2019年8月30日 更新

ホルモンの作用で起こる月経前症候群と生理痛の要因と対策

女性特有の不快症状や痛みは、ホルモンの作用で起こります。症状を和らげる成分を摂り、温かい料理で体を冷やさない食べ方を心がけましょう!

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月経前症候群とは、排卵日から月経が始まるまでの間に、頭痛や腹痛、腰痛、むくみ、乳房の張り、睡眠障害、情緒不安定、集中力の低下など、さまざまな不快症状が起こることです。

PMS(Premenstual Syndrome)ともいわれ、多くの女性にみられる症状です。
はっきりとした原因は不明ですが、ホルモンバランスの変化が影響していると考えられています。

また、生理痛は月経に伴って腹痛、腰痛、頭痛、下痢などの症状があらわれることです。
月経が始まるとプロスタグランジンというホルモンが分泌され、この成分が子宮を収縮させるために痛みが発生するとみられます。
子宮内膜症や子宮筋腫などが隠れている場合があるので、症状が重い場合は詳しい検査を受けましょう。

症状を和らげるために

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普段からバランスのよい食事を心がけ、イライラしやすいPMSや月経の期間には、神経を鎮める働きのあるカルシウムやマグネシウム、糖質やたんぱく質の代謝に関わるビタミンB1・B6、血行を促すビタミンEなどを含む食品を積極的に摂りたいですね。
また、体がむくみやすくなるため、水分や塩分は摂りすぎないように注意したいものです。

生理痛は体を温めて血行をよくすると緩和されます。
料理は温かく調理したものを中心にして、落ち着いてリラックスした気分で食べましょう。

アルコールやカフェイン飲料は飲みすぎるとビタミンやミネラルの吸収を妨げるので控えめに!

カルシウムやマグネシウムが不足しないように

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カルシウム
牛乳・乳製品、小魚、海藻など

マグネシウム
ナッツ、大豆製品、海藻、穀類など

ビタミンB1
魚介、肉、豆など

ビタミンB6
魚介、肉など

ビタミンE
魚介、植物油、ナッツなど

効果的な食べ方

糖質とビタミンB1もきちんと摂る
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低血糖などの栄養不足も月経前症候群の原因の一つといわれているので、糖質を多く含む主食(ご飯、パンなど)をきちんと摂り、糖質の代謝を高めるためにビタミンB1を一緒に摂取しましょう。
糖質もビタミンB1も豊富に含まれる玄米や全粒粉パンを主食にするのもおすすめです。
カルシウムとマグネシウムを同時に
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神経の興奮を鎮め精神を安定させるためには、カルシウムと同時にマグネシウムも摂取すると効果的です。
小魚や大豆製品、海藻やごまなど、古くから日本で親しまれてきた食材を活用すれば、不足しにくくなりますよ。
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この記事のライター

たつかわひな たつかわひな

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