2歳〜4歳の言葉の発達って?
子どもは2歳〜4歳頃にかけて、たくさんの言葉を吸収し、それらを使ってお話することができるようになります。この時期は単語のみだったのが、二語文、三語文といろんな言葉をつなげて、自分の気持ちや共感してほしいできごとを表現する姿が多く見られることでしょう。
また、言葉の理解に伴って、「◯◯を持ってきてくれる?」など、ママやパパのお願いごとにも応えたり、何気ない会話を楽しんだりすることができるようになります。言葉の理解や物事の理解がどんどん進む2歳〜4歳頃の子どもたち。では、成長著しいこの時期の子どもたちは、どのようにして「物の名前」を覚えていくと思いますか?
一番は、家庭での親子のやりとりの場面です。一緒に遊んだり、お子さんの気持ちを代弁したりする中で、お子さんはどんどん「言葉」を吸収していき、「物の名前」を覚えていきます。親子のやりとりの中で、効果的な物の名前の覚え方があるんですよ。そのポイントは「指差し+言葉(代弁)」です。
効果的な物の名前の覚え方「指差し+言葉(代弁)」
子どもは、1歳を過ぎるとだんだん「指差し」をするようになります。この「指差し」は、以下のような場面で出ます。
・興味のあるものを発見したとき
・欲しい物があるとき
・共感してほしいとき
・「◯◯はどれ?」に応答するとき
小さな子どもにとって「指差し」とは、「言葉に直結するもの・言葉そのもの」なのですね。
・興味のあるものを発見したとき
・欲しい物があるとき
・共感してほしいとき
・「◯◯はどれ?」に応答するとき
小さな子どもにとって「指差し」とは、「言葉に直結するもの・言葉そのもの」なのですね。
では、「みかん」「車」「色」など、物の名前を覚えてほしいなと思ったとき、どんなアプローチをすると、より効果的だと思いますか?答えは、「指差し」と「言葉(代弁)」をセットにすることなんです。
例えば、机の上にみかんがあるとしましょう。お子さんがみかんに興味を示して、「あっ!あっ!」とみかんを指差します。そんなとき、ママ・パパは、「みかんだよ。」の言葉(代弁)だけではなくて、「指差し」をセットにしてほしいのです。みかんを指差しながら、「これは、みかんだよ。」のように。
指差しと言葉(代弁)がセットになることで、対象物が明確になり、「あれは、“みかん”ていうんだな」と理解することができるのです。言葉だけでは、対象物がはっきりしないので、覚えにくいんですね。
つまり、「指差し」→「その物に注目する」→ここに「言葉」を添える→「物と言葉が一致して、物の名前を覚えていく」という流れです。