2019年12月27日 更新

産後の「性生活」以前と変わらず?それともセックスレス?

出産後、実は「セックスレスになった」という夫婦は意外にも多いもの。でも、人には聞きにくいし、話しにくい…。そんな産後の性生活についてお話します。

【男性側の理由】

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①妻の状態を見て…

産後、身体が回復していない中、24時間育児に家事にと肉体的にも精神的にも疲れ切っている妻を見て、「この状況では無理だろう…」という判断。そして、もうそろそろ良いかな?…と思い、妻を誘ったが断わられてしまった。これが繰り返されることで段々と誘いづらくなり、セックスレスへ…という流れもあります。
②妻に対するストレス・仕事の疲れ

女性側は、妊娠~出産を経て『母親』という役割を子供が生まれた直後からこなしていきますが、男性側は自分が『父親』になった実感がなかなか沸かず、行動も追いつかず…という話はよくあること。夫としては、それなりに自分のできることをしているつもりでも、妻からしてみると不満。

その不満をぶつけられた時、男性側は「僕は仕事もして、子育てもできる限りで頑張っているのに認めてもらえない!」と、妻に対してストレスを抱くように。そこに仕事の疲れも相まって、セックスに消極的になってしまうパターンです。
③妻を女性として見れなくなった

立ち合い出産をし、妻の女性としての偉大さや感謝の気持ちなどを覚える夫がいる反面、出産時の妻が必死にいきむ姿・(時に)排便・会陰切開&縫合・出血・胎盤などを目の当たりにして、その時の光景があまりに衝撃過ぎて、その後のセックスに積極的になれないという夫もいます。

また、妻を『女性』ではなく、『母親』としか思えなくなってしまうことも。これには、2つのパターンがあり、まず良い意味で言うと、妻が子供をお世話している姿がとても神聖なものに見え、セックスすることを躊躇。セックスという行為を「してはいけない」ように思えたり、子供に対して罪悪感や羞恥心を抱く人もいるようです。

もう一つのパターンは、妻が出産を経て「女を捨てた!」と感じ、セックスに消極的になるケースです。以前は身なりを綺麗にしていたのに、産後は全く…。裸でウロウロしても、恥ずかしさを微塵も見せない…など、こういった妻の行動に、戸惑いを覚えることも。

この他、産前産後での体形の変化、膣の変化を理由にする男性もいます。
④面倒くさい

女性が妊娠している段階から、多くの男性が「おあずけ」状態になるのは、多くの家庭であることだと思います。そのため、1人で処理することが当たり前になったり、「おあずけ」をきっかけに、セックス以外に楽しめることを見つけ、子供が生まれ、妻とセックスできる状況に戻っても、そちらの方に没頭してしまうことも。

セックスレス経験者

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何を隠そう、実は筆者の私と主人も現在セックスレス。先に挙げた、代表的な理由に当てはまる部分もあります。

産後数ヶ月経ってから、一旦は性生活を再開したものの陰部の痛みに悩まされ、そこに産後うつを患ったり、単純に育児でいっぱいいっぱいで余裕がない。そして、主人と育児に関することでの意見の食い違いや、主人の態度や素行に不信感を抱くことが多々あり、これらが原因でセックスレスに至っています。

私の場合、会陰切開の傷が治ってからも、酷い痛みがずっと続いているパターンで、そのことで何度も病院に通ったほどです。色々な治療を試みたものの、なかなか痛みは消えず、それでいてセックス中の痛みもあり、セックスそのものが苦痛になりました。娘を生んで3年経った今は、大分痛みは落ち着いてきましたが、完璧に痛みは消えていません。

また、元々性欲がなく、相手がやりたいから…という感じでやっていた私。産後はその気持ちに拍車がかかり、やらないでいいのなら、今後一生したくないと思うほどですが、主人はそうは思っておらず、セックスレスであることにストレスを感じてます。これまでに、そのことで何度となく話し合いをしてきましたが、まだ解決には至っていません。

痛みや疲れなどの肉体的負担、そして主人との信頼関係のズレ。信頼関係が少しでも改善されると、私自身の気持ちも多少は変わるのかもしれませんが、今はまだその段階まで辿り着けていません。

ここまでの感じだと、夫婦仲が冷え切っているのでは?…と思われそうですが、決して主人と不仲なわけではありません。ただ、私が心身共にセックスできる状態ではないというのが現状です。主人は、自分にも非があることは認めており、先ずは信頼関係のズレを修復していくことに我が家は焦点を充てています。

セックスレスの回避・対処

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出産後(特に産後6週間)女性のエストロゲンは、人によっては更年期を迎えた女性と同じくらい減少すると言われています。その場合、女性器の潤いが減り、セックスに痛みを感じることも。また、産後3ヶ月の間は、多くの女性がセックスに何らかの違和感や痛みを感じるようです。

こういった時には、潤滑ローションなどを利用するのがオススメです。とは言っても、痛みを必死に堪えてまでやるのはオススメできません。痛みがあることを夫にはしっかり伝え、そこは理解してもらいましょう。ある程度時間が経てば痛みがなくなることが大半ですし、無理にまでして痛みが長引くことになったり、「また痛い思いをするかも…」という恐怖心から、セックスに消極的になってしまうこともあるからです。

10ヶ月という長い期間、妊娠で変化した女性の身体。元の状態に戻るには、少なくともそれと同じだけの月日が掛かると言われています。そのことを男性はもちろん、女性自身も認識しておきましょう。なので、焦りは禁物です!

セックスができない場合は、スキンシップから始めましょう。手を触ったり、疲れた体をマッサージしたり…そういうことからで良いんです。それすらハードルが高いとう方には、ソファーに隣り合わせで夫と座り、何気ないテレビや会話を楽しむ。そこからのスタートでもOK!

疲れを原因としており、それが妻側の場合、夫のサポートなしではセックスに費やす余力もないといったのが本音でしょう。夫側も、仕事が大変で疲れている…というのであれば、そこはお互いがお互いを労う気持ち・感謝の気持ちを言葉にするだけでも、気持ちが違ってくるかもしれません。

また、子供がいることでやるタイミングを見失ってる…という方。アメリカでは、子育てがまだ大変な時期は「あえてセックスする日時を決める」ことを奨めています。これは、産後うつ中に通っていたカウンセリングで、私も実際に言われたことがあるのですが、初めて聞いた時はかなり驚きました。

カウンセラーの助言通り、日時を決めるところまでは試してみたことはありますが、これに関しては、私もアメリカ人である主人でさえも「なんか違う…」という結論に。でも、こういったことに抵抗のない人には、これも一つの案だと思います。

そして、『セックス=夜にする』という概念を捨てることも、産後のセックスレス回避のためには重要なポイントに。子供が昼寝をしている間をチャンスと思い、たとえ短いセックスでもするということが大事になってきます。
<話し合うことの重要性>
何が原因で、夫婦のどちらがセックスに消極的にしろ、その状況を改善したいのであれば、夫婦で話し合うことは最重要ポイントです!

◎どんな気持ちでいるのか?
◎何が不満なのか?
◎何を求めているのか?
◎どうしたいのか?

これらのことを、お互いがどう思っているのかしっかりと話し合うことで、セックスレスからの打開策を模索していくことができます。
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この記事のライター

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