2019年2月16日 更新

怒らない!アドラー心理学に学ぶ育児

あらゆる場面でも見聞きする事もあるアドラー心理学。最近は育児の面においても言葉や説が引用されていたりします。この心理学に沿っているママにも興味はあるけどよく知らない、そんなママにも一部を紹介していきます。

育児におけるアドラー心理学とは?

アルフレッド・アドラーが創始し、後継者たちが発展させてきた心理学体系『アドラー心理学』は、本当にあらゆる場面で使われていて、世間でも認知度が高い理由はここにあります。

その中でも育児に焦点を定めた時、アドラー式子育てでよく使われるフレーズは

【怒らない育児】

です。

他にも、しない育児など、ないない言葉の目立つ手法ですが、『叱る』と言った事にストレスを抱えるママにも支持はされていますし、子供は子供で『叱られる』ストレスから解放されてきたと言う話も見聞きします。

では、怒らない育児とは、どんなものなのでしょうか?

怒らない育児

※ここからは専門用語も多数含まれる内容ですので、筆者なりの言葉崩しをしながら意味が伝わる様に書いていきたいと思います。
そもそも怒らない育児に関して、ざっくりと疑問を抱く方もいるかとは思います。筆者の私自身も子育てに関して「怒る」事が日常化していたので、最初は「無理」と思いました。

ですが、この「怒る」の意味をはき違えていました。

この「怒る」行為は威圧の一つにもなります。これは親子にも限らず、人間関係のどれにもあてはまるものですが、自分の想定や予定が大きく狂うと嫌な気持ちになりますよね。

子育てに於いては「この子には私がいないといけない」「この子は私がやってあげないと何も出来ない」と母親独特の守る気持ちをと縛る気持ちが、ない交ぜになって、より一層自分の思い通りにならないと「なんで!?」となるのです。

そこでアドラーは「怒る」のではなく「伝える」のだと教えます。
いけないことをしたときは
「だめでしょ!」ではなく「やめようね」

ジュースをこぼしてしまったら
「なにやってんの」ではなく「おいしく飲んでほしいな」

おもちゃを振り回して走り回るとき
「危ないでしょ!」ではなく「おもちゃも壊れるし、けがもするからやめようね」

と、つまり言い回しを変えるだけなのです。

ダメな事を指摘するのに甘やかしてしまう事になるのでは?と疑問を持たれるかもしれません。ですがここで大事なのは、甘やかしているのではなく、「伝えている」のです。

優しい言葉を優しい声で言わなければいけないのではなく、それこそ怪我をする様な危ない事をした時に、にこにこしている方が無理なものです。真剣な顔で、しっかり伝えましょう。

怒っても怒らなくても根気は必要

この「怒る」事から「伝える」事に言い回しを変えたからといって、すんなりと子供が聞き入れ、変わるわけではありません。

怒ったとしても根気は必要。
怒らないにしても根気は必要。

結局育児に根気はつきものなので、少しでも子供との距離を心地よくするためには、是非試す価値はあるかと思います。

アドラーは「怒り」はコミュニケーションの方法の一つだと考えています。自分で「怒る」手段を選んでいると。かっとなったり、反射的に怒る事は誰でもある事です。だからダメなんだ、ではなく、そんな時は子供に一言「強い事言ってごめん」と謝れば、子供に対する威圧感はなくなりますね。

怒られる=注目を浴びる

子供は、良い事も悪い事も「見て!」と言って親の気を引く部分があります。お絵かきが上手に出来た、宿題が出来た、など一緒に喜びを分かち合う気の引き方なら、まだいいのですが、わざと悪さをする、非行の恐れがあることをする、などの気の引き方は、やはり心配ですよね。

アドラーの手引きには「非行などは親の気を引くために行っている」と言う考えがあります。この言葉のままに受け止めていいのだと思います。子供は叱られる事は怖くても、親の注目は常に引いていたいのです。

「悪さをして叱られる、でもその間は自分だけを見てくれている」と言う発想に切り替わるそうです。そのシステムが子供の中でしっかりと確立してしまえば、後はもうただただ、構って欲しいがために、怒られる様なことばかりしてしまうのです。
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K K

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