「花の都」「芸術の都」…『パリ』と聞くとそんなイメージを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
確かに凱旋門から続くシャンゼリゼ通り、高級ブティック通り、オペラ座やエッフェル塔など、どれも綺麗で『パリ』のイメージそのものだと思います。特に写真ですと、本当にテーマパークみたいですよね!
でも実際に行ってみると、もちろん街並みや建物などは素晴らしいのですが、やはり人が住んで生活しているところですので「思ってたより汚い…」という声をよく耳にします。
今回はそんな『花の都パリ』の現実について、現地在住の筆者がお伝えします。
確かに凱旋門から続くシャンゼリゼ通り、高級ブティック通り、オペラ座やエッフェル塔など、どれも綺麗で『パリ』のイメージそのものだと思います。特に写真ですと、本当にテーマパークみたいですよね!
でも実際に行ってみると、もちろん街並みや建物などは素晴らしいのですが、やはり人が住んで生活しているところですので「思ってたより汚い…」という声をよく耳にします。
今回はそんな『花の都パリ』の現実について、現地在住の筆者がお伝えします。
路上のゴミ問題
ゴミ回収業者のストライキ
上の写真は、今年2023年の年金制度改革に反対するゴミの回収業者によるストライキのため、パリの町が回収されないゴミで溢れている時のものです。写真は16区の高級住宅地ですが、ひどいところでは数メートルおきにゴミの山でした。
ゴミ収集者のストライキは約3週間続きましたが、ゴミを漁る人やネズミなど、においや衛生面が本当に心配でした。
ポイ捨て
道や公園など、至るところにゴミ箱が設置されていますが、ポイ捨てする人も多くゴミがよく落ちています。
道路にゴミが落ちていても毎日のように掃除する人がいるので、問題ないという感覚がある人もいます。また、掃除の仕事をしている人は移民が多く、彼らの仕事を作って(あげて)いる、という考えを持つ人もいます。日本では考えられませんよね。
道路にゴミが落ちていても毎日のように掃除する人がいるので、問題ないという感覚がある人もいます。また、掃除の仕事をしている人は移民が多く、彼らの仕事を作って(あげて)いる、という考えを持つ人もいます。日本では考えられませんよね。
公衆トイレ事情
スーパーや駅などに清潔なトイレがある日本と違い、フランスで困るのが「トイレ事情」。
上の写真のような公衆トイレがパリに750ヶ所以上設置されていますが、1回1回閉まって自動洗浄されるので、観光地などで人が並んでいるとかなりの時間がかかります。
お世辞にも清潔とは言いがたく、切羽詰まった時にやっと使えるレベルで、便座がなかったりするのも普通です。
大きい駅には掃除の人がいる綺麗なトイレがありますが、こちらは有料になります。また、一部のデパートでもトイレが有料なのは驚きですよね。
カフェなどでトイレを借りられるか聞くと大丈夫なことが多いですが、観光地では断られることも…。そんなトイレ事情なので、夜はもちろん昼間でも路上で用を足す人を見かけることが少なくありません。
上の写真のような公衆トイレがパリに750ヶ所以上設置されていますが、1回1回閉まって自動洗浄されるので、観光地などで人が並んでいるとかなりの時間がかかります。
お世辞にも清潔とは言いがたく、切羽詰まった時にやっと使えるレベルで、便座がなかったりするのも普通です。
大きい駅には掃除の人がいる綺麗なトイレがありますが、こちらは有料になります。また、一部のデパートでもトイレが有料なのは驚きですよね。
カフェなどでトイレを借りられるか聞くと大丈夫なことが多いですが、観光地では断られることも…。そんなトイレ事情なので、夜はもちろん昼間でも路上で用を足す人を見かけることが少なくありません。
ストライキによる混乱
via www.google.com
フランスでは、頻繁にと言っていいほど「ストライキ」があります。特に2019年末には、1ヶ月以上も続いた交通機関のストライキがあり、路線は全く運行されないか、大幅な減少など大混乱が起こりました。
筆者も通勤のため動いている路線を調べ、乗り継いだり、ひたすら歩いたりしていつもの倍以上の時間をかけて乗り切りました。
また学校も例外ではなく、担任の先生がストライキをする時は授業がなくなり“できるだけ子どもを休ませて”と言われます。また、学食のスタッフがストライキする場合は学食が閉まるため、子どもを一度連れて帰って家で食べさせるか、サンドイッチ持参になったりします。
筆者も通勤のため動いている路線を調べ、乗り継いだり、ひたすら歩いたりしていつもの倍以上の時間をかけて乗り切りました。
また学校も例外ではなく、担任の先生がストライキをする時は授業がなくなり“できるだけ子どもを休ませて”と言われます。また、学食のスタッフがストライキする場合は学食が閉まるため、子どもを一度連れて帰って家で食べさせるか、サンドイッチ持参になったりします。
犬のフン問題
筆者の感覚ですが、昔に比べて少なくなったとはいえ、まだまだ犬のフンを見かけることが多く、犬の散歩中に処理袋などを持っている人は日本ほど多くありません。
ただ上記でも書きましたが、道路を水で流して掃除しているので、そこまでたくさん落ちている感じではありませんが、踏まないように注意しながら歩く必要があります。
ただ上記でも書きましたが、道路を水で流して掃除しているので、そこまでたくさん落ちている感じではありませんが、踏まないように注意しながら歩く必要があります。
区によって治安が悪い
スリやひったくり、置き引き、署名詐欺などの軽犯罪が多いです。観光地や地下鉄に乗る時はもちろん、レストラン・カフェやピクニックをしている時なども注意する必要があります。
特にロマ※など、子どもたちがスリや署名詐欺などをしていたり、物乞いが赤ちゃんと一緒だったりと、日本人からするとあまり考えられない光景ですよね。
パリは20区ありますが区によって雰囲気も異なり、移民や貧困層が多い場所(一般的に18区、19区、20区)は、「ここは本当にフランス?」と思うような所もあり、実際に治安も悪いのでむやみに近づかない方が安全です。
特にロマ※など、子どもたちがスリや署名詐欺などをしていたり、物乞いが赤ちゃんと一緒だったりと、日本人からするとあまり考えられない光景ですよね。
パリは20区ありますが区によって雰囲気も異なり、移民や貧困層が多い場所(一般的に18区、19区、20区)は、「ここは本当にフランス?」と思うような所もあり、実際に治安も悪いのでむやみに近づかない方が安全です。
※参考:フランスには「ロマ(Rom)」と呼ばれる少数民族がおり、日本ではジプシーとも呼ばれます。
海外安全ホームページ: 安全対策基礎データ
外務省のフランス安全対策基礎データについてのページです。
大麻事情
現在フランスでは、大麻は違法(THCと呼ばれる大麻に含まれる成分が0.2%以下なら合法)で罰金刑があります。
ですが、売買でなく個人の使用でしたらほとんど問題がない状況になっており、実際に道を歩いている時や公園でピクニックをしている時など、大麻のにおいがしてくるので吸っている人がいるのが分かります。ポリスが巡回したりしていますが、注意で済むことがほとんどのようです。
ですが、売買でなく個人の使用でしたらほとんど問題がない状況になっており、実際に道を歩いている時や公園でピクニックをしている時など、大麻のにおいがしてくるので吸っている人がいるのが分かります。ポリスが巡回したりしていますが、注意で済むことがほとんどのようです。