2021年1月23日 更新

誰でもなる可能性のある乳児期の「臍ヘルニア」とは?症状や治療法をご紹介

どの子供にもなる可能性のある「臍ヘルニア」。筆者も息子が生後3か月の時に臍ヘルニアになり、その見た目にとても驚きました。今回は、そんな臍ヘルニアの原因や症状・治療法をご紹介します。

生まれたばかりの赤ちゃんには、思いもよらない症状が出たりしてびっくりすることもありますよね。筆者も息子が生後3か月の時に臍ヘルニアになり、その見た目にとても驚きました。今ではすっかり治っていますが、そんな臍ヘルニアの原因や症状・治療法をご紹介します。

臍ヘルニア(さいへるにあ)って何?

そもそもヘルニア(脱腸)とは、お腹の臓器がお腹の外に飛び出した状態のことを言います。そして臍ヘルニアはその中でも、臍が突出し、その中に腸管が飛び出しているという状態のことです。乳児期の臍ヘルニアは、どの子供にもなる可能性のあるものです。

原因は強い腹圧など

まだ臍が完全に出来上がっていない乳児において、強い腹圧が加わることなどにより、臍の突出が起こります。はじめのうちは小さな突出ですが、腹圧が強くなると突出は4~5センチほどにもなります。

筆者の息子も、生後3か月の頃泣くたびにお臍がぷくっと突出し、一番大きな時にはピンポン玉より少し小さいくらいの大きさまでふくれていました。泣くことによって腹圧がかかり、お臍が突出していたという状態です。見ていてもとてもびっくりして、どうなってしまったんだろう?と不安になっていました。

臍ヘルニアの治療法は?

臍ヘルニアは、新生児の10人に1人の割合で発生すると言われています。低出生体重児ではさらに高い確率で発生するそうです。筆者の息子は低出生体重児でしたので、発生する確率が高かったのでしょう。

臍ヘルニアは放置していても、1年で80%、2年で90%が自然に治ると言われており、あまり心配はいらないようです。それでも治らなかった場合は、1~2歳ごろに小児外科にて治療を行います。

とはいえ、大きく膨れ上がった赤ちゃんのお臍をみていると、ママ自身もとてもびっくりしますし、心配になりますよね。筆者の場合は小児科で圧迫療法を行いました。

臍ヘルニアの治療「圧迫療法とは」

圧迫療法は、各病院や各医師によってやり方や使用する材料が少し異なりますが、原理はほぼ同じです。筆者の場合には、小さく丸めたガーゼを、突出した臍を元の状態に戻したところへ押し込み、上から防水テープでおさえる、という治療法でした。つまりは腹圧でお臍が膨らんでくるのを抑えるわけです。週に1回皮膚の消毒やガーゼの交換に通い、約1か月ほどで治りました。

臍ヘルニアは、おむつ交換やお風呂の時に気が付くことが多いので、日頃から赤ちゃんの様子をよく観察して、泣いたときにお臍が少し突出したり、ぐじゅぐじゅと音がする感じがしたら、小児科で診察してもらうと良いでしょう。

そのほかに赤ちゃんに多いヘルニアとは

鼠経ヘルニア(そけいへるにあ)

鼠経ヘルニアも乳児にはよく見られる病気です。泣いたりきばったりした時に、左右の股の部分が膨らむのが特徴です。鼠経ヘルニアの場合はまれに、飛び出した腸が隙間で締めつけられることがあり、重症化することがあるため鼠経ヘルニアかなと思ったら早めに小児科を受診しましょう。

また鼠経ヘルニアは、活動が活発になってくる幼稚園児になってから症状がでることもあります。お腹を痛がっていたリ、股の部分に違和感を訴えているなど、鼠経ヘルニアかなと思う時には早めに小児科を受診しましょう。
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