2023年6月5日 更新

『母乳外来』は何をする所?母乳育児で困ってるママは利用してほしい

「母乳ケア」「母乳育児相談」は産婦人科や総合病院、助産院で実施しています。今回は助産師さんが運営する「助産院の母乳ケア」についてご紹介します。

妊娠中は母乳とミルクの混合でいこうと思っていたのですが、出産してみると「母乳育児をがんばりたい!」と気持ちが変化しました。

しかし、いざ母乳をあげようとすると、子どもは海老反りになって泣き叫びつづけました。どうしたらいいかわからず途方にくれていたとき、助けてくれたのが「母乳外来」です。母乳育児で困っているママは参考にしてみてください。

母乳外来とは?

母乳外来とは、産婦人科や助産院で行われるサービスで、乳房ケアや母乳育児がうまくいくようサポートしてくれる場所です。
具体的には以下のようなことを相談できます。
【母乳外来でできる相談内容】
<授乳に関すること>
(1)おっぱいが出ない
(2)赤ちゃんが上手に飲めない
(3)上手な飲ませ方がわからない
(4)母乳がたりているか不安
(5)ミルクのたし方・減らし方がわからない
(6)授乳間隔が空かず、泣いてばかりいる
(7)母乳が出すぎて赤ちゃんが飲みにくそう(むせる)
(8)離乳食と母乳をどう進めたらいいかわからない など

<ママの乳房トラブルに関すること>
(1)乳頭に傷ができて授乳がつらい
(2)乳房にしこりがある
(3)乳房に痛み・腫れ・赤みなどがある
(4)乳房に痛み・腫れ・赤みなどがあり、発熱がある
(5)乳頭部に白い斑点・水ぶくれ・血豆ができる 
(6)陥没乳頭などでうまくおっぱいが出ない
(7)断乳・卒乳後の乳房トラブルがある など

<赤ちゃんの成長などに関すること>
(1)赤ちゃんの体重増加が心配
(2)仕事復帰後の母乳育児の進め方がわからない
(3)断乳・卒乳の進め方がわからない
(4)育児の不安・悩みがある
(5)イライラするなど、ママに精神的な不安がある など
母乳外来は、産婦人科に併設されていたり、助産師さんが助産院を開業し、産後ケア事業の一環としてサポートしてくれたりします。
また出張専門の母乳ケアもあり、ママと赤ちゃんが外出することが難しい場合でも、無理なく利用できます。新生児期から利用でき、赤ちゃんの月齢に合わせたケアを行ってくれますよ。

母乳外来では何が行われる?

母乳外来では、母乳育児に関するサポートが受けられます。筆者が実際に経験した内容をご紹介します。
・赤ちゃんの体重をチェック
 肌着やオムツを全て脱がせ、裸でスケールに乗ります。

・授乳しているところを見てもらう
 母乳は出ているか、赤ちゃんが吸えているか、助産師さんが見てくれます。

・授乳量をチェック
 再び赤ちゃんの体重を計り、母乳をどれだけ飲んだか確認します。

・乳房ケア
 赤ちゃんが寝たら、助産師さんによる乳房ケア
 しこりはないか、噛まれた箇所は痛くないか、など丁寧にチェックしてくれます。

・育児相談
 母乳に関することだけでなく、赤ちゃんが寝てくれないなどの対処法を教えてくださいます。  

母乳外来でかかった費用

助産師さんに見てもらう母乳外来は原則、保険適用外です。

初回(初診料):5000~7000円
2回目以降:3000円~5000円

なお、乳腺炎などで病院を受診した場合は、医師が診察するため保険適用内です。

最近では産後ケアの一環として「日帰り型」「宿泊型」を選んでケアサービスを受けることもできます。
費用の一部を市が負担してくれ、愛知県岡崎市の場合では1泊2日宿泊型の場合「10,000円」で利用可能です(市民税課税世帯の場合)。

※多胎児、施設によって料金は変わります。気になる方は自治体のホームページをご覧ください。


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らむね らむね

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