昨今お家時間が増えたことにより、ゆったりと湯舟につかる方が増加しています。忙しい毎日、気持ちよくお風呂には入りたい!と思うけれど、そのために欠かせないお風呂そうじはやはり負担という方も多いのではないでしょうか。誰もが感じる「面倒くさい」という気持ちを少しでも軽く、簡単に毎日続けられる「お風呂そうじの持続可能性」について住生活ジャーナリストの藤原千秋さんにお聞きしました。
教えてくれたのは・・・住生活ジャーナリスト 藤原千秋さん
住生活ジャーナリスト、ライター。主に住まい、暮らしまわりについて執筆、監修、企画、講演、ラジオ出演、など。
毎日、気持ち良く、お風呂に入るためには、毎日しっかり、そうじをすることが不可欠です。それは分かっているのですが……。お風呂そうじというのはどうして、こんなに面倒なのでしょう?入浴は楽しみでも、その前のそうじがつらいというのは、多くの方に共通する思いではないでしょうか?
毎日、気持ち良く、お風呂に入るためには、毎日しっかり、そうじをすることが不可欠です。それは分かっているのですが……。お風呂そうじというのはどうして、こんなに面倒なのでしょう?入浴は楽しみでも、その前のそうじがつらいというのは、多くの方に共通する思いではないでしょうか?
気持ち良くお風呂に入るための「そうじ基準」
“お風呂そうじ”と一言でいってもその中身、手間など、奥深いもの。まず、お風呂場にはいくつもの清掃箇所があります。メインは浴槽ですが、その他に、洗い場、壁、ドア、天井、排水口、換気扇。その他、風呂ふた、風呂いす、洗面器、シャンプー棚などなど。そして各々の汚れ方や汚れの要因も、皮脂、カビなど、さまざまなものがあります。
とはいえ毎日お風呂に入るからといって、毎日すみずみまで全てそうじできるかというと、それはなかなか難しいことです。現実的に、持続的に「気持ち良く、お風呂に入るために」。各々「ここだけは」クリアしたいという「そうじ基準」を持ち、そうじにあたっているのではないでしょうか。
なかでも、誰しも共通していつもきれいであって欲しいのは、やはり浴槽でしょう。新しいお湯をためる浴槽が、ヌルヌル、ザラザラしていたら、興ざめだからです。
この浴槽を汚す主な原因ですが、まず挙げられるのは、入浴中に私たちの身体から出る分泌物に由来するものです。これらは「脂肪酸に覆われたタンパク質汚れ」として浴槽に付着します。入浴中にはあまり目に見えない汚れです。しかし浴槽のお湯を、洗濯などのため翌日まで溜めておいたりするうち、水面の縁や浴槽の底などに凝(こご)ります。
その後お湯を抜き、そのまま放置乾燥することで、これが「喫水線」汚れとなったり、底に溜まったままザラザラ、ガビガビの目に見える不快な汚れに変わります。夜、お湯を張るため浴槽を洗おうすると、この汚れが固まってしまって”なかなか落ちない!“割と「あるある」な日常風景なのではないでしょうか?
とはいえ毎日お風呂に入るからといって、毎日すみずみまで全てそうじできるかというと、それはなかなか難しいことです。現実的に、持続的に「気持ち良く、お風呂に入るために」。各々「ここだけは」クリアしたいという「そうじ基準」を持ち、そうじにあたっているのではないでしょうか。
なかでも、誰しも共通していつもきれいであって欲しいのは、やはり浴槽でしょう。新しいお湯をためる浴槽が、ヌルヌル、ザラザラしていたら、興ざめだからです。
この浴槽を汚す主な原因ですが、まず挙げられるのは、入浴中に私たちの身体から出る分泌物に由来するものです。これらは「脂肪酸に覆われたタンパク質汚れ」として浴槽に付着します。入浴中にはあまり目に見えない汚れです。しかし浴槽のお湯を、洗濯などのため翌日まで溜めておいたりするうち、水面の縁や浴槽の底などに凝(こご)ります。
その後お湯を抜き、そのまま放置乾燥することで、これが「喫水線」汚れとなったり、底に溜まったままザラザラ、ガビガビの目に見える不快な汚れに変わります。夜、お湯を張るため浴槽を洗おうすると、この汚れが固まってしまって”なかなか落ちない!“割と「あるある」な日常風景なのではないでしょうか?
浴槽そうじは「ゴシゴシ」するべきなのか?
ところで、私たちがよくイメージする、お風呂そうじを表す「ゴシゴシ」という擬音。「ザラザラ、ガビガビ汚れ」を、力強く「ゴシゴシ」こすり落とす!いかにもきれいになりそうです。けれどもこう「ゴシゴシ」することで、かえってお風呂が汚くなりかねないことについては、あまり意識されていないのではないかと思います。
毎日使っているその、おうちの浴槽は「何」でできていますか?実は現在流通している浴槽の大半は、FRPというプラスチックの一種でできています。プラスチックなので、水に強く軽い反面、傷がつきやすいのです。つまり、本当は浴槽はあまり「ゴシゴシ」してはいけないものなのですが、「そんなの初めて聞いた!」という方もいるかもしれません。
浴槽そうじは「ゴシゴシ」するべきなのか?あらゆるそうじに共通した課題に、「汚れのついた素材をいかに傷つけずに、汚れだけを取り去るか?」というものがあります。お風呂そうじの場合にも、これは言え、つまりいかに浴槽を傷つけずに、固い汚れを柔らかくして落とすか?というのが、とても大切なポイントになるのです。ぜひ覚えておいてください。
そのうえで、「面倒」「つらい」という気持ちは、なるべく軽くなるよう。そして汚れは、なるべく柔らかくするように。毎日入るお風呂であるだけに、毎日負担なく続けられる「お風呂そうじの持続可能性」を大事にした、洗剤や道具を選ぶということも、また大切で不可欠な要素なのです。
毎日使っているその、おうちの浴槽は「何」でできていますか?実は現在流通している浴槽の大半は、FRPというプラスチックの一種でできています。プラスチックなので、水に強く軽い反面、傷がつきやすいのです。つまり、本当は浴槽はあまり「ゴシゴシ」してはいけないものなのですが、「そんなの初めて聞いた!」という方もいるかもしれません。
浴槽そうじは「ゴシゴシ」するべきなのか?あらゆるそうじに共通した課題に、「汚れのついた素材をいかに傷つけずに、汚れだけを取り去るか?」というものがあります。お風呂そうじの場合にも、これは言え、つまりいかに浴槽を傷つけずに、固い汚れを柔らかくして落とすか?というのが、とても大切なポイントになるのです。ぜひ覚えておいてください。
そのうえで、「面倒」「つらい」という気持ちは、なるべく軽くなるよう。そして汚れは、なるべく柔らかくするように。毎日入るお風呂であるだけに、毎日負担なく続けられる「お風呂そうじの持続可能性」を大事にした、洗剤や道具を選ぶということも、また大切で不可欠な要素なのです。
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