大阪大学大学院連合小児発達学研究科・毛利先生のコメント
大阪大学大学院連合小児発達学研究科・毛利育子准教授
睡眠は脳発達に非常に重要です。とりわけ乳児期には脳が最も発達するため、十分な長さの良質の睡眠が必要であることが近年明らかになってきました。よい睡眠のためには子どもをとりまく環境も重要です。
体に直接触れるおむつの装着感は子どもにとって非常に重要な環境要因です。おむつについては、紙おむつのほうが布おむつよりよい睡眠となることが報告されています。しかしながら、紙おむつの改良は、主に親視点からで、漏れにくさ、はかせやすさなどの追求がなされていました。
子どもは言葉で表現できないため、子どもからみた快適性を評価することは非常に難しいことですが、本研究では子ども側からみた紙おむつの装着感を、よい睡眠をとれているか、という視点から評価し、腹部へのしめつけが小さいおむつのほうが、睡眠中リラックスできている、すなわちよい睡眠がとれていることが明らかにされました。
よい睡眠がとれることは、今後の子どもの発達にも大きく影響する可能性があるため、養育者には体のサイズに合っていることはもとより、しめつけなどできるだけお子さんに負担がかからないおむつを選択していただきたいと思います。本結果をもとに、今後もさらによい睡眠をもたらすおむつ開発を期待しています。
体に直接触れるおむつの装着感は子どもにとって非常に重要な環境要因です。おむつについては、紙おむつのほうが布おむつよりよい睡眠となることが報告されています。しかしながら、紙おむつの改良は、主に親視点からで、漏れにくさ、はかせやすさなどの追求がなされていました。
子どもは言葉で表現できないため、子どもからみた快適性を評価することは非常に難しいことですが、本研究では子ども側からみた紙おむつの装着感を、よい睡眠をとれているか、という視点から評価し、腹部へのしめつけが小さいおむつのほうが、睡眠中リラックスできている、すなわちよい睡眠がとれていることが明らかにされました。
よい睡眠がとれることは、今後の子どもの発達にも大きく影響する可能性があるため、養育者には体のサイズに合っていることはもとより、しめつけなどできるだけお子さんに負担がかからないおむつを選択していただきたいと思います。本結果をもとに、今後もさらによい睡眠をもたらすおむつ開発を期待しています。