊娠していましたが、双子のどちらが破水したかはわからないとのことでした。

母体が肺水腫に!妊娠33週6日で緊急帝王切開

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まだ妊娠33週で、胎児の肺が未成熟なため、胎児の肺の成長を促す筋肉注射「リンデロン」を母体に投与する事を医師から提案され、同意しました。

そして破水当日と翌日の二日間、計二回打ってもらったのですが、破水翌々日の33週5日の夜、とてもみぞおちのあたりが苦しくなりました。看護師に訴えましたが、「温めてみたら?」とホットタオルを渡されたのみで、眠れぬ夜を過ごしました。朝を迎えてもとても息苦しく、担当医が回診に来てくれた際、レントゲンを撮ることに。

医師から「リンデロンの副作用で、お母さんの肺に水が溜まってます。肺水腫という状態で、お母さんがこれだけ苦しいと赤ちゃんたちも苦しいからね、もう今から帝王切開で出しちゃうからね。」と言われ、麻酔科医師達が駆けつけてくれましたが、私はうなずくのが精いっぱい。

通常の帝王切開は、下半身麻酔で行われ、産声を聞いたりカンガルーケアができます。私の場合は母体が呼吸不全のため全身麻酔で行われました。双子は、兄1754g・妹1680gと小さいながらも無事に生まれてくれました。

肺にたまった水はすぐには抜けないため、私は術後も酸素飽和度が低い状態が続きました。加えて出産で大量に出血していた事もあって、寝たきりの状態が続き、NICUの我が子達にしばらく会いに行けなかったのがつらかったです。

そんな小さく生まれた双子ですが、今では元気いっぱいの2歳児です。

まとめ

正期産を迎える前に破水したことはとても不安でしたし、緊急帝王切開までも怒涛の展開でした。

筆者が早くに破水してしまった原因はわかっていません。多胎妊娠のため、単胎妊娠と比較すると子宮の内側からの圧がかかっていたという事も考えられるし、子宮内でなんらかの感染を起こしていたのかもしれない、と医師に言われました。

でも今、私の目の前には元気に笑う双子がいますので、この経験談が少しでも今不安を抱える方の思いを和らげることができれば幸いです。






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