2021年9月24日 更新

夢中になるのはどうして?ここがスゴイよ!Eテレ「おかあさんといっしょ」

朝と夕方にママを救ってくれる番組と言えば「おかあさんといっしょ」ですよね。この番組が嫌いという子どもは聞いたことがありません。それもそのはず、実はすごく考えられて作られた番組なんです!

月曜日から土曜日まで「おかあさんといっしょ」を見ない日などない筆者の毎日。どれほど「おかあさんといっしょ」をはじめとする、Eテレの子ども向け番組に救われてきたことか…。子どもが飽きない内容で、笑ったり踊ったり、共感したり、時には親子でホロリとしたりと、いい意味で感情を揺さぶってくれる素晴らしい番組です。

ところでそんな「おかあさんといっしょ」ですが、どうしてこんなに子どもの心を捉えられるのか?その秘密を探ってみました。

今年で番組が始まってから61年!

「おかあさんといっしょ」が月曜日から土曜日の帯番組となったのは1960年。それ以前にも、婦人向け番組の後にミュージカル仕立ての「おかあさんといっしょ」という番組が放送されていたものの、当時の主体は幼児ではなく、母親でした。それをこの年から幼児が中心の番組へと転換し、その後歌や体操、人形劇といった今でもお馴染みのスタイルが確立されたのです。

夢中になるのは、子どものことを徹底的に研究したから!

1970年以降、幼稚園に通う子どもが増えたことから、家でテレビを見る子どもの年齢層が2歳児前後と低年齢化し、海外では「セサミストリート」日本でも「ひらけ!ポンキッキ」が始まりました。

そんな中、NHKでも「時代や子どもの年齢にあった内容の番組作りが必要なのでは」という議論が持ち上がり、発達心理学や教育工学など、子どもの興味や心理を徹底的に研究する「2歳児テレビ番組研究会」が発足。 研究の中で“子どもの集中力が持つのは2分30秒程度”だということがわかれば、コーナーも短くしたり、「パジャマでおじゃま」など身につけて欲しいものが組み込まれたりと、大きな番組枠の中に自由な形で小さなコーナーがいくつも取り入れられるようになりました。

確かに現在の番組を見ていても、おにいさん・おねえさんの歌や「ガラピコぷ〜」のコーナー、曜日がわりのミニコーナーなどいろんなものがミックスされ、子どもにとって飽きない内容になっているなと感じます。

参考:https://www2.nhk.or.jp/archives/search/special/detail/?d=youth005

歌には子どもたちへのメッセージがいっぱい!

「おかあさんといっしょ」ではいろんな歌が歌われますが、楽しい歌だけでなく強いメッセージを感じるものもあります。ここでは特に最近歌われているものの中から、子どもたちへのメッセージを特に感じる3曲をご紹介したいと思います。

多様性を認め、個性を輝かせる

パラリンピックでも話題になったように、現代はジェンダーレスであり多様性の時代。その視点から「おかあさんといっしょ」を見ていくと、それぞれの個性を認め、輝かせていこうという歌が多くあることに気づきます。

例えば「きみイロ」(作詞・作曲 えだまめンズ)という歌。
ひとりひとりは イロちがい
きみだけのイロをさがすんだ
7つよりそいあえば
きらきらのにじ
それぞれがそれぞれの個性を持ち、その中で自分の個性を輝かせていく。それが集まった時に美しい「きらきらのにじ」ができるんだよ。という、他を否定せず、いろんな個を認めていくというメッセージ。まさにこれからの時代を生きる子どもたちに向けてのものだと感心せずにいられません。

個人的には歌詞の最後に
ちいさな きみがね
これからであうイロ どんなイロ
という部分があるのですが、一緒に口ずさむ子どもの小さな背中を見て、この子がこれからどんな個性を輝かせていくのかを想像し、毎回グッときてしまいます。

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星好きあこ 星好きあこ

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