2019年8月23日 更新

シュールな笑いがたまらない!?馬場のぼるさんの『11ぴきのねこ』を読んでみませんか?

【図書館司書資格を持つママがオススメ絵本をご紹介!】馬場のぼるさんによる絵本「11ぴきのねこ」シリーズ。ずるがしこいところもあるけど、にくめない!そんな11ぴきのねこ達の魅力をご紹介します。

個人的にシリーズの中でも一番好きなのが、この『11ぴきのねことあほうどり』。ねこたちのコロッケ屋さんに迷い込んでくるあほうどりくんがなんとも可愛らしいんです。

あほうどりくんは数を3つまでしか数えられないのですが、6個のコロッケを
「ホー 3こが ふたつもある」
と表現します。これは、掛け算の概念の基礎になる考え方でもあるので、子どもたちに読むときは、それとなく
「あぁ、3×2=6ってことだよねぇ。」
などと言っています。

ねこたちが自分を食べようと企んでいるとはまったく気づかないあほうどりくんは、自分の兄弟たちにも美味しいコロッケを食べさせてやってほしいと、ねこたちをじぶんのくにへ案内します。

そこで登場する、あほうどりくんを含む11ぴき兄弟が強烈なのですが、11羽目の兄弟が登場するシーンでうちの子どもたちは爆笑します。

ぜひ、親子で読んで楽しんでいただきたい一冊です。

11ぴきのねこふくろのなか

11ぴきのねこふくろのなか | 馬場 のぼる

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ねこたちの行く先々に「花をとるな」「橋を渡るな」等など禁止の立て札が。でも、ねこたちは、花を取り、危険な橋を渡って、「入るな」と書いてある大きな袋に入り…。
「やったらダメ!」と言われると、妙にやりたくなることって、大人でもありませんか?

11ぴきのねこたちは、ことごとく、禁止の立て札に逆らって行動していたら「ウヒアハ」という怪物に捕まって、強制労働させられてしまいます。

これって子どもたちにとっては、良い反面教師なるようで
「もー、ねこたち、やったらダメだって言われてるのにね~。」
とか子どもが言い出したら
「〇〇も気をつけようね~。注意にはちゃんと理由と意味があるんだよ。」
みたいな話に持っていきやすいです。

読んだ後「ウヒアハ、ウヒアハ~。」と言いながらこの本に出てくる怪物「ウヒアハ」の真似をしながら子どもを追いかけまわすと喜ばれました。

まとめ

『11ぴきのねこ』シリーズは勧善懲悪のお話ではありません。ねこたちは結構腹黒いですし、時には悪いこともしてしまいます。ですが、「悪いことをすると、ひどい目に合う」という因果応報のお話かなあと思います。

子どもが客観的に自分の行動をみつめなおしたり、「悪いことをする疑似体験」をするのに『11ぴきのねこ』はおすすめですよ。「集団で力を合わせたらすごいことができるんだぞ!」っていうこともよく伝わってくる絵本だと思います。

何よりユーモアたっぷりで面白い絵本なので、親子で楽しく読めますよ。読み聞かせタイムにいかがでしょうか?
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この記事のライター

むっく むっく

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