春になると暖かくなり、外出もしやすくなりますよね。夜の冷え込みもそこまで厳しくないので、親子で“星空散歩”を楽しんでみてはいかがでしょうか?というのも春は明るい星が少なく、星探しビギナーでも比較的星座の形を見つけやすい季節なんです。そこで今回は、子どもにレクチャーできる春の星の名前と探し方を「星のソムリエ」で「天文宇宙検定2級」の資格を持つ筆者がお教えします!
星探しの時にあると便利なもの
☑コンパス
星探しの基本は方角を理解するところから。そのためにはコンパスが欠かせません。コンパスは100円ショップでも販売されていますが、最近ではアプリもあるのでスマホにいれておき、星見スポットに到着したらまず方角を確認しておきましょう。
☑星座早見盤
星座早見盤は、印の部分に星を見る当日の月日と時間を合わせると、その日の夜に見える星座の見え方を示してくれるものです。最近ではアプリでもありますが、子どもと探すには星座早見盤がやっぱり便利なので、1枚は持っておくといいでしょう。こちらも100円ショップで販売しています。
☑赤い光の懐中電灯
星の光はとても弱いため、目が暗さに慣れる必要があります。しかし白色のライトはとても強く、ひとたびライトをつけて使用すると、その後5分は目が明るさに順応し、星が見えにくくなってしまいます。
そんなときに便利なのが赤いライトの懐中電灯。これだと光の強さが弱まり、目にも優しいのでおすすめです。しかしあまり販売されていないので、事前に懐中電灯に赤いセロファンを巻いて作っておくと良いですよ。
春の星空はまず北斗七星探しから
via kids.yahoo.co.jp
春の星といえば北斗七星!上の星図でもわかるように北斗七星自体は「星座」ではなく、「おおぐま座」という星座の一部分です。おおぐまというのはしっぽの長い熊のこと。北斗七星はおおぐまのしっぽと体の一部分でできており、日本では「ひしゃく」の形をしていることから親しまれています。北斗七星は北の空に輝いていますので、まずはこの空に光るひしゃくを探してみましょう。
北斗七星を見つけたらゆるやかなカーブを夜空に描いて
北斗七星を見つけたらそのひしゃくの持ち手部分のカーブを南の方角に伸ばしていきます。そうするとまずオレンジ色に輝く星が見つかるはずです。この星の名前はアルクトゥールス。「うしかい座」という星座の一等星です。この星を頂点にして付近の星を結ぶと、ネクタイのような形が見えてくると思いますが、これがうしかい座を構成する星になります。
カーブの最終地点に待つのはおとめ座のスピカ
via kids.yahoo.co.jp
北斗七星からはじまったカーブの最後に輝くのは「おとめ座」のスピカ。白く輝く1等星です。おとめ座はスピカ以外に明るい星がないので、星座の全体的な形はわかりにくいのですが、白く明るいスピカは春の夜空を代表する星のひとつです。