2025年3月15日 更新

卒園後は学童保育?留守番?ワーママが安心できる小学校入学後の過ごし方

夕方まで預かってくれる保育園とは異なり、小学校に入学すると1年生はお昼過ぎに下校です。どこかに預ける?一人で留守番?メリット・デメリットを比較しつつ、ワーママの方はぜひ参考にしてください♪

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小学校入学は子どもの成長の喜びとともに、ワーママにとって「小1の壁」という新たな試練の始まりでもあります。保育園と違って放課後の居場所が急になくなり「学童か留守番か」という選択を迫られることに不安を感じているママも多いはず。

小学校に入学すると当面の間はお昼前後、1年生のうちは遅くとも15時頃には下校となります。小学生になっても、まだまだ一人でお留守番させておく不安も大きいですよね。ワーママは保育園終了後、子どもをどこかに預けているの?それとも鍵を持たせているの?

今回は、筆者の、保育園や学童保育・小学校での勤務に携わった経験から“共働き(両親が夕方まで不在)家庭の放課後の子どもの過ごし方”について書かせていただきます。あなたの状況に合った放課後の過ごし方が見つかるヒントがきっと見つかりますよ。

ワーママの小学校入学問題とは

子どもの小学校入学は、特にワーキングマザー(ワーママ)にとって大きな転機となります。保育園や幼稚園と小学校では、子どもの生活環境や親のサポート体制が大きく変わるため、事前の準備と心構えが必要です。ここでは、ワーママが直面する「小1の壁」の実態と、放課後の過ごし方に関する選択肢について詳しく見ていきましょう。

小学校入学で直面する「小1の壁」

「小1の壁」という言葉を聞いたことがありますか?これは、子どもが小学校に入学することで生じる生活スタイルの変化によって、特に共働き家庭が直面する困難を表現した言葉です。

小1の壁とは、保育園や幼稚園から小学校へ進学する際に、保育時間の短縮や長期休暇の対応などで親の仕事と両立が難しくなる状況を指します。具体的には以下のような変化が挙げられます。
保育園・幼稚園 小学校
預かり時間 最長19時頃まで 授業は14〜15時頃に終了
長期休暇 基本的に預かりあり 学校は休み
急な休みの対応 対応可能な場合多い 親の対応が必要
連絡事項 先生から直接詳細な伝達 連絡帳や子ども経由の伝達が増加
小学生の放課後は意外と長いものです。特に低学年の場合、早い時間帯に下校することが多く、親の帰宅時間までの空白の時間をどう過ごすかが大きな課題ですよね。

放課後の過ごし方に関する主な悩みとして、次のような点が挙げられます。

・子どもの安全を確保できるか
・宿題のサポートは誰がするのか
・長期休暇(春・夏・冬休み)の対応
・急な学級閉鎖や子どもの体調不良時の対応
・子どもの成長に合わせた自立と見守りのバランス

ワーママにとって選択肢となる学童と留守番

放課後の子どもの過ごし方として、主に以下の選択肢が考えられます。

1.学童保育(放課後児童クラブ)の利用
2.子どもの留守番
3.ファミリーサポートなどの外部サービス利用
4.祖父母などの親族のサポート
5.民間の習い事や学童サービスの活用

どんな過ごし方を選ぶかは、子どもの性格や成長段階、家庭環境、地域性など様々な要素によって異なります。また、学年や曜日によって使い分けるハイブリッド型の選択も増えています。

理想的な放課後の過ごし方は一つではなく、それぞれの家庭の状況に合わせて最適な選択をすることが大切です。そのためには、学童と留守番それぞれのメリット・デメリットを十分に理解しておきましょう。

学童保育所

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学校終了後や夏休み等長期休暇中に、家庭に代わって宿題や遊びを見守る施設です。学校ごとに該当施設が決まっている場合と、自由に選べる施設があるようです。

学童保育所の基本的な利用条件は以下の通りです。

・保護者が就労している(フルタイム、パートタイム問わず)
・保護者が疾病、障害等により昼間家庭で保育できない
・保護者が親族の介護をしている
・保護者が求職活動中である(地域により条件が異なる)
・保護者が就学している(地域により条件が異なる)


集団遊びや行事も充実し、おやつもあるため小学生版の保育園に近いイメージでしょうか?保護者の集まりや役員活動が活発な所もあり(保護者会)、保護者の方は捉え方によって楽しみや負担になるようです。施設ごとに大きくシステムが異なります。

また、システムだけでなく料金も異なったり、都市部を中心に、保育園同様に待機児童問題がある等、利用希望の方は早めに検討をされることをおすすめします。

なお、利用料金は公設であれば月2,000~5,000円前後と言う場合もあるようですが、民間では毎月30,000円〜50,000円前後(高い所では10万円近くなる場合も)です。ちなみに、私の元勤務先は、1年生で月額20,000円程度でした。

対象学年は自治体によって異なりますが、一般的には小学1年生から3年生までを優先的に受け入れ、定員に余裕がある場合は6年生まで受け入れるところが多いです。

放課後児童クラブ

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何箇所か勤務や研修を通して私が感じたイメージでは、

・(上の)学童保育=学校外に民家やビルの一室等専用の施設で運営
・放課後児童クラブ=学校敷地内や、学校校舎の教室の一部で運営

という感じがしましたが、学校内にある施設を「学童保育」と呼ぶ場合もあったり、放課後児童クラブの名称もさまざまなようです。

学校内にあるので、対象児童がその学校の子どもであることや、料金が民間学童保育より安め(無料や保険料程度のところも)、保護者会がない等、場所によっては学童保育よりも気軽に登録でき、「とりあえず登録だけしておく」という保護者の方も多いです。

おやつがなかったり、集団活動が少ない(自由に宿題や遊びをする)“放課後安全に過ごす場所”という認識が強いようですが、職員の方の工夫で積極的に学童保育のような活動をしている施設もあります。

認可外保育施設

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自由度の高い保育を行っている認可外保育施設では、対象が乳幼児だけでなく小学生も月極や一時保育をしてくれる所もあります。

乳幼児と一緒に過ごす場所ではありますが、小学生を対象としている施設では宿題をする場所が設けられていたり、小学生向けプログラムや習い事への送迎サービス等、大きな子どもや保護者のニーズにこたえる特色を掲げている施設も増えています。

私の知るなかでは、日頃は放課後家で一人で過ごすけれど、夏休み等朝から長時間家に一人きりとなってしまう期間にこのようなサービスを利用している方もいました。

保育料は、認可外施設は独自の設定となっているため一律の基準はありません。立地が良い・預かり時間が長い・サービス(送迎や習い事プログラム等)の量が多い等の施設は、高額になる傾向があります。

ファミリーサポートセンター

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育児や介護等、“援助を受けたい会員”と“サポートを提供したい会員”が助け合う地域のシステムで、“ファミサポ”と呼ばれることが多いです。

放課後両親が帰宅するまで子どもを預かってもらう、習い事や学童保育の送迎を頼む等、一時的なお願いも可能で、地域やシステム変更によって変動はあるかと思いますが、私が知るなかでは1時間800円~1,000円程度で状況に応じてお願いされている方が多かったです。

祖父母宅、祖父母にみてもらう

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核家族が多い現代、家に帰れば常におじいちゃん・おばあちゃんがいるという環境は減っているようですが、近隣に祖父母が居住している場合には子どもが小さいうち(1.2年生の間だけ等)は「来れる日に来てもらっている」「子どもが祖父母宅で夕方まで過ごす」と身内で助け合っている場合も多いようです。

しかし毎日だと祖父母の負担も大きく、また祖父母が働いている場合もあるため、基本的には学童保育や児童クラブに籍を置き、可能な時は祖父母と家で過ごすというスタイルを取られている家庭も複数ありました。
念のためですが、祖父母が学校や自宅まで迎えに来てくれる場合は良いのですが、

・子どもが家ではなく祖父母宅へ学校から一人で直接向かう場合
・学区外に居住されている場合 等

このような場合には、学校のルール・子どもの安全や居場所の確認のため一度学校の先生とも相談されておくことをおすすめします。
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この記事のライター

piyoco piyoco

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