2021年9月4日 更新

おむつかぶれとの区別が重要!皮膚科医に聞いた「乳児寄生菌性紅斑」とは

乳児寄生菌性紅斑(にゅうじきせいきんせいこうはん)は、おむつかぶれの一種とも言われていますが、カンジダというカビ(真菌)に感染して起こるものです。筆者が皮膚科の先生に教えてもらった事をお話しします。

乳児寄生菌性紅斑(にゅうじきせいきんせいこうはん)とは

娘のおむつかぶれで皮膚科を受診した際、「ああ、カビかも」と言われて「カビ?!」ととても驚きました。皮膚科の先生は「乳児寄生菌性紅斑(にゅうじきせいきんせいこうはん)と言うんだけど、赤ちゃんの皮膚のバリアが、おむつのムレとかお尻ふきの摩擦などで弱くなると、便や尿に含まれるカンジダという真菌に感染します。」と教えてくれました。
娘の皮膚を少し取って(器具で撫でる程度で痛みはなし)顕微鏡検査でカンジダの菌糸を見てもらったところ、カビはないとのことでした。カビに感染と聞くと怖いですが、もしカンジダだったとしても、適切な外用薬(抗真菌薬)を処方してもらい塗っていれば通常一週間程度で軽快するとのことで、必要以上に恐れることはないそうです。

おむつかぶれとの区別が重要!

乳児寄生菌性紅斑は、おむつかぶれと見た目はよく似ていますが、おむつかぶれとは違います。皮膚科の先生によると、便や尿に触れないしわの奥などにも湿疹が広がっているかどうかは見極めるポイントの一つとのことです。おむつかぶれと思って薬を塗っても治らない、ひどくなる場合もぜひ受診しましょう。

おむつかぶれで弱くなった皮膚にカンジタが繁殖して乳児寄生菌性紅斑を併発する場合もあるそうですので、おむつかぶれだと思ってもなるべく早く皮膚科を受診したいものです。ちなみにカンジダは常在菌のため、乳児寄生菌紅斑を発症しても保育園・幼稚園などの登園制限はないそうです。「他の子にうつしちゃう!」と過敏にならなくていいのは、安心ですよね。

ステロイドの軟膏にご注意を!

筆者の通う皮膚科の先生から強く言われたことがあります。それは、「おむつかぶれではなくカンジダによるものだった場合、ステロイドの軟膏が症状を悪化させるので要注意」という事です。一般的なおむつかぶれ用の軟膏には、原則としてステロイドは入っていないそうですが、ステロイドは即効性が期待できるため、市販の軟膏にもわずかに含有する物があります。
先生がおっしゃるには、「ステロイドは皮膚自体の免疫反応を抑えて炎症を鎮めるものなので、カビ(カンジダ)がついてしまったにも関わらず免疫反応を抑えてしまうと、カビはどんどん増殖してしまう。おむつかぶれだと思って、乳児寄生菌性紅斑の症状に対してステロイドを使用すると、かえって悪化するので注意してください」とのことでした。

まとめ

「おむつかぶれに見えても、カンジダに感染している場合もあるんだな。皮膚科を受診すればいいのだな」とママたちに知識として持っておいて頂きたく、皮膚科で教わったことをお話ししました。

乳児寄生菌性紅斑は必要以上に恐れることはなく、対策も通常のおむつかぶれと同じで良いようです。おむつの中がムレないように、便や尿が出たらこまめにおむつを替えてあげたり、お尻ふきで強くこすりすぎないようにするなど普段通りのケアをして、我が子のお尻を守ってあげてくださいね。
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月とレモン 月とレモン

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