2021年2月27日 更新

不登校になったらどこで過ごす?子どもにとって大切な居場所リスト

子どもが不登校で心配…でも大丈夫!学校の代わりに人との関わりや学びの場を提供してくれる所はたくさんあります。お子さんにピッタリの居場所を見つけて、楽しみながら成長するチャンスを与えてあげましょう。

不登校になった時の一番の居場所は「家庭」

不登校になる理由は、お友達トラブルや先生との相性の悪さ、勉強が苦手で授業が辛いなど、子どもによってさまざまです。

しかし、共通しているのは、完全に不登校になった時にはもう、子どもが"エネルギー切れを起こして心が疲れ果てている”ことだと考えられます。子どもなりに「学校に行かなくちゃ」と思って、辛いながらもどうにか登校しようと頑張った結果、そうなるのでしょうね。

ですから、不登校になった時に一番大切な居場所となるのは「家庭」です。おうちでは気兼ねなくリラックスして過ごせるようにしてあげることこそ、子どもの回復への一番の近道なのです。学校に行けないことを責めたり無理矢理登校させようとしたりすると、家出や閉じこもりに繋がることもありますから、問題を悪化させないためにも、子どもの「登校したくない」という気持ちを受け止めてあげましょう。

大丈夫!ゆっくりと過ごしてエネルギーがたまったら、子どもはまた動きたくなるものです。その時に、学校以外で子どもが学び、お友達と関われる場所の情報を得ておきましょう。

場所によってさまざまな特色のあるフリースクール

不登校の時に利用することのできる居場所として、民間のフリースクールがあげられます。その特色は様々で、学校復帰を目指す所もあれば、ただ居場所として心を癒やし仲間と交流することが目的の所もあります。

また、学習面でのサポートが強い所やコミュニケーション能力強化を図ってくれる所、病院等の医療施設と連携している所などもあるそうです。お子さんの不登校のきっかけや性格、今どんな環境を求めているかに合わせてベストな居場所を選択できると良いですね。

また、通える範囲や費用面などもしっかり考慮して、無理なく通えるようにしておくのが良いでしょう。まずは見学をして、お子さんに通いたいと思う気持ちがあるかをしっかり確認することも大切ですね。
参照:不登校サポートナビ「フリースクールってどんなところ?」
https://www.futoukou-navi.com/note/kyoikukikan/freeschool.html

無料で利用できる!市区町村の「適応指導教室」

フリースクールは多様な取り組みが魅力的ではあるものの、費用が高額であるのがデメリットです。これから先にも学費がかかることを考えると、捻出するのが難しいと感じる家庭も多いでしょう。

そういった場合には、市区町村に設立されていて、無料で利用することのできる「適応指導教室」がオススメです。退職した教員が子どもの学習をみてくれたり、お友達同士で関わり合う手助けをしてくれる所です。こちらに通った日数は、在籍校に伝えられて出席日数としてカウントされます。

教室にもよると思いますが、筆者の長男の通っている適応指導教室では、通常の学習に加え、体育やパソコンなどの授業、調理実習や遠足などのイベントも用意されていて楽しいそうです。また、少人数での関わり合いはコミュニケーション能力強化に役立ち、大いに成長を促してくれたと感じています。生活リズムの乱れ防止や体力の向上にも一役買ってくれ、中学校に通おうと思えるだけの自信を育んでくれました。

適応指導教室も、フリースクールと同様に見学をして、お子さんに合った雰囲気であるか・これから楽しく通えそうかしっかりと確認することが大切です。教室にもよりますが、通う日数は自由に選べるので、「遊びに行く場所を増やす」くらいの感覚でスタートしても良いと思います。

大学主催の適応指導教室やNPOの作る学習塾など

あまり多くはないようですが、大学の心理研究室やNPO、大学生ボランティアによる不登校生支援もあるようです。具体的には、勉強を教えてくれたり一緒に遊んでくれたりが主の様子です。
自分より年齢が上のお兄さん・お姉さんと関わることは、普通の小中学生にはなかなかありませんよね。少し先の未来を想像させてくれる大学生たちの存在は、不登校をしている子ども達の心に光を差し込んでくれるそうです。

子どもと学生ボランティアの仲が深まっていけば、一人で抱え込んでいた気持ちを話せるようになったり、「自分もあんな風になりたいな」と将来のビジョンを抱いたりすることもあるようです。

費用も、場所によりますが無料か安価な所が大多数ですから、気軽にチャレンジしてもいいかもしれませんね。気になったら、お住いの地域で参加できる所がないか探してみると良いでしょう。
参照:和光大学青年心理学研究室「2021年度適応支援室「いぐお~る」通室生の募集について」
http://blog.livedoor.jp/kosakayasumasa/archives/57563250.html#more
参照:認定NPO法人カタリバ
https://www.katariba.or.jp/
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