2019年9月2日 更新

夏は要注意!見た目では分からない食中毒の原因菌

厚生労働省の発表する患者数の多い原因菌、第3位!加熱しても死なない菌とは。

・箸でつまんだら糸を引く
・ちょっと変な臭いがする

こういう食べ物を食べれば、食中毒になるのは想像がつきますよね。

しかし、ここ最近、『見た目も変わらない』『臭いもしない』、外見からは全く判断ができない食中毒菌『ウェルシュ菌』の被害が増えています。

厚生労働省も警戒するウェルシュ菌

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『サルモネラ菌』と『黄色ぶどう球菌』は、食中毒の原因菌として有名ですが、厚生労働省の発表する患者数の多い原因菌ではぶどう球菌は7位。サルモネラ属菌は5位。

そして、ウェルシュ菌はその2つを抑えて第3位です。

ウェルシュ菌の食中毒が多い理由

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『見た目も臭いも変わらないから、食べてしまう』。しかしウェルシュ菌の患者数が多い秘密はこれだけではありません。他にも『室温で大繁殖』『加熱しても死なない』事にも、大流行の理由があるのでしょう。

ウェルシュ菌が最も繁殖するのは、夏の室温と同じ20℃から55℃。さらに100℃で1時間加熱しても菌は生き残っています。

夏場の作り置きカレーは要注意!

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食欲の落ちる夏はスパイスの効いたカレーで食欲増進。しかもカレーは一晩置くととても美味しいですよね。

でも待ってください!その一晩置いたカレーこそが一番危ないのです。

なぜなら、作り置きしたカレーは室温まで温度が下がり、夜の間に菌が繁殖、次の日に温め直しても増えた菌は減りません。ウェルシュ菌が増えても、見た目は全く変わらないし、「ぐつぐつ煮込めば大丈夫」という、料理の常識の裏を書く厄介な特性を持っていて、菌がいっぱいの料理を気が付かずに食べてしまい、食中毒になるのです。

予防法は増やさない事

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ウェルシュ菌は、一度増えてしまうと手が付けられません。確実な予防法は『菌を増やさない事』だけです。

・料理は冷蔵庫で冷やすこと
・保存する時は、冷蔵庫に入れ、2時間以内に一気に20℃以下にまで冷ます
・カレーなど冷えにくい料理は、小さな容器に分けて、粗熱を取ってから冷蔵庫へ入れる
・加熱するときは、かき混ぜながらが原則

熱に強いウェルシュ菌の弱点は酸素です。料理全体が空気に触れるように、底からぐるぐるとかき混ぜながら加熱しましょう。

食中毒を予防する基本

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