2022年1月5日 更新

【雑学】あなたの知らないアメリカ!『ゲトー(スラム街)』ワースト3

映画やドラマの世界を通じて多少は垣間見ることができる、アメリカの裏の世界。今回は、その裏の部分に焦点を当て、アメリカで最も『ゲトー(スラム街)』な3都市をご紹介します!

危険度No.1のゲトー『シカゴ』

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イリノイ州シカゴと言えば、グルメにアート、メジャーリーグなどが有名で、日本から直行便も出ており日本人にとって人気な都市。そんなシカゴですが、シカゴのゲトーは全米1位で危険と言われています。

シカゴ市警察より発表された、2021年8月5日~8月11日までの1週間の犯罪レポート*が以下の通りになります。
※(左)の件数は、2021年1月~2021年8月11日のものです。
※(右)の件数は、2020年度のものです。


・殺人:21件(478件)(468件)
・性的暴行:36件(1,248件)(1,018件)
・強盗:164件(4,238件)(4,514件)
・加重暴行:168件(3,745件)(3,947件)
・侵入窃盗:166件(3,467件)(5,595件)
・窃盗:301件(6,843件)(6,269件)
・車両窃盗:199件(5,717件)(5,497件)
・銃事件:96件(2,123件)(1,900件)
たった1週間でこれだけの犯罪が起こるシカゴ。実際に、数を目の当たりにしてビックリされた方もいるのではないでしょうか。

シカゴのゲトーは、もはや戦地の惨状に近いものがあると表現する人もいるほどで、多くの犯罪がギャング同士によるものです。そのため、彼らのいるゲトーに間違って迷い込むことがあっても、何事もなくその場を後にできる可能性はありますが、それでも足を踏み入れることは絶対に避けるべきです。

シカゴのゲトーが危険なのはお分かり頂けたと思いますが、人口一人当たりの犯罪率で見ると、一般的に治安が非常に悪いとされる、ミズーリ州セントルイスや他の都市よりも犯罪率は低いと言われています。この背景には、シカゴ自体が他の治安の悪い都市と比べて大きいこと、そしてゲトーの規模の大きさが影響しています。

貧困度No.1のゲトー『ニューオリンズ』

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ゲトーの貧困が最も激しいとされるのが、ルイジアナ州ニューオリンズです。スペイン、フランスによる統治時代の影響を色濃く残しており、アメリカにいながらどこか異国の地の雰囲気を味わうことができます。また、ニューオリンズはジャズ発祥の地としても有名で、アメリカ南部の人気都市でもあります。

そんなニューオリンズですが、ニューオリンズのゲトーは貧困度No.1と言われています。ゲトーのサイズそのものは、デトロイトやシカゴの比にはなりませんが、貧困度は発展途上国に匹敵するとまで言われています。

2005年8月にニューオリンズを襲った、大型ハリケーン「カトリーナ」は有名ですが、ニューオリンズ全体の8割が水没し、その損失額は1250億ドル(約13兆6900億円)。とは言ったものの、貧困はカトリーナ後に始まったものではなくそれ以前から続くもので、中には冗談半分本気半分で「長い目で見た時、ハリケーン・カトリーナは良かったのかもしれない。カトリーナによってゲトーの酷い部分が全て洗い流され、場所によっては新しい建物が立つようになったから…。」という人がいるのが現実です。

まとめ

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いかがでしたでしょうか?今回ご紹介した都市は、ご存じの通り観光で人気の地でもあります。日本人にとってもポピュラーな都市だけに、知らない方には衝撃の事実だったかもしれません。

近年、日本でも様々な犯罪を連日耳にすることが多くなりましたが、それでも日本は世界レベルで見るとまだまだ安全な国と言えます。しかし、アメリカはどの都市でもゲトーは大なり小なり存在します。そして、危険とは常に背中合わせ…。それがアメリカの現実とも言えます。


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