アルコール依存症とは
日本国内における、現在のアルコール依存症者数は80万人を超え、予備軍を含めるとその数は約440万人と推定されています。
アルコール依存症とは、飲酒のコントロールをすることができず、自身の身体的・精神的影響はもちろん、社会生活や家庭生活にも大きな影響を与える状態のことを言います。
アルコール依存症の代表的な症状は、以下の様なものが挙げられます。
・飲む量をコントロールできない
・飲む時間をコントロールできない
・飲む状況をコントロールできない
・禁酒、又は減酒することによって離脱症状が出る
『本人の意思が弱いから飲んでしまう…』と、誤解を受けやすいですが、意思の弱さが原因ではありません。アルコール依存症は病気であり、発症してしまった場合、脳内でアルコールを欲する回路ができてしまい、本人の意思に関係なくお酒をやめることが非常に困難になります。
アルコール依存症とは、飲酒のコントロールをすることができず、自身の身体的・精神的影響はもちろん、社会生活や家庭生活にも大きな影響を与える状態のことを言います。
アルコール依存症の代表的な症状は、以下の様なものが挙げられます。
・飲む量をコントロールできない
・飲む時間をコントロールできない
・飲む状況をコントロールできない
・禁酒、又は減酒することによって離脱症状が出る
『本人の意思が弱いから飲んでしまう…』と、誤解を受けやすいですが、意思の弱さが原因ではありません。アルコール依存症は病気であり、発症してしまった場合、脳内でアルコールを欲する回路ができてしまい、本人の意思に関係なくお酒をやめることが非常に困難になります。
適切な飲酒量
厚生労働省の「健康日本21」による適切な飲酒量(純アルコール)は、『1日平均20g程度の飲酒』とされており、『1日平均60gを超える飲酒』を多量飲酒と定義しています。
但し、一般的に女性は男性と比べてアルコール分解能力が低く、上記の『半分~2/3程度』が適量と言われています。この他、高齢者・お酒に弱い人なども上記に当てはまらず、より少ない飲酒量が適切とされています。
アルコール依存症になる人の殆どが、遺伝子的に見て元々アルコールに強いとされる人、又は飲酒の機会が増えることによって、次第にアルコールに強くなる人です。この場合、飲酒を続けることにより、アルコールに対する耐性がついてしまい、飲み始めの頃の量では満足できなくなり、どんどん摂取量が増えてしまうのです。
離脱症状
アルコール依存症になると、常にお酒が体内にある状態が当たり前になってしまい、脳自体がそのことを普通と認識し、血中のアルコール濃度が下がってきた段階で、精神的・身体的症状が現れ、これを「離脱症状(禁断症状)」と言います。
《代表的な身体的症状》
・手の震え
・発汗、寝汗
・吐き気、嘔吐
・下痢
・体温調節障害
・血圧上昇 ・不整脈
《代表的な精神的症状》
・睡眠障害(入眠困難、中途覚醒、悪夢など)
・イライラする、落ち着かない、集中力の低下
・不安障害
・うつ状態
・幻聴・幻覚
これらの離脱症状は、お酒を飲むことで一時的に軽減されるため、それを理由にまた飲酒するという悪循環に陥ってしまいます。
《代表的な身体的症状》
・手の震え
・発汗、寝汗
・吐き気、嘔吐
・下痢
・体温調節障害
・血圧上昇 ・不整脈
《代表的な精神的症状》
・睡眠障害(入眠困難、中途覚醒、悪夢など)
・イライラする、落ち着かない、集中力の低下
・不安障害
・うつ状態
・幻聴・幻覚
これらの離脱症状は、お酒を飲むことで一時的に軽減されるため、それを理由にまた飲酒するという悪循環に陥ってしまいます。
プレアルコホリズム
プレアルコホリズムとは、アルコール依存症予備軍の状態であり、依存症の一歩手前とも言えます。
プレアルコホリズムの定義は、①何らかのアルコール関連問題*があること、②連続飲酒(一定量のアルコールを体内に維持するため、数時間おきに飲酒すること)はしていない、③離脱症状はない場合とされています。
プレアルコホリズムの定義は、①何らかのアルコール関連問題*があること、②連続飲酒(一定量のアルコールを体内に維持するため、数時間おきに飲酒すること)はしていない、③離脱症状はない場合とされています。
*お酒が原因で体調を崩しても、飲むことをやめない。飲酒運転をする。酔って誰かと喧嘩をする。お酒による体調不良で欠勤・遅刻する…などが例になります。
アルコール依存症WHO(世界保健機関)チェックシート
アルコール依存症のセルフチェックを、たった2分ですることが出来ます。ご自身やご家族で、アルコール依存症の可能性があると思われる方は、こちらのセルフチェックシートを是非活用されてみて下さい。
アルコール依存症の治療法
アルコール依存症は『進行性の病気』であり、その治療は早ければ早いほど良いとされています。しかしながら、多くのアルコール依存症者は、自分に何らかの問題があることは認識していながらも、依存症であることを否認する傾向にあり、自ら治療への一歩を踏み出す人は非常に少ないのが現実で、そのため『否認の病』とも言われています。