2019年12月27日 更新

産後の「性生活」以前と変わらず?それともセックスレス?

出産後、実は「セックスレスになった」という夫婦は意外にも多いもの。でも、人には聞きにくいし、話しにくい…。そんな産後の性生活についてお話します。

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子供が生まれて、女性の体調が落ち着き、自然と夫婦生活を取り戻すカップルがいる一方、様々な理由で、産後セックスレスになるカップルが増えています。

子供が生まれるまでは「男(夫)」と「女(妻)」でいた関係が、子供をきっかけに「父親」と「母親」という『家族』としての関係がメインになってしまい、性生活から遠ざかってしまい、セックスレスへ…。

先ずは、セックスレスがどのような状況のことを言うのかお話します。人によって、セックスレスと呼ぶ基準は違ってくるとは思いますが、1994年日本性科学会により、セックスレスが以下のように定義されました。
〖特殊な事情が認められないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシャル・コンタクトが一ヶ月以上なく、その後も長期にわたることが予想される場合〗

驚くべきセックスレスの割合

日本家族計画協会が2016年10月13日~11月22日に行った「第8回男女の生活と意識に関する調査」によると、『既婚者のセックスレスが47.2%』という報告がされており、夫婦の約半数がセックスレスの状態にあることになります。2014年に行われた同調査では44.6%であった数字は、2年間の間で2.6ポイント増えており、セックスレスの夫婦の数が増えていることを物語っています。

セックスレスになる理由

セックスレスになる=妻側が拒否する…と思われる方も多いかもしれませんが、実は夫側がセックスに積極的になれず、セックスレスになる場合も。

それでは、セックスレスになる代表的な理由を女性・男性、別々に見ていきましょう。

【女性側の理由】

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①ホルモンの影響

産後の女性の身体は、妊娠中に増えた女性ホルモンが急激に減り、出産後は「オキシトシン(別名:愛情ホルモン)」や「プロラクチン(別名:授乳ホルモン)」という、子宮収縮や母乳分泌を助けるホルモンが増加します。

これらのホルモン増加により、女性は母親として「赤ちゃんを守る!」という防衛反応が作動し、子供以外の人間を「敵」とみなしてしまうことも。これは、同じ家族であり、子供の父親でもある夫も時に敵の対象となります。

産後は、母親としてのホルモンがどんどん分泌され、「性欲が減ってしまった」又は、「性欲が完璧になくなってしまった」という女性が少なくありません。
②出産による身体の変化・不調

自然分娩時の会陰裂傷の傷・帝王切開の腹部の傷。傷としては完治していても、人によっては痛みが長く続いたり、違和感があったりする場合もあります。こういった症状を抱えていると、なかなかそういう気持ちにならない…という女性は多いです。

また、母乳をあげている場合、少しの刺激で母乳が出てきてしまう人も。これにより、セックスに集中できない、抵抗感を抱くという人もいるようです。
③育児で手一杯
新生児時期から、赤ちゃんが睡眠のリズムをある程度確立できるまでの間はとにかく大変。不眠不休で子供のお世話をし、更に家事も…となると、心身共に女性は疲れ切っています。そのため「セックスする時間があるなら、身体を休めたい!寝たい!」「自分のことは常に後回しで、ホッとひと息付ける時間もままならない毎日。セックスするより、自分のために時間を使いたい!」と思う女性は非常に多いです。
④夫との信頼関係の変化
子供が生まれても、なかなか父親の自覚がない、育児に非協力的。産後、身体が回復していないのに、疲れているのにセックスをしつこく要求してくる…など、この様な場合、妻の夫へ対する不信感は募っていくばかりで、「こんな自分勝手な人とはしたくない!」となってしまうことも。
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