2022年6月5日 更新

「2人目の壁」の実感値が2014年以来過去最高値に!「夫婦の出産意識調査 2022」調査結果まとめ

「2人目の壁」は女性にとってより深刻な課題である現状が浮き彫りに!既婚者2,955名と40代で出産を経験した女性409名に対し実施した、「夫婦の出産意識調査 2022」の調査結果をご紹介します。

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「今後出産すると思う/したいと思う」が10年間で最低の47.1%

「今後出産すると思う/したいと思う」が過去最低値。コロナ禍となった昨年から減少

「今後出産すると思う/したいと思う」の数値は調査開始以降、ほぼ横ばいで推移してきましたが、昨年は初めて50%を下回り、本年度は過去最低値の47.1%となりました。<グラフ9>全国への緊急事態宣言の発出など、新型コロナウイルスによる社会的な不安によって心理的負担が増加し、出産意向の数値に影響を与えていることが予想されます※4

また、「今後出産はしないと思う」という理由については「経済的不安(子育てや教育にお金がかかり、家計に不安を感じる)」と回答した方が最も多く、6割以上の方が金銭面に不安を抱えていることがわかりました。<グラフ10>

また、正規雇用者同士の夫婦であっても、57.5%が「経済的不安(子育てや教育にお金がかかり、家計に不安を感じる)」を理由に「今後出産はしないと思う」と回答しており、雇用形態に関わらず多くの夫婦が金銭面に悩みを抱えている現状が明らかになりました。一方、子どもがいない既婚女性は、心理的な不安が62.1%と最も高く、経済的な不安(56.1%)などよりも高い結果となっています。<グラフ11>

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※4 緊急事態宣言が初めて全国に発出されたのは2020年4月16日。2020年の本調査期間は4月10日~4月16日であったため、2021年の調査にて初めて影響が出たと思われる。

40代母親が大変だったことは「年齢を考え、子どもに対して申し訳ないと思うことがあった」で45.0%。全体平均と30.5%の差

39歳以下の母親と比較すると年齢を起因とする心理的負担が高い項目が上位に

年代別に「妊娠・出産・育児で大変だったこと」を聞いたところ、40代の母親は「年齢を考え、子どもに対して申し訳ないと思うことがあった」45.0%、「『高齢出産』と言われる機会が多く、嫌な気持ちになることがあった」35.2%、「子どもの友達の親は若い親が多かったので、居心地の悪さを感じた」27.6%といった項目が全体平均よりも19∼30%ほど高く、その他の世代と比較して年齢を起因とする心理的負担が大きい傾向にあることがわかりました。<グラフ12>

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2人以上の子どもを出産した方の幸福度は過去10年を通して高い傾向

本年の調査では、95.7%が「2人以上の子どもを出産して満足」と回答

「2人目の壁」を多くの方が実感している一方、2人以上の子どもを出産した方に対して「2人以上の子どもを出産して満足」と回答した方は 10年間を通して 90%台後半を推移しており、本年の調査においても95.7%となりました。<グラフ13>

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幸福度が高い理由は「家庭や子どもへの好影響」

本年度の調査において、「2人以上の子どもを産んで/育ててよかった」と感じる理由としては、「家族が多くなったので、にぎやかで楽しくなった」(66.0%)、「子ども同士(兄弟姉妹)で遊べるようになった」(62.4%)、「子ども同士(兄弟姉妹)で成長した」(55.9%)が上位となり、家庭や子どもへの好影響の観点から2人以上の子どもを出産して良かったと感じている方が多いことがわかりました。<グラフ14>

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