2024年12月4日 更新

リスクもあるけど大きなメリットも!高齢出産で気をつけたいこととは

「高齢出産」のメリットやリスクが分からず不安を感じていませんか?周りの意見や、ネットの情報に迷ったりしている方へ、高齢出産に関する正しい知識と、安心して出産・育児を迎えるための方法をご紹介します。

 (402846)

女性の社会進出が一般的な現在、妊娠する年齢が上昇しています。高齢出産にはリスクが伴いますが、大きなメリットも享受できます。高齢出産とは何歳からなのか、年齢ごとのリスクや特徴、そして高齢出産ならではのメリットまで、網羅的に解説します。

この記事を通して、あなたに合った出産の準備を始めましょう。きっと「高齢出産で良かった!」と思える未来を描けるようになるはずですよ。

高齢出産の基本知識

これから高齢出産を考えている方、あるいはすでに妊娠中の方にとって、正しい知識を持つことはとても大切です。高齢出産にはメリットと同時にリスクも存在します。まずは基本的な知識を理解し、不安や疑問を解消していきましょう。

高齢出産35歳以上から

 (402848)

一般的に「高齢出産」とは、35歳以上で出産する人のことをいいます。医療の進歩により、高齢出産でも安全に出産することができるようになりましたが、20代の出産に比べるとトラブルの確率が高くなっています。

年齢を重ねるごとに妊娠・出産に伴うリスクは上昇する傾向にあり、特に40歳を超えるとそのリスクは顕著になります。
年齢 特徴 リスクの例
35歳~38歳 妊娠出産能力の低下が始まる。 妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病のリスク増加。赤ちゃんが障害を持つ確率も1/192*に上がりる。
39歳~44歳 妊娠率がさらに低下し、流産率が増加。 生まれてくる赤ちゃんがダウン症になる確率が1/82*に増加。
45歳以上 自然妊娠は非常に困難。 合併症のリスクがさらに高まる。
このように、生活習慣病の兆候や内臓機能の低下によって、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病の発症率が上がるほか、生殖機能の衰えにより流産の確率が上昇する。また、赤ちゃんが先天的な疾患を持つ確率も高まり、子宮口や産道が年齢とともに硬くなるため、出産が長引く傾向があると言われています。

しかし、必ずしもこのようなケースに見舞われるわけではありません。多くの人がトラブルなく、無事に赤ちゃんを産んでいることにも目を向け、ポジティブに捉えましょう。

日本の高齢出産事情とは?

 (402857)

現在日本では、晩婚化や女性の社会進出を背景に、高齢出産をする方が増加しています。厚生労働省の統計によると、第一子出産時の平均年齢は「30.9歳」となっており、35歳以上の出産も全体の3割を超えています。

この背景には、女性のライフスタイルの変化や、不妊治療技術の進歩、2022年4月から始まった不妊治療の保険適用拡大などが挙げられます。

このように、多くの女性が高齢出産を選択する中、そのメリットにも注目が集まっています。

こんなにある!高齢出産のメリット

 (402858)

高齢出産はデメリットばかりクローズアップされがちですが、高齢出産にもたくさんのメリットが存在します。例えばこのようなメリットがあります。例えば

・経済的余裕で安心の子育て環境を整えられる
・精神的な成熟が安定した子育てに繋がる
・身近なところからいろいろな出産経験者の話が聞ける
・妊娠、出産に対しての勉強意欲がある
・キャリアを活かせる
・趣味や旅行を満喫した後に迎える育児の魅力
・家族や友人からの支援が得やすい環境
・からだを上手にケアできる
・子育てパワーで若返る

…など。それぞれのメリットについて詳しくみていきましょう!

経済的余裕で安心の子育て環境を整えられる

高齢出産する夫婦は、ある程度のキャリアを積み、経済的に安定している場合が多いです。経済的な余裕は、子育てにおける様々な選択肢を広げてくれます。

質の高い教育環境や医療サービスを受けさせたり、子どもの才能を伸ばすための習い事をさせたりすることも可能です。また、万が一の病気やケガにも余裕を持って対応できるため、安心して子育てに専念できます。

精神的な成熟が安定した子育てに繋がる

人生経験豊富な高齢ママ・パパは、精神的に成熟しているため、子育てにおいても落ち着いて対応できることが多いです。予期せぬトラブルや子どもの急な変化にも柔軟に対応できる場合が多いでしょう。また、10~20代のような感情の起伏が少なく、子どもに安定した愛情を注ぎやすいこともメリットです。心に余裕があることで、子どもの個性や成長をじっくり見守り、尊重しながら子育てができるでしょう。

身近なところからいろいろな出産経験者の話が聞ける

周囲には、既に子育てを終えた友人や先輩ママ・パパが多くいるため、様々な子育ての経験談を聞くことができます。育児の悩みや不安を共有したり、具体的なアドバイスをもらったりすることで、子育ての負担を軽減できるでしょう。リアルな体験に基づいた情報は、育児書やインターネットの情報よりも実践的で役立つ場合も多いはずです。

妊娠、出産に対しての勉強意欲がある

高齢出産では、妊娠・出産に伴うリスクをより意識するため、積極的に情報収集や学習に取り組む方が多いようです。母体と赤ちゃんの健康を守るための知識を深め、適切な行動をとることで、安心して出産に臨めるでしょう。また、両親学級や母親教室などにも積極的に参加することで、より具体的な知識や技術を習得できるはずです。

キャリアを活かせる

長年培ってきたキャリアやスキルは、子育てにも活かすことができます。仕事で得た知識や経験は、子どもの教育や進路選択の際に大いに役立つでしょう。また、社会との繋がりを維持することで、視野を広げ、より豊かな子育てができるはずです。出産後も仕事を続けることで、経済的な自立を維持し、自分らしい生き方を実現できることもメリットです。

趣味や旅行を満喫した後に迎える育児の魅力

若い頃に趣味や旅行など、自分の時間を満喫した後に子育てを始めることで、悔いなく育児に集中できるというメリットがあります。やり残したことが少ないため、子育てに全力投球でき、後悔が少ない傾向があります。また、様々な経験を通して得た知識や感性を子どもに伝えることもできます。

家族や友人からの支援が得やすい環境

高齢出産の場合、親や兄弟姉妹、親しい友人も年齢を重ねているため、子育て経験者からのサポートを受けやすい環境にあると言えます。育児のアドバイスや手助け、精神的な支えなど、周囲のサポートは子育ての大きな助けとなります。特に、両親が既に退職していて健康な場合は、積極的に育児に参加してくれる可能性が高いです。

からだを上手にケアできる

高齢出産では、妊娠・出産に伴う身体への負担を軽減するために、健康管理やセルフケアに気を配る方が多いです。バランスの良い食事や適度な運動、質の高い睡眠など、健康的な生活習慣を維持することで、妊娠中のトラブルや産後の回復をスムーズにすることができます。また、自分の身体と向き合うことで、より良いコンディションで出産に臨めるでしょう。

子育てパワーで若返る

妊娠中は、エストロゲンとプロゲステロン(女性ホルモン)の分泌を促進し、アンチエイジング効果をもたらす可能性があると言われています。妊娠を通して、肌のツヤやハリがアップしたり、骨密度が向上したりするといった効果が期待できます。また、子育てを通して生活にハリが生まれ、若々しくいられるという精神的な効果も期待できます。

リスクを知って安心に備えよう

高齢出産はメリットも多いですが、リスクについても正しく理解し、適切な対策を講じることで、安心して妊娠・出産・育児期間を過ごすことができます。年齢を重ねるごとに妊娠・出産に伴うリスクが高まることを認識し、事前にできる限りの準備をしておきましょう。

塩分・糖分・脂肪分のとりすぎに注意

 (402877)

高齢のママが妊娠生活で注意したい症状がふたつ。ひとつは、妊娠高血圧症候群です。年齢による肥満や高血圧などが原因になる可能性も。体重コントロール、バランスのよい食事、十分な休息を心がければ、リスクを低くすることができます。

もうひとつは妊娠糖尿病です。糖尿病は遺伝的な要素に加え、年齢が高くなるにつれ発症しやすくなります。糖分と脂肪分を控えた食事を心がけましょう。

赤ちゃんの健康を守るための葉酸摂取や定期検診

高齢出産では、ダウン症候群などの染色体異常の発生率が上昇することが知られています。妊娠前から葉酸を摂取することは、神経管閉鎖障害のリスクを低減する効果が期待できます。また、定期的な妊婦健診の受診も重要です。

超音波検査や羊水検査などを通じて、赤ちゃんの発育状況や健康状態を確認し、早期に異常を発見することで適切な対応が可能になります。羊水検査を受けるかどうかは、医師とよく相談し、ご自身で判断しましょう。

NIPT(新型出生前診断)という選択肢もあります。これは母体の血液から胎児の染色体異常を調べる検査で、羊水検査に比べて身体への負担が少ないというメリットがあります。ただし、確定診断ではないため、陽性だった場合は羊水検査が必要になります。検査を受けるかどうかは、メリット・デメリットを理解した上で、ご自身で判断しましょう。
49 件

この記事のライター

元気ママ公式 元気ママ公式

この記事のキーワード

元気ママが気に入ったら
「いいね!」をしよう♡

カテゴリー一覧