2019年8月22日 更新

読書感想文にもおすすめ!~教科書にのっている名作絵本~

教科書にのっているお話って、大人になっても覚えていたりしませんか?教科書にのっている名作絵本をご紹介します。

レオ=レオニさんの作品は、可愛らしい絵柄ながら、内容的にも奥深いものが多いです。教科書に載っている作品として『スイミー』も有名ですが、うちの子が習ったのは『アレクサンダとぜんまいねずみ』でした。

「ほんとうの幸せ」についていろんな議論が交わせそうな作品ですが、とぼけた感じのねずみたちがとても愛らしいです。

谷川俊太郎さんの訳も素敵で音読していて心地よい文章ですよ。こちらは、2年生の国語の教科書に載っていました。

わすれられないおくりもの

スーザン=バーレイ/さく・え 小川仁央/やく

スーザン=バーレイ/さく・え 小川仁央/やく

あなぐまは、かしこくて、いつもみんなのたよりにされています。

あなぐまは、自分の年だと死がそう遠くないことも知っていました。

死ぬことは恐れていませんでしたが、あとに残していくともだちのことが気がかりで…。
「大切な人の死をどう乗り越えるのか」がテーマの『わすれられないおくりもの』。
3年生の教科書に載っていました。

幼い頃、私の実家にこの本があったのですが、当時はこのお話の意味が分からなくて、なんとなく敬遠していたんです。

大人になり、大切な存在だった祖父や祖母を亡くして、改めてこのお話を読み『わすれられないおくりもの』というタイトルの秀逸さに驚きました。

大切な人の死を乗り越えることは簡単ではありません。ですが、その大切な人が残してくれた「わすれられないおくりもの」が心に残っているからこそ、私たちはまた、前をむいて歩いていけるのではないでしょうか。

モチモチの木

斉藤隆介/作 滝平二郎/絵

斉藤隆介/作 滝平二郎/絵

峠の猟師小屋に、じさまとたったふたりで
くらしている、豆太。
もう五つになるのに、とんだおくじょうものだ。
夜中に一人でせっちん(トイレ)にも行けない。

ところがある夜、じさまが、うなり声をあげて
苦しみだして…。
少し怖い感じの挿絵と、少しよみにくい文体。

子供受けはあまりよくないかもしれないですが、臆病な豆太が大好きなじさまのために勇気をふりしぼる姿と、灯がともったモチモチの木の絵がとても印象的な『モチモチの木』。3年生の国語の教科書に載っています。

最後の文章は蛇足に感じる方がいるかもしれませんが、私はいいなぁと思いました。

おにたのぼうし

あまんきみこ/文 いわさきちひろ/絵

あまんきみこ/文 いわさきちひろ/絵

おにたは、気のいい小さな黒おにの子どもです。

だれも気づかないところで、みんなのために役にたつことをしていました。

節分の日の夜、おにたは、病気のお母さんがいる女の子に出会います…。
『泣いた赤おに』とも共通するテーマかと思いますが、大人も「先入観によって大事なものが見えなくなっていないか?」を考えてしまうお話です。3年生の国語の教科書に載っていました。

おにたの気持ちを考えると切なくて切なくて…。やるせなさが残る結末は大人も子供も衝撃を受けるのでは
ないかと思います。

いわさきちひろさんの淡く美しい挿絵も、お話の儚さをひきたてています。

まとめ

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むっく むっく

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