2020年5月17日 更新

【体験談】『憧れ』とは程遠いアメリカ生活の現実

海外好きの人なら「出来ることなら住んでみたい!」と、海外生活に憧れを抱いたことが一度はあるかもしれません。ただ、いざ住み始めるとそこには憧れとは程遠い現実が…。今回は筆者目線で見る、リアルなアメリカ生活を皆さんにお届けします。

憧れのアメリカ?

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映画やドラマ・雑誌にSNS・音楽・ファッションなどから垣間見るアメリカンライフ。

近年、日本の芸能人でもアメリカ(ハワイ・ロサンゼルス・ニューヨークなど)に拠点を移して生活している人が増え、彼らの生活をSNSなどを通してリアルタイムで見ることができ、これまで以上に「アメリカで生活出来るなんて良いな!」と憧れを抱く方が増えているのではないでしょうか。

では、『アメリカ』と聞いて、皆さんはどんなイメージを想像しますか?

◎アメリカンドリーム
◎自由と平等の国
◎フレンドリー
◎多国籍・多文化
◎オシャレな街並み
◎オシャレなスーパーやレストラン
◎食べ物・土地・家などがビッグサイズ
◎銃社会

…などが、一般的なイメージではないでしょうか。イメージの殆どは、ポジティブなものが多いですが、実際のアメリカ生活はイメージの様な”キラキラした世界”とはかなり違うと言えます。

「旅行で行ったアメリカはイメージ通りだった!」「留学生活が本当に良かったから、いつかアメリカに移住したい!」と思う方もいるかもしれませんが、旅行や留学では見えてこないのが、リアルなアメリカ生活です。

留学では、旅行とは違ってある程度の期間を現地で過ごすことになるので、そこそこアメリカでの生活を味わうことが出来ますが、学生として生活するのと、本格的に腰を据えていざ生活するのとでは、やはりかなりの違いがあります。

筆者自身、高校時代にアメリカ・ロサンゼルスに2週間のホームステイを体験。初の海外に、それは興奮し「アメリカって凄い!カッコいい!」と、単純に楽しみ・喜びのみを両手に抱えて日本へ帰国。

その後、19歳~20代にかけては、オーストラリアへ留学。トータルで約2年半という期間を過ごした留学時代は、海外生活するにあたって多少の荒波を経験。しかし、その荒波も学生(留学生)として生活していた上で経験したことに限られ、まだまだ可愛いものだったな…と、アメリカ生活をしている今は思います。

アメリカ人の主人と結婚し、間もなくアメリカ生活8年目に突入。主人を通して見聞きしてきたアメリカ、そして自分が実際に経験してきた、リアルなアメリカ事情&生活をこれからお話します。

『ビザ』という名の第一関門

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アメリカで生活を送るにあたって不可欠なのが『ビザ』。移住に焦点を置いた場合、就労ビザや永住ビザなどを取得することになりますが、そのプロセスは並大抵の大変さではなく、お金・時間・手間がとにかく掛かり、その上審査が非常に厳しいのが現実です。

私は永住権(グリーンカード)を取得していますが、永住とは言っても、1度取得したら一生ものというわけではなく、最初は2年間の条件付き、そして10年間有効のものに更新。今後も、アメリカ市民権を取得しない限り、更新し続ける義務があります。

私の場合、10年ものに更新する際、まさかの「虚偽結婚」を疑われ、追加書類を求められました。その時用意した書類の枚数は、ざっと300枚超え*。「これでダメなら、ビザに詳しいプロを雇わないと無理!」と、主人に宣言したほどです。

*私は、これ以上もう何も証明するものがない!…と断言出来るレベルまで、ありとあらゆる書類を集めたため、300枚を超える膨大な量になりましたが、ここまで揃えるのは稀なケースだと思います。

行政書士などを雇って代行申請をする場合、自分が費やす時間と手間は大幅に省けますが、かなりのお金が掛かるのは言うまでもありません。自分で手続きする場合ですら、諸経費を含めると相当のお金が掛かるビザ申請。プロに代行を頼めるのは、お金に余裕がある人…と言ったところでしょう。

クレジットヒストリー&クレジットスコアの重要性

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日本ではあまり馴染みのないものですが、アメリカ生活を送るにあたって重要になるのが、『クレジットヒストリー』と呼ばれる、財務信用履歴(経歴)。そして『クレジットスコア』と呼ばれる、クレジットヒストリーを基に信用度を数値化したもの。

簡単に言うと「この人は支払い能力が本当にあるのか?」「この人を信用しても大丈夫なのか?」ということを証明するものであり、移民大国アメリカでは非常に重要視されているシステムです。

これらは、家の契約・車の購入・携帯電話やインターネットの契約・電気やガスの契約など、生活するにあたって必要不可欠!

クレジットスコアが低いことで、入居したい家の契約を断られたり、車などのローンを組めない・金利を多く払うことになったり、時に就職にすら影響することもあり、アメリカでの生活を大きく左右するものです。

このシステムを知らずに仮にも移住してしまった場合、路頭に迷いかねないと言っても過言ではありません。また、移住者はゼロからこのクレジットヒストリー・クレジットスコアを築き上げていくことになります。

自由と平等…裏の顔

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個人の主張や権利、個人の自由が尊重されるアメリカ。男女平等・人種や性別の平等など、『自由と平等』が人民の基本的権利とされています。

しかしながら、本当にそうなのか?…というと、そこにはやはり裏があるのが現実です。

男女平等・雇用機会均等法

アメリカは、日本より女性の社会進出が確かに進んでいると言えます。しかし、ここ近年でハリウッドスターの女性俳優たちが、男性俳優と比較するとかなりの賃金格差があることを明らかにし、『平等の賃金』を訴え注目を浴びています。

では、一般の世界ではどうでしょう?

主人の所属する機関を例に挙げると、政府機関の一つであるため、男女間の賃金こそ平等ではありますが、昇進事情となると話は別。本来、昇進試験の結果・仕事の評価などを基に、昇進の有無が決まるのですが、職場内の男女比率を見て、あまりに女性の昇進率が悪いと、男女平等論に引っかかる…との理由で、全く実力のない女性が昇進するのは日常茶飯事。

更に、何かしらの問題を起こした場合でも、女性は男性と比べて処分が軽いのは通例で、酷い場合お咎めなし…ということもしょっちゅう。また「人種差別だ!」と言われることを上層部が恐れ、特定の人種の男性も処罰が軽減されがち…という実情があります。
主張や権利・表現の自由

近年、日本でも耳にすることが増えてきた『マイノリティ』という言葉。マイノリティとは、宗教・人種・LGBTなどの社会的少数派のことを言い、逆に社会的多数派をマジョリティと言います。

ひと昔前のアメリカでは、多数派であるマジョリティの声が圧倒的に優先され、マイノリティの意見は殆ど相手にされずでした。しかし、SNSの普及により、マイノリティの声が多く取り上げられるようになったことで、今や形勢逆転の勢い。

マイノリティに関して、少しでも否定的な考えを口にしようものなら、マジョリティ側は批難の嵐を受けること間違いなしです。

マイノリティを差別する行動や、明らかな差別発言は当然許されるべきではないですが、今やマジョリティ側が、自分の考えや意見を口にすることすら難しい状態になってきていると言えるかもしれません。
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このまとめのキュレーター

Sky_Macanoni Sky_Macanoni

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