2019年8月30日 更新

産後のママは不調がいっぱい!『おしりまわり』の悩み

お産は女性にとっての一大イベント。妊娠・出産により、肉体的にも精神的にも大きな負担がかかっています。産後のママの体に起こりやすい、『おしりまわり』の悩みについてまとめました。

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産後のママは、赤ちゃんのことで頭がいっぱいで、自分の体のことは後回しにしてしまいがち。
けれど、産後は女性の体の大きな節目ともいえる大切な時期です。

疲れが取れない、気分が落ち込んでしまうなど、産後の体と心の変化に不安や戸惑いを感じているのに、体調を無視して頑張りすぎると後々まで体調を引きずることも…。

お産は女性にとっての一大イベント。妊娠・出産により、肉体的にも精神的にも大きな負担がかかっています。
産後のママの体に起こりやすい、『おしりまわり』の悩みについてまとめました。

おしりまわりの悩み

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女性は妊娠すると、ホルモンの影響で便秘になりやすいうえに、大きくなった子宮の重みや、出産時のいきみによって痔になりがちです。
さらに産後は、会陰切開の傷が気になったり、赤ちゃんのお世話に追われて排便のチャンスを逃してしまい、痔を悪化させてしまうことが少なくありません。

痔の種類は大きく分けると、「痔核(いぼ痔)」「裂肛(切れ痔)」「痔ろう(あな痔)」の3つがありますが、女性に多いのは痔核と裂肛です。
痔核(いぼ痔)

肛門周辺には、血管が集まって肛門を閉じる働きをするクッションのような部分があります。この部分にうっ血が起こって腫れ、いぼのようになったものが「痔核」です。

痔核には、肛門の内部にできる「内痔核」と、肛門の外側にできる「外痔核」とがあり、痔核ができると、排便時に便が痔核をこすって出血します。

また、排便時に便が残っているような感じ(残便感)もあります。残便感は便ではなく痔核が腫れているときに感じることもあるので、便を出そうと長時間いきんで痔を悪化させる人が少なくありません。

なお、妊娠中や出産後は、突然肛門のまわりが腫れて強い痛みを伴う「血栓性外痔核」になるママも少なくありません。これは、肛門のまわりに血栓(血豆)ができた状態です。腫れて強く痛み、時には血栓が破れて出血することもあります。
裂痔(切れ痔)

裂痔は、便秘により硬い便が通るために、肛門の粘膜が傷ついた状態です。また、下痢によって肛門に負担がかかって裂肛になることもあります。

痔核に比べて出血は少ないものの、裂肛ができる部分には痛みを感じる神経が通っているので、排便のたびに強く痛みます。

痛みがあると排便を我慢しがちですが、そのためますます便秘がひどくなり、排便時に肛門が傷つくという悪循環に陥って、さらに悪化することが少なくありません。

便秘も下痢も痔を悪化させる原因に

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便の状態は痔に大きく関係しています。硬い便は強くいきまなければ排便できないので肛門にダメージを与え、逆に下痢便もおしりに悪影響を与えます。
下痢便の場合は、一気に排便するためにその勢いでかえって肛門の粘膜を傷つけてしまうことがあるのです。
また、下痢は排便回数が多くなり未消化便であったりすることも、おしりへのダメージにつながります。

こんな時は受診を!

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☑︎ 肛門から、いぼ(痔)が飛び出す

☑︎ おしりが痛む

☑︎ 排便時に出血する

☑︎ 排便後も便が残る感じがある
☑︎ 便に血が付着している

☑︎ 便の性状が変わる(太い便が急に細くなるなど)
☑︎ おしりから血液と粘液が混じったようなものが出る

☑︎ 市販薬を1週間使っても症状が改善されない
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