2019年8月22日 更新

メディアでも話題の絵本作家“ヨシタケシンスケ”さんの魅力~笑える、でも考える~

最近メディアでよく取り上げられている絵本作家、ヨシタケシンスケさんの作品の魅力をご紹介します。

大人に対しての不満をぶちまける娘ちゃんと、ぶつけられた不満をユーモアたっぷりに切り返すパパのお話『ふまんがあります』。

私も子どもの頃「大人ってズルい!」と思ったなぁ、とちょっと懐かしく思ったり、パパの発想力の豊かさに感心したり。

女の子が主人公の本は、ヨシタケシンスケさんの作品では珍しいかな?と思うので、女の子にまず読んであげるなら、この本がおすすめです。

オチが、「さすが女子。『上手い』わ。(笑)」と思います。
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うちにも出ますよ…3兄弟というおふろあらしが…。
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世のお父さんは真似したくなるかも…?

このあとどうしちゃおう

ヨシタケシンスケ/さく

ヨシタケシンスケ/さく

こないだ おじいちゃんが しんじゃった。

おじいちゃんのへやを みんなで そうじしていたら
「このあと どうしちゃおう」と かかれた ノートが
ベッドのしたから でてきたんだ…。
死んでしまったおじいちゃんが、「自分が将来死んだらどうなりたいか、どうしてほしいか」をかきつづっていた「このあとどうしちゃおう」ノート。

そのノートにつづられていたのは、「このあとのよてい」「うまれかわったらなりたいもの」「てんごくってきっとこんなところ」など…おじいちゃんが考えた楽しい想像の数々。でも、「ぼく」はふっと気づきます。

「おじいちゃんは死ぬのが楽しみだったの?それともその逆…?」

4月に出版されたヨシタケシンスケさんの最新作『このあとどうしちゃおう』。ヨシタケさんの作品はどれも面白いのですが、私はこの作品が一番好きです。

自分の子どもの読み聞かせや、小学校での読み聞かせボランティアを通して感じたのですが、「生と死」というテーマは、取り上げたいけど、取り上げる際は、細心の注意が必要なテーマの1つだと思うんです。

すごく心が揺さぶられるので、寝る前や、朝の読書タイムに読んでどんな影響がでるか心配になってしまいます。

この作品は「生と死」をテーマにしながらも、すごくいい意味でライトです。笑いのオブラートにくるまれているけれど、しっかり「生と死」を考えるきっかけを与えてくれます。

老若男女、たくさんの方が読んで、色んなお話を交わしてほしいなぁと思う一冊です
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地獄の描写が妙にリアルというか「身近な嫌なこと」で笑えます。
チクチクする制服嫌やわぁ…。シールをきれいにはがすのも苦手です。
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このページでドキッとしました。
この本は空色?の使い方が効果的だなと思いました。
寂しげでもあり、どこか明るくも感じる不思議な色です。

まとめ

今回はこの四冊を取り上げましたが、『ぼくのニセモノをつくるには』、『りゆうがあります』もとっても面白い本で子供たちも楽しんでいました。

ちょっと大人向けの笑いなので、小さい子に読むよりも少し年齢が上のお子さんから大人のほうが、心に響くかもしれません。

子どもが大人になった時にもう一度、読み返してほしい本でもあります。小さい時は気づけなかったことに、気づくことができるかもしれません。
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むっく むっく

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