4月から新生活に慣れてきた頃、5月のゴールデンウィーク明けに「行きたくない!」と登園しぶりをする子をよく見かけます。忙しい朝、バタバタと準備をしている時、泣かれたり、ぐずぐずされたりすると、親子共々つらいものです。
そんな時、子どもはどのような気持ちでいるのでしょうか?そして、親はどのように対応すればよいのでしょうか? 子どもの園登園渋りについて、一緒に考えていきましょう。
そんな時、子どもはどのような気持ちでいるのでしょうか?そして、親はどのように対応すればよいのでしょうか? 子どもの園登園渋りについて、一緒に考えていきましょう。
子どもの「いや!」は成長の印
4月、5月は一番登園時の行きしぶりが多い時期です。保育園の玄関で泣き叫ぶ子どもたちの姿を見かけることも少なくありません。しかし、「いや!」と自分の気持ちを言葉で伝えられるのは、自我の発達と成長の表れです。
子どもが自分の意思をきちんと示し、それを訴えられているならば、その時の子どもの気持ちに共感し、大人がしっかりと受け止めてあげましょう。
子どもが自分の意思をきちんと示し、それを訴えられているならば、その時の子どもの気持ちに共感し、大人がしっかりと受け止めてあげましょう。
子どもの年齢によって行きしぶりの理由は違う
0~1歳
この時期は、愛着形成が始まる頃で親と離れたくなくて行きしぶりをすることが多いです。今までずっとお世話をしてくれていた身近な親と、急に長時間離れることになってしまうとそれはイヤですよね。
「愛着」から生まれる「いや」なので健全に成長している証拠とも言えます。
「愛着」から生まれる「いや」なので健全に成長している証拠とも言えます。
1~2歳
この頃の子どもは自我が芽生えてくる頃です。ちょうどイヤイヤ期も重なり、何をするにも「いや!」になってしまいます。
起きるのが嫌だ、着替えるのが嫌だ、靴を履くのが嫌だ、歩くのが嫌だ…まずは、その気持ちを受け止めて、共感してあげる心が大切です。
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3歳頃
イヤイヤ期も経て、だんだんと子どもになり自分で先の予定を考えながら行動するようになります。
登園後のスケジュールを頭の中で考えながら、今日は〇〇をする日だな、今日は雨だから部屋遊びかな、誰と遊ぼうかな、など心の準備をしながら登園していきます。
そうした中で、いつもと違う行事や人が入ることで先のスケジュールがわからなくなり、「今日はなんだか行きたくないな」と漠然とした不安につながることがあります。
登園後のスケジュールを頭の中で考えながら、今日は〇〇をする日だな、今日は雨だから部屋遊びかな、誰と遊ぼうかな、など心の準備をしながら登園していきます。
そうした中で、いつもと違う行事や人が入ることで先のスケジュールがわからなくなり、「今日はなんだか行きたくないな」と漠然とした不安につながることがあります。
年少・年中・年長頃(3~5歳)
3歳以上になると、子どもは自分の気持ちを言葉で伝えられるようになり、保育園での出来事を具体的に話せるようになります。「今日〇〇をしたよ」「誰々に叩かれた」など具体的に教えてくれることもあるでしょう。
この頃になると、何か具体的なトラブルがあって保育園に行きしぶっている、ということもあります。そのたびに親は驚いて心配してしまいますが、お友達や行事などを通して成長していく時期でもあります。
この頃になると、何か具体的なトラブルがあって保育園に行きしぶっている、ということもあります。そのたびに親は驚いて心配してしまいますが、お友達や行事などを通して成長していく時期でもあります。
しかし、まだ客観的に判断できない時期でもあるので偏った話をしていることもあります。そういったときは子どもだけの話を聞くのではなく、園の保育者にも相談して状況を聞いてみると良いでしょう。