2019年8月30日 更新

産後のママは不調がいっぱい!必ず受診を!『不正出血』のトラブル

お産は女性にとっての一大イベント。妊娠・出産により、肉体的にも精神的にも大きな負担がかかっています。 産後のママの体に起こりやすい、『不正出血』のトラブルについてまとめました。

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産後のママは、赤ちゃんのことで頭がいっぱいで、自分の体のことは後回しにしてしまいがち。
けれど、産後は女性の体の大きな節目ともいえる大切な時期です。

疲れが取れない、気分が落ち込んでしまうなど、産後の体と心の変化に不安や戸惑いを感じているのに、体調を無視して頑張りすぎると後々まで体調を引きずることも…。
お産は女性にとっての一大イベント。妊娠・出産により、肉体的にも精神的にも大きな負担がかかっています。
産後のママの体に起こりやすい、『不正出血』のトラブルについてまとめました。

『不正出血』

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産後にかかわらず、不正出血があると不安になりますよね。そもそも、不正出血とはどういうものをいうのでしょうか。

月経は普通、25〜38日くらいに周期で起こり、3〜1週間程度続きます。これに当てはまらない性器からの出血は、すべて不正出血と考えてよいでしょう。
出血の様子は、ごく少量であることもあれば、だんだんひどくなる場合もあります。また、月経後に出血がダラダラ続くときも不正出血と考えられます。
色も鮮やかな赤から褐色まで様々です。ピンクや茶色のおりものも不正出血に含まれます。

病気のサインであることも

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不正出血は、特に病気がなくて起こるものと、病気が原因で起こる場合があります。
病気以外の不正出血で多く見られるのが、女性ホルモンの乱れによるもので、これを「機能性出血」といい、無排卵になっていたり、女性ホルモンのバランスが悪いために不正出血を起こしている場合は、ピルや黄体ホルモン剤で治療します。

また、月経と月経の間の排卵日前後に少しだけ出血してしまうこともあります。これは「中間期出血」と呼ばれるもので、排卵により一時的に女性ホルモンのエストロゲンが減少するために起こります。生理的なものなので心配はいりません。

「接触出血」といって、セックスの後に出血することもあります。接触出血は膣炎や腟部びらん、子宮頸管ポリープなどがあると起こしやすくなります。
また、膣などにできた出産時の傷の治りが不完全だったり、傷口に「肉芽」といって赤い盛り上がりができていたりすると、セックスの刺激で出血することがあります。

子宮がんが見つかることも

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不正出血で、いちばん気をつけなければならない病気が子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)です。
出血の量が少ないと、つい受診を先延ばしにしてしまいがちですが、少量の出血であっても子宮がんだったというケースもあります。
不正出血があったら、量や回数にかかわらず必ず受診して、原因を確かめてもらいましょう。
子宮がん検診は、妊婦健診時に受けているはずですが、1年以上経っている場合は、あらためて検診を受けることをおすすめします。
特に、不正出血が続いているときは、子宮頸がんとあわせて必ず子宮体がん検診も受けましょう。
月経か不正出血か迷うときも、基礎体温表をつけていれば見分けがつきますし、女性ホルモンのバランスの乱れもひと目でわかります。また、基礎体温表は医師にとっても大切な判断材料になるので、上手に活用してください。
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