2019年11月24日 更新

【ママの体験談】産後うつに悩むママへ

思っているより他人事ではない『産後うつ』。出産を経て、今まさに産後うつで悩んでいるママ。そして、これからママになる人にも、是非知って欲しい産後うつのこと。筆者の体験も交えてお話します。

【2度目の産後うつ】

主人がぶっ通しで不在だったのはこの2ヶ月間ですが、この出張から戻ってきた後も、1年の3分の2は不在という生活でした。そんな中、娘は1歳半の頃から自閉症の症状が強く出始め、この時期は自傷行為を含む癇癪が本当に酷く、ワンオペ育児に限界を感じるように。そして、その限界は『2度目のうつ』を引き起こしました。

この時の症状や感情は、以下の通りです。

◎眠れない(市販の睡眠薬を使用しましたが、効果はありませんでした)
◎食欲減退・体重減少
◎胃腸の不調
◎娘と一緒の時間を過ごすのが苦痛
◎朝が来る(娘が起きる)のが怖い
◎娘が憎い
◎主人も憎い
◎母親をやめたい・どこかに逃げ出したい
◎1人になりたい・この世からいなくなりたい
◎こんな感情を持つことに罪悪感

当時、実の母親にも最初は理解してもらえず(今は良き理解者です!)、電話越しに厳しい言葉を言われ、本当に辛かったのを覚えています。

一番辛かった時期、救われたのは、当時仲良くしていた同じ日本人の奥さん2人の存在でした。これまでどんな時でも、自らヘルプをかけたことがなかった私ですが、ある朝娘の大癇癪が1時間近く経ってもおさまらず、途方に暮れた私は、泣きながら近所に住む友人の1人に助けを求めました。

10分程で駆け付けてきてくれた彼女は、私の話を『大変だったね』『○○さんは、本当によく頑張ってる!ダメなお母さんなんかじゃないよ!』と言いながら、私の気が済むまで話を聞いてくれました。そして、一通り私の話が終わると『○○(娘)ちゃん一晩預かるから、○○さんは自分のやりたい事やって、とにかくゆっくり休んで!』と言い残し、娘を預かってくれたんです。

この時の1人の時間にどれだけ救われたか。それはもう、言葉に表せないほどです。そして、時に誰かにヘルプを求める大事さを痛感させられました。

この後、再びカウンセリングを再開。そして、この時は授乳の心配もなかったので(娘1歳で断乳)抗うつ剤と睡眠薬の投薬治療もすることに。カウンセリングは2ヶ月通い、薬に関しては抗うつ剤を半年、睡眠薬は今現在も服用中です。

心を軽くしてくれたカウンセラーの言葉

当時の私の心を軽くし、今でも私が行き詰まった時によく思い出す、カウンセラーからの言葉があります。

①お腹が減ったらご飯をあげる
②汚れたら綺麗にしてあげる
③睡眠を取らせる


この3つをしていて、子供が元気に生きている。それができてるあなたは、立派なお母さん!子供にネガティブな感情を持ったり、感情に任せて怒って怒鳴ってしまったり…そんなことは気にしないで大丈夫!

多くの人がそれを口にするかどうかの問題であって、何かしら子供に対してネガティブな感情を持つことなんて、よくある話!ネガティブな感情を持たない人間なんていないんだから!虐待じゃない限り、(2~3歳までの)小さい子供の記憶に怒られたりしたことが残るわけじゃないから、自分を責める必要はない…と。

話に極端な部分はありますが、自分の子供に『生きる手助け』ができているなら、それで十分!ということをカウンセラーからは強調されました。

産後うつかも?…と思ったら

産後うつに、ママ自身が気付く場合もあれば、ママよりも先に家族など周りの人が気付く場合も。どちらの場合にしても、産後うつの疑いがある場合は、できるだけ早く専門家に相談しましょう。

いきなり心療内科や精神科などの病院には行きづらい…というのであれば、かかりつけのお医者さんや、自治体の相談窓口などを利用されるのもお勧めです。

専門家への相談はもちろんですが、この他とても大事になってくるのが、家族などの周囲のサポートです!

『自分の選んだ(親になるという)道!』
『母親のくせに…』
『大変なのはみんな一緒!』
『もっと大変な思いをしているママが世の中にはいる』
『頑張れ!』

この様な言葉は、産後うつの疑いがあるママ、又は産後うつのママに対しては禁句です。既に十分過ぎるほどに苦しんでいるママに、追い打ちをかけるような言葉掛けは控えるようにしましょう。

必要なのは、産後うつに対する『理解』、そして『協力』です。

ママが、育児に家事にと頑張り過ぎていることに疲れているのであれば、どこかで手を抜くことも大事です。ママの性格によっては、手を抜くことが苦手な人もいるとは思いますが、そこは自分のため・子供のため・そして一緒にいる家族のためにも、『完璧主義』は少しお休みしましょう。

そして、周囲の人は可能な限りでいいので、育児や家事に協力してあげて下さい。たとえ、ほんの少ししか手伝うことができなくても、ママの精神的・肉体的な負担を軽減する手助けとなります!

まとめ

いかがでしたか?産後うつは、誰にでも起こり得ることで、恥ずかしく思ったり、後ろめたさを感じる必要は全くありません。

現在、自覚症状があるママは、どうか1人で悩まずに先ずは誰かに相談してみて下さい。症状が軽度の場合、心の内を吐き出したり、何気ない会話をするだけでも気持ちが楽になり、うつの状態から抜け出せることもあります。

怖いのは、放置すること!症状が悪化してからでは、うつの長期化を招いてしまう可能性が高くなってしまいます。必要に応じて、カウンセリングや薬を服用することで、症状が楽になり、また元気なママに戻るための近道となります。
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この記事のライター

Sky_Macanoni Sky_Macanoni

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