⑧抗アレルギー食品を積極的に取り入れる
食事からの対策も花粉症症状の緩和に役立ちます。子供が食べやすい抗アレルギー効果が期待できる食品を日常的に取り入れましょう。
発酵食品 | ヨーグルト、チーズ、納豆、米麹甘酒 | 腸内環境を整え免疫力向上 |
青魚 | サバ、イワシ、サンマ | EPA・DHAによる抗炎症作用 |
抗酸化食品 | 玉ねぎ、ホウレンソウ、にんじん、ピーマン、バナナ | アレルギー反応の抑制 |
ビタミンC豊富な食品 | イチゴ、キウイ、みかん | ヒスタミンの働きを抑制 |
ショウガ・ネギ類 | 生姜、長ネギ、にんにく | 体を温め免疫力アップ |
これらの日常生活での対策を組み合わせることで、お子さんの花粉症の症状を大幅に軽減することができます。お子さんの年齢や生活スタイルに合わせて、無理なく続けられる対策を選んで実践してみてください。
⑨適切な医療機関を受診し、子ども用の花粉症薬で治療する
お子さんの花粉症が疑われる場合、正確な診断を得ることが適切な治療の第一歩です。自己判断だけでは不十分なことも多く、専門医による診断が重要になります。
お子さんの花粉症が疑われる場合、どの診療科を受診すべきか迷われる方も多いと思います。
基本的にはかかりつけの医療機関に行くと、先生の的確な指示を仰げます。小児科でも花粉症の問診に対応している先生もいらっしゃいますし、そうでなければ耳鼻科を勧められますので、まずはかかりつけ医を頼ります。
また、複数のアレルギーがある場合など、総合病院の小児科でアレルギー外来を受診するという選択肢もあります。
お子さんの花粉症が疑われる場合、どの診療科を受診すべきか迷われる方も多いと思います。
基本的にはかかりつけの医療機関に行くと、先生の的確な指示を仰げます。小児科でも花粉症の問診に対応している先生もいらっしゃいますし、そうでなければ耳鼻科を勧められますので、まずはかかりつけ医を頼ります。
また、複数のアレルギーがある場合など、総合病院の小児科でアレルギー外来を受診するという選択肢もあります。
【受診する際に大事なこと】
受診の際は、「いつ頃から症状で出始めたか」「どんな症状が続くのか」など、子供の症状を細かく伝える必要があります。また花粉症なのか、ハウスダストなのかの見極めに「ペットの有無」や「屋外と屋内での症状の違い」も大事な問題なので、先生にはっきりと伝えられる様にしましょう。鼻詰まりや、皮膚の痒みは症状にあった薬を処方してもらえます、目のかゆみがひどい場合は目薬ですが、子供が小さい場合目薬はとても大変です。自己判断ではなく、先生のアドバイスをしっかりと聞きましょう。
今は市販薬でも花粉症対策の薬は多く出ています。勿論市販薬だから効果が薄いと言うわけではありませんが、市販薬はすぐに眠くなると言ったデメリットもあります。薬で乗り越えようと言う場合は、やはり医療機関を受診して、眠気の来ない、症状に合ったお薬を出してもらう事が一番です。
【子供の花粉症に対する治療法】
①薬物療法
子供の花粉症治療で最も一般的なのが薬物療法です。症状を和らげる対症療法が中心となりますが、お子さんの年齢や症状の程度によって使用する薬剤が異なります。
②抗ヒスタミン薬
花粉症の症状の多くはヒスタミンという物質が原因で起こります。抗ヒスタミン薬はこのヒスタミンの働きを抑える薬です。
③点鼻薬・点眼薬
鼻水や鼻づまりがひどい場合は点鼻薬、目のかゆみや充血には点眼薬が処方されます。点鼻薬の中でもステロイド点鼻薬は鼻炎症状に高い効果を発揮しますが、子供用に処方される場合は、成長への影響が最小限になるよう調整された薬剤が選ばれます。
④舌下免疫療法
舌下免疫療法は、花粉症の根本的な治療法として注目されています。アレルゲン(花粉など)を少量から徐々に増やしながら舌の下に投与し、体を慣らしていく治療法です。
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子供の花粉症が増加している理由は?
近年、子供の花粉症患者が急増しています。小学生の約4割※が何らかのアレルギー性の症状を持っているとさえ言われています。(※参考)
では、なぜ近年、子どもの花粉症が増えているのでしょうか?
また、田舎よりも都会の方が花粉の量は少ないはずなのに、都心部での花粉症発症率の方が高いといわれるのも不思議に思われるかもしれませんが、これは都会の空気に原因があります。
都会の空気には、地方の空気に比べて大気汚染物質が多く含まれています。これらの汚染物質に花粉が付着することで、アレルギー症状がより悪化しやすくなるのです。
では、なぜ近年、子どもの花粉症が増えているのでしょうか?
また、田舎よりも都会の方が花粉の量は少ないはずなのに、都心部での花粉症発症率の方が高いといわれるのも不思議に思われるかもしれませんが、これは都会の空気に原因があります。
都会の空気には、地方の空気に比べて大気汚染物質が多く含まれています。これらの汚染物質に花粉が付着することで、アレルギー症状がより悪化しやすくなるのです。
環境要因 | 大気汚染や排気ガスの増加によって、花粉がより刺激物質として認識されやすくなっている。 |
住環境の変化 | 気密性の高い住宅が増え、室内での花粉やハウスダストへの接触が増えている。 |
食生活の欧米化 | 抗アレルギー作用のある日本食から、高栄養かつ抗原性の強い欧米食を食べる習慣が増えたから。 |
衛生環境の向上 | 過度に清潔な環境で育つと免疫系が正常に発達しない可能性(衛生仮説)。 |
遺伝的要因 | 両がアレルギー体質だと子供も発症しやすい。 |
親がアレルギー体質であれば遺伝する可能性が非常に高く、結果的に小さい子どもでも、花粉症になってしまう可能性があるのも多きなポイントです。筆者の夫は酷い花粉症持ちなのですが、残念ながら長男もその遺伝的な影響を受けてしまったようです。