2019年8月29日 更新

【いま注目されている】労働者のモチベーション向上に繋がる「短時間正社員制度」の導入

働く人にとっても企業にとってもいいこと!「短時間正社員制度」ご存じでしたか?

育児や介護、何らかの理由で時間的に制約があってフルタイムでは働けなかった方々に朗報です!『短時間正社員』の導入がいま注目されています。

「フルタイム正社員」と「短時間正社員」の違い。

「フルタイム正社員とは」

1週間の所定労働時間が40時間程度(1日8時間・週5日勤務)で、期間の定めない労働契約をし締結した正社員のこと。

「短時間正社員とは」

フルタイム正社員と比較して1週間の所定労働時間が短い正規型の社員であって、次のいずれにも当てはまる社員のことをいいます。

①期間の定めのない労働契約(無期労働契約)を締結している
②時間当たりの基本給及び賞与・退職金等の算定法等が同種のフルタイム正社員と同等

妊娠・出産が女性のキャリアアップをストップさせていた!?

女性として、妊娠や出産による子育ては、仕事とはまた違った生きがいのあること、と頭では理解しつつも、実際に訪れるのは、今まで通りの様には社会で働けなくなるという現実。
「正社員から外されたくない。」「キャリアを捨てたくない。」そんな理由で妊娠・出産を諦めてる女性だっているんです。制度の整っている大企業に勤めない限り、だいたいの場合は妊娠や出産を機に、キャリアアップの道は遠のき、配属も仕事量の軽い部署に変えられるなど、それにともない収入も減るという結果に。

そんな現実に対面した場合、仕事と子育ての両立を諦めてしまうママも実際多いのではないでしょうか。

「短時間正社員制度」・企業側にとってのメリット

雇用する側も短時間正社員制度を導入することで、従来の課題を解決することができるようです。
では、どんな課題解決に繋がるのでしょうか。
◆育児支援に繋がる◆

職場の子育て支援に対するニーズとして「正社員のままでの短時間勤務」のニーズは高いため、育児による離職を防ぎ、育児と両立しながら働くことを支援できる。

◆介護支援に繋がる◆

要介護認定者が増加傾向にある中で、今後増加が見込まれる親等の介護に直面する社員の介護による離職を防ぎ、介護と両立しながら働くことを支援できる。

◆意欲・能力の高いパートタイム労働者のモチベーション向上に繋がる◆

意欲・能力の高いパートタイム労働者に対して、フルタイム正社員と均衡のとれた処遇を実現し、モチベーションの向上・定着を図ることができる。将来のステップアップへの期待から、全てのパートタイム労働者のモチベーションを高め、定着率向上を図ることができる。

その他心身の健康不全による休職からの職場復帰を少しずつ図れることや、専門職や生産性の高い高齢者に対しても「短時間正社員制度」は有効な対応策となるのです。
 制度の導入に合わせ、社員と同等の能力を持つエキスパート(上級パートタイマー)169名をショートタイム社員に登用しました。一気に社員が増加したことで人件費は一時負担にはなりましたが、優秀な人材の流出を防ぎ会社の社会的評価も高くなるなど、トータルではプラスの面が多くなっています。
それまでは社員とパートタイマーを「時間」の概念で区分していましたが、制度導入後は「仕事の内容」「発揮する能力」で区分。多様化する就業形態・就業意識に対応し、優秀な人材が長く働ける環境を実現していきます。
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この記事のライター

moo-chan moo-chan

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