2024年4月16日 更新

保育園は「かわいそう」なのか?共働き育ちの体験談と、0歳入園児のその後

「まだ小さいのに、保育園に入れるなんてかわいそう」という声は未だにあるようですが、実際子どもはどう思っているのでしょう?筆者が子どもの頃、両親共働きで感じていたこと、0歳児で入園したその後の話をご紹介します。

保育園が「かわいそう」とはそもそも何か

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「まだ小さいのに保育園に入れてかわいそう」という意見。筆者自身も子どもを0歳から保育園に通わせることになった際、両親からこの言葉をかけられました。でも、この「かわいそう」とは、そもそもどのような意味なのでしょうか。
  • まだ甘えたい時期なのに親と離れて寂しく思わないか
  • 愛着障害が出たりしないか
以上のような意見は多くの専門家によって懐疑的に見られるようになっていますし、

「経済的に困窮して生活に困るほうがかわいそう」
「保育園にもメリットは多い」
「外に働きに出ることで保護者の笑顔が増える」

などの反論意見もあることから、一概に「かわいそう」とは言いきれないでしょう。
ただ、これはすべて大人からの目線です。子どもは本当のところ、どう思っているのかはわかりません。もしかしたら「保育園なんてかわいそう」と言う人は、ご自身が小さい頃に寂しい思いを経験されたのかもしれません。
そこで実際に、両親共働きで、遊んでもらった記憶があまりない筆者の幼少期の体験談と、当時感じていたことをご紹介したいと思います。

両親共働きで誰かと遊んでもらった記憶が少ない筆者自身の体験談

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もう30年以上前のことになりますが、筆者は両親とも正規のフルタイムで働いていました。当時の育休は3ヶ月ほどしかなかったので、母は私が0歳の頃から働いていました。

しかも土日は農作業していたので、両親と遊んだ記憶はほぼありません。家に祖父母はいましたが、高齢だったので、連れ出されることも、遊ぶこともほとんどありませんでした。

公園が無いレベルで田舎だった上に、近所に年の近い子もおらず、平日兄弟は学校。そのため、未就学時代は、毎日家の中で遊んでいました。

周りからのフォローがあったから全く寂しさを感じなかった

ただ当時寂しかったかというと、意外にもそう感じた記憶は一切ありません。ほぼ同じ環境の兄弟も同意見だそうです。

振り返ると、理由は3つあると思っています。

  • 身体を使った遊びをしてくれたから
  • 1人で遊ぶのが楽しかったから
  • 休日は兄弟が遊んでくれたから

夜は身体を使った遊びをしてくれた

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一番鮮明に覚えているのは、父が「高い高い」や、足をつかった滑り台などの身体を使った遊びをしてくれたことです。

未就学児時代は、両親と外へ遊びに行ったりやおもちゃで遊んだ記憶が皆無なのですが、父が帰宅後の夜にこうした触れ合い遊びをしてくれたことは楽しかった思い出として覚えています。

もしかしたら、休日など、両親と遊んだことはもっとあったのかもしれません。しかし、一番記憶に残っているのは、平日の夜に身体を使って遊んだ、たった数十分間の触れ合い遊びなのです。

母は帰宅後も家事に忙しく、このように遊んだことはないのですが、絵本の読み聞かせや寝かしつけはしてくれたので、寂しさの反動は無かったように思います。

こうした、身体を使った触れ合い遊びが良かったという経験や、数分の日常の積み重ねの重要性は、現在の自身の子育てにも影響しています。

1人遊びで集中力を身に着けた

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これは子どもの性格によっても違うかもしれませんが、一人の時間が長かったことで、集中力、想像力や創意工夫の力を身に着けることができたと思っています。

私は1人でぬいぐるみを使って空想遊びをしたり、工作をするのが大好きな子になりました。特に、はさみとセロテープを使った工作が大好きで、当時作った「立体マヨネーズ」は両親を大いに驚かせていました。

ただ1人遊び期間が長かったことの弊害もあったのですが、それは後述します。

休日は兄弟が遊んでくれた

私は末っ子だったので、兄弟やその友達と混ざって遊ぶ機会が多くありました。両親と遊べない分、兄弟に甘えたり楽しく遊んでもらったことで、寂しさを感じずに済んだと思います。

保育園ならコミュニケーション能力が身に着く

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1人遊びが多い未就園児期でしたが、3歳で保育園に入園すると、同世代の子とうまくコミュニケーションが取れないという弊害がありました。保育園では内気でいつもいじめられて一人ぼっち。家ではその反動で甘えん坊になりわがままし放題だったので、毎日怒られていました。

筆者はこの経験から、小さいうちから同世代の子と遊ぶことの重要性を痛感しました。

実際に長男は1歳、次男は0歳から保育園へ行っていますが、当時の私とは全く異なる、コミュケーション力最強おばけになっています。

同時に家で「どうもわがまますぎる」と感じた時は、外で異変があるのではないかと察知することも大切だと考えています。

そのため、普段から子どもの帰宅後の様子をよく見ることや、保育園の先生とのコミュニケーションも大切にしています。

保育園へ通わせることのメリットは小さくない

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筆者は、保育園は子どもの成長にとって非常に重要な場所だと考えています。

もちろん、保育園が早ければ早いほど良いと言っているわけではありません。子育て支援センターも無かった昔とは違い、今では未就園児であっても他の子とコミュニケーションがとれる機会が多くあります。

しかし、これから育休が明けるので保育園に入れるのが不安、やっぱりやめたほうがいいのでは…と悩んでいるなら、その心配はいりません。

保育園に預けることで、既述のようにコミュニケーション能力が高くなるだけでなく、自分の身の回りのことができるようになる自立心も身に付きます。

また子どもを見る目が増えるというのも嬉しいもので、先生の話を聞くと、家では見られない子どもの一面を知ることができます。基本的に保育士さんはプロなので、イライラせず子どもに対応もしてくれます。

さらには、筆者自身、小さい頃から母が働く姿をみてきたことで、女性であっても自立して働くことへの憧れも持つようになりました。

このように、保育園には子どもにとっても大きなメリットがあるのです。
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