2022年1月15日 更新

【雑学】あなたの知らないアメリカ!『想像を絶する田舎』ワースト3

「田舎=のどか」なイメージを想像する人は多いでしょう。今回ご紹介するのは「のどかな田舎」とはかけ離れたアメリカの田舎になります。それでは普段まず聞くことのない、ダークでリアルなアメリカの世界をどうぞ!

一般的に「田舎」と聞くと、自然に囲まれたのどかなところ…というイメージを抱く方が多いと思います。田舎に住むにあたって、田舎の度合いによっては都会に住むよりは不便さを感じることもあるでしょう。しかし、今回ご紹介する「アメリカの想像を絶する田舎」は、のどかさなど微塵も感じられない田舎になります。それでは早速、『想像を絶する田舎』ワースト3をご紹介していきます!
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アメリカの『想像を絶する田舎』ワースト3

【第3位】ケンタッキー州東部・ウェストバージニア州南西部

ウェストバージニア州マクドウェル群

ウェストバージニア州マクドウェル群

この地域は、アパラチア山脈周辺地帯として知られています。かつて鉱山地域として栄えていた時期もありましたが、1980年代に入り衰退の一途を辿り現在に至ります。

アパラチア地方とは、13の州(ニューヨーク州・ペンシルベニア州・メリーランド州・オハイオ州・バージニア州・ウェストバージニア州・ケンタッキー州・ノースカロライナ州・サウスカロライナ州・テネシー州・ジョージア州・アラバマ州・ミシシッピ州)、そして420の群から成っています。

1965年以降、アパラチア広域開発委員*は45億ドル(約4,900億円/1ドル=109円計算)を投資し、アパラチア地域の経済・生活の改善に努めてきており、その成果は確かに見られるものの、今現在でも全米平均を遥かに下回っています。
この地域には、非常に少ない割合の中流階級、そして上流階級はほぼ存在しないに等しく、水道や電気がない地域も多く存在します。水道が繋がっている地域でも、色・匂いがおかしく、明らかに飲料水としては使えない状態で、ウェストバージニアのいくつかの群では、水道水を煮沸消毒してから使用するよう警告が出るのは日常茶飯事です。

近くのスーパーまで車で30分、しかも売っているのは冷凍食品と缶詰のみ。貧困により食料品の供給体制そのものが確率されておらず、フードデザート(食の砂漠)状態。また、それなりの施設の整った病院までは1時間以上の距離で、医療体制においても劣悪環境と言えます。

更に、貧困に陥りながらも、これらの地域ではドラッグ問題が深刻です。主なドラッグは、痛み止めと覚醒剤。そして、悲しいことに、住人の多くが貧困とドラッグの負のスパイラルから抜け出すことができずにいるのです。

【第2位】ミシシッピ川流域北西部・アーカンソー州南東部

ミシシッピ・デルタ地域

ミシシッピ・デルタ地域

この地域の貧困は今に始まったことではなく、黒人奴隷・分益小作の時代から続くもので、ほとんど改善されていません。この地域に企業が新たなビジネスチャンスを開拓してくることはまずなく、経済発展の機会は皆無。唯一頼ることができるのは、ひたすら無くなり続けている石炭資源のみという状況です。

発展途上国に近い生活レベルではありますが、音楽で有名な「ブルース」「ロックンロール」のジャンルの発祥の地としても実は有名です。どれだけ彼らの生活が大変であるか…。その辛さや悲しみ、孤独などを歌ったのがブルースなのです。

【第1位】サウスダコタ州パインリッジ居留地

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パインリッジ居留地には、米国先住民族オグララ・ラコタの人々が住んでいます。彼らは長年に渡り連邦政府から不当な扱いを受けていました。そんな彼らの貧困レベルは、完全に発展途上国レベル。彼らの97%は、政府が定める貧困レベルを遥かに下回る生活を送っており、なんと90%が無職という状況で、これでは貧困から抜け出せるわけもないというものです。
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