2020年8月13日 更新

絵本の読み聞かせ「これだけはやらないで!」ママが注意したい3つのポイント

幼少期の絵本の読み聞かせで育まれる言葉の習得や読解力は、全ての学力の土台となります。子供が絵本嫌いになってしまわないよう、ママが読み聞かせの際に注意したいポイントをまとめました。

絵本は短い文章の中で、「愛」「勇気」「挑戦」など、人が生きていく上で大切な事を多く伝えてくれます。また幼少期の絵本の読み聞かせで育まれる言葉の習得や読解力は、全ての学力の土台となります。

ママにとっては、子供には絵本好きになって欲しいものですよね。でも子供が絵本嫌いになってしまっては台無しです。子供が絵本嫌いになってしまう原因を3つご紹介します。

ポイント① 大げさに読まない

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声色を使ったり、大袈裟な表情で読んだりと、役者さんのような演技をして子供を楽しませたい気持ちは分からなくはありませんが、これでは子供は絵本の世界を楽しめません。

このような読み方をすると、子供は読み手であるママやパパに気を取られてしまい、絵本に集中できなくなってしまいます。何よりも、読み手の世界観を子供に押し付けることになります。同じ絵本でも子供によって捉え方は違います。

イギリスの昔話「三びきのこぶた」を例にとると、最後に食べられてしまう狼を、「兄弟の敵討ちを出来て良かったね」と感じるか、「狼が食べられて可哀そうだったね」と思うかはその子次第です。どちらが正しいというわけではないはずです。

それを読み手の価値観で演技して読んでしまうと、子供の価値観を一つの枠にはめてしまうことにならないでしょうか?

かといって、「感情を入れずに、淡々と読む」という棒読みスタイルもいけません。子供に“語りかけるように”して読むと、自然に読めるので試してみて下さいね。

ポイント② 質問はしない・感想は聞かない

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絵本は知育にとても良いものですが、国語や算数の教科書ではありません。

「ぶたさんは、あの時どう思ったかな?」などの質問や「お話どうだった?」の感想を、絵本を読むたびに聞かれたら、子供は絵本を読んでもらうことが嫌いになってしまいます。

「読んだら読みぱっなし、感想は聞かない」を続けてみて下さい。

子供はしずかに絵本の余韻を楽しんでいるはずです。頭と心は絵本の世界でいっぱいです。心配しなくても子供はちゃんと聞いています。

ある日、散歩中で見かけたレンガの家を「あっ!3番目のこぶたさんと同じ家だ!」など、お話と現実とが結びつく瞬間を目の当たりにすることがでてくるはずです。

ポイント③ 躾の道具にしない

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前項の「質問しない。感想を聞かない」と理由は同じです。

「(お話の中の)〇〇ちゃんは、ひとでトイレに行けるようになったね~。○○ちゃんもはやく自分で行けるようになりたいね~」など、毎回言われたらどうでしょうか?

子供がせっかくやる気なっても、声をかけられた瞬間にやる気がなくなってしまうとは思いませんか?ママやパパも、やろうと思っていたのに、先に言われてしまって、やりたくなくなってしまった…なんて経験があるはずです。子供だって同じです。

トイレが一人で出来た時に「○○ちゃんみたいにできたね!すごいね!」と言われた方が、嬉しくなって俄然やる気が出るのではないでしょうか?

躾に役立つ絵本もたくさん出ています。上手に使いたいですね。

まとめ

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最後に、一番大切な事は”ママ自身(読み手)が楽しんで読むこと”です。

ママ自身がいやいや読んでいたら、子供も絵本を楽しいとは思えないのは当然です。ママが楽しんでいる姿をみて、子供も絵本を楽しむことができます。

1冊の絵本を読むのにかかる時間は5分~10分です。一日の中のこの数分間が親子の大切な時間になりますように!

※参照:『朗読と絵本の塾Live』講師養成講座より
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ざしきわらし ざしきわらし

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