2021年3月28日 更新

子どもたちが大笑い!読み聞かせで「ウケる絵本」3選

学校図書館司書をしていた筆者厳選!読み聞かせで“子どもたちがよく笑ってくれた絵本“を三冊ご紹介します。複数の子どもたちの前で絵本を読み聞かせる機会があれば、ぜひ参考にしてみてください。

絵本を読み聞かせて、子どもたちの反応がいいと嬉しいですよね。今回は、筆者が学校図書館司書をしていた際、読み聞かせで子どもたちがよく笑ってくれた絵本を三冊ご紹介します。複数の子どもたちの前で絵本を読み聞かせる機会があれば、ぜひ参考にしてみてください。
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「あかにんじゃ」幼稚園~小学校低学年にオススメ

あかにんじゃ|穂村弘

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赤忍者は真っ赤な忍者。お城に忍び込みますが、真っ赤な姿はすぐに見つかってしまいます。おいつめられてドロンドローン。変身上手な赤忍者が変身したのは、真っ赤な…?。赤忍者が活躍する痛快娯楽活劇えほん!
何をしても目立ってしまう、全身がまっかな忍者の絵本です。子どもは「にんじゃ」が大好き!どんどん変身していくので子どもたちは大喜びです。忍者が秘密の巻物を狙ってお城へ忍び込むような時代…かと思いきや、スポーツカーを乗り回しておまわりさんにつかまったりもするなど、大人も楽しめます。

ページをめくるたびに、「そう来るかー!」といい意味で期待を裏切る展開が待っているので、とっても楽しく読み聞かせをすることができます。「ドロンドローン」の変身の呪文は、大きな声でちょっと大げさに読むと、子どもたちも一緒に唱えてくれたりしますよ。

幼稚園~小学校低学年くらいまでにおすすめですが、絵が細部まで凝っているので、それを見つけながら読むなど違った楽しみ方ができて、もっと大きいお子さんにも楽しんでもらえると思います。

「おいしいぼうし」小学校低学年~中学年にオススメ

おいしいぼうし|シゲタサヤカ

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ペトペトしてて、うっすら透けてて、ツヤツヤしてて、まあるいんです…!?おじいさん…これ、なにかしら…?
ある日、おじいさんとおばあさんの家のおもての木にひっかかっていたもの。“こげちゃで、まーるくひらべったくて、うっすらむこうがすけています。”それはとってもおいしくて、おじいさんとおばあさんは食べてしまうのですが、その夜「あの…やぶんにすみません。」とたずねてきたのは、なんと…!

そのたずねてきたものが泣きだした時のセリフは少し長いので、子どもたちが飽きないように少し早口で読むといいですよ。焦ってなんとかしようとするおじいさんとおばあさんのセリフも、焦ったような演技をしながら早口で読むと、子どもたちもノッてきてくれます。最後はちゃんとハッピーエンドになるので、ほっこりした気持ちで読み聞かせを終えられます。
シゲタサヤカさんの絵本はほかにも「カッパも やっぱり キュウリでしょ?」や「まないたにりょうりをあげないこと」など、面白いものばかりですよ。

「ひみつのカレーライス」小学校中学年~高学年にオススメ

ひみつのカレーライス|井上荒野

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カレーのたねからめがはえて、おさらのはっぱに、ふくじんづけの花がさき…はてさて、そのあとは?直木賞作家・井上荒野さんはじめての絵本。

みんな大好きカレーのお話ですが、「カレーライスの種」を植えるという一風変わったストーリーです。絵本、というと小さい子供のイメージですが、こちらは小学校高学年になっても、十分に楽しめる絵本ですよ。実際に五年生のクラスで読み聞かせても大うけでした。
作者は直木賞作家の井上荒野さんで、井上先生の小説は多々読んでいる筆者ですが、普段の小説の作風と、この本の内容が結びつかなくて少し驚きました。
そしてまた田中清代さんの絵が素晴らしいんです。お父さんの着物にお母さんのかっぽう着、そしてちゃぶ台に縁側。昭和をプンプン感じさせる絵と、奇想天外な展開から目が離せませんよ。真面目そうなお父さん、良妻賢母風のお母さんと踊るダンスがとっても笑えます。
特に、給食がカレーだった次の日、またはその日の給食がカレーの日に読み聞かせると子どもたちは大うけです。「みんなのカレーには入ってなかった~?」なんてやりとりも楽しんでみてくださいね。
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月とレモン 月とレモン

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