同じパターンの癇癪は、続くと強化されてしまうことも…。
お子さんの癇癪に悩むママは大変多いですよね。筆者も、我が子の癇癪に悩まされました。しかも残念なことに、同じパターンの癇癪が繰り返されると、強化されてしまうことがあるのです。
例えば、お店で「お菓子を買いたい!」と子どもに言われ、「買わないよ」と伝えると、「ギャー!」と癇癪を起こしてしまう場面。ここで子どもの癇癪が辛くて、お菓子を買ってしまうこともあるのではないでしょうか?2歳頃のイヤイヤ期のお子さんにもよく見られる姿です。
お菓子買いたい
⇓
買わないと言われる
⇓
癇癪を起こす
⇓
お菓子を買ってもらえた
お菓子買いたい
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買わないと言われる
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癇癪を起こす
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お菓子を買ってもらえた
このパターンが何回か繰り返されると、お子さんの癇癪は強化されてしまう可能性があります。「強化=同じパターンでの癇癪が増える」ということなんです。必ずしも強化されるとは限りませんが、できれば強化させずに「自分で気持ちをコントロール」できるようになってほしいですよね。
癇癪を起す前の対応がカギ!
ここからは、筆者が特別支援学校教師として働いていた時に出会ったお子さんたちや、我が子に対して実践してきた癇癪への対応方法をお話していきます。
まず大切なことは、「癇癪を起す前の対応がカギ」だということです。癇癪を起こす前に対応できれば、癇癪を起こさずに済みますし、強化させずに済みます。
筆者が実践している方法が以下になります。
まず大切なことは、「癇癪を起す前の対応がカギ」だということです。癇癪を起こす前に対応できれば、癇癪を起こさずに済みますし、強化させずに済みます。
筆者が実践している方法が以下になります。
1.癇癪を起こしやすい場面を知る
「癇癪を起こしやすい場面を知る」ことは、とても重要です。我が子の場合だと、ブロックが上手
に組み立てられない→癇癪、色が上手に塗れない→癇癪、新しいおもちゃが上手く動かせない・動かし方がわからない→癇癪…このような姿がありました。「こんなときに、よく癇癪を起こすなぁ…」という場面があるのでないでしょうか?まずはその場面を知ることから始めましょう。
2.事前に約束、伝える
子どもの癇癪のパターンが見えてきたら、次は、「事前に約束、伝える」です。事前に約束したり、必要なことを伝えたりすることで、「見通し」をもってもらいます。
例えば、先程のお店に行くと、お菓子を欲しがるパターンの場合‥‥
・お店に行く前に、「今から◯◯スーパーに行くよ。」(伝える)
・「今日は、おやつは1つね。」「今日はおやつは買わないよ。」(約束)
・「お約束できそう?お約束守れたら、ママ嬉しいなぁ」(子どもの意思確認)
筆者は上記の流れで、対応していました。特に最後のお子さんの意思確認は、とっても大切です。お子さんなりの「YES」の反応の有無をしっかり確認してくださいね。筆者の場合、「YES」の反応がない場合は、買い物には行きませんでした。
納得できないと気が済まないタイプのお子さんに対して、「今日はおやつは買わないよ。」と伝えるときは、「どうして買わないのか」までお話しても良いかもしれません。我が子もこのタイプです。
癇癪が起きてしまったら
事前対応しても、どうしても癇癪が起きてしまうことがあります。そんなときは、癇癪が落ち着くまでは「目で見守る」対応が良いです。癇癪中は声をかけ過ぎたり、抱きしめたりするなどの対応をするよりも、癇癪源から遠ざかり、目で見守る方が効果的です。
「目で見守る」とは、「安全面は大丈夫か?」「子どもの状態は大丈夫か?(青ざめていたり、調子が悪い様子はないか)」などを確認するためです。表向きは無反応で対応しつつ、実際は「目で見守る」ことを意識してみてください。
外出中の癇癪の場合も同じように、癇癪源から遠ざかり、落ち着くまで「目で見守る」ようにしましょう。癇癪源から遠ざかる理由は、癇癪源が近くにあると、いつまでも固執してしまう可能性があるからです。遠ざかることで、「泣いても、怒っても、どうにもならないんだ」と、お子さんに気づいてもらう必要があります。