2024年1月16日 更新

【雑学】フランス在住の子どもの日本語教育事情についてご紹介

海外在住の子どもの日本語教育について、筆者が住んでいるフランスでの様子を中心に、どのような感じなのか詳しくご紹介します。

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筆者は7歳の女の子と2歳の男の子のママでフランスに住んでいます。筆者もですが、海外在住の日本人ママ・パパにとって「子どもに日本語をどう教えるか?」は大きな悩みだと思います。日本にいる家族と話すためにも、日本語を話せるようになって欲しいですよね。筆者の周りも、子どもに日本語を教えるため色々と努力しているママが多いです。

今回は筆者が住んでいるフランスでの事例を中心に、筆者や友人などの体験談から、子どもの日本語教育におけるさまざまなパターンをご紹介します。

①日本人学校へ通う

日本人が多い地域ですと日本人学校があり、日本国内と同等の教育を全日制で学べます。フランスにも、パリ郊外に日本人学校があります。こちらに通うのは駐在家族の子どもなど、数年で日本へ帰国することが決まっている子が通う場合が一般的です。

②日本セクションがある学校へ通う

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フランスに長く住む予定の日日家庭や日仏家庭の場合、日本セクションがある学校に通う選択肢があります。例えば、パリの郊外にある有名な「リセアンテルナショナル・サンジェルマンアンレイ」は、幼稚園から高校までありフランスの教育の部分は公立校、日本語セクションの部分は私立になり、他の外国セクションもあります。

こちらの学校は入るためのテスト、近くへの引越しが求められますが、レベルが高く人気があります。筆者もこちらの学校を卒業した人を知っていますが、日本語がとても流暢でした。

③日本語補習校へ通う

普段は現地の学校へ通い、水曜日(フランスは半休、または休日)や土曜日に補習校へ行く子も多いです。パリ市内、郊外に何ヶ所かあって時間をかけて通う子もいます。また、フランスの地方にもアルザスやコートダジュールなどの大きい都市にもあります。

補習校によって違いますが、だいたい幼稚園年中くらいから小学生、または中学生までが対象で、基本的に家庭で日本語の勉強をサポートできることが条件になります。

日本語「を」学ぶのではなく、文部省発行の国語の教科書を使い日本語「で」学び、年相応の読み書き能力が求められる学校や、できない場合は下の学年に入ることも。

ただ、日本語の勉強をしていても子ども達はフランスの現地校へ通いフランス語がネイティブのため、授業が終わった途端にお友達とはフランス語で話すことが多いです。

現地校のフランス人の友達の習い事は、音楽など自宅での練習が必要なものもありますが、サッカーやダンス、演劇などの体を動かすものが多いため、宿題が出て学習する補習校へ通うのが嫌になる子がいることも良く聞きます。

④オンライン授業や通信教育で学ぶ

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自宅近くに補習校がない場合や親の仕事の都合などで送り迎えが難しい場合は、オンライン授業や進研ゼミ海外講座などの通信教育で学ぶ子もいます。また、補習校などと並行して学習する子も。

⑤一時帰国時に体験入学する

フランスの夏休みは日本の夏休みより早く始まるため、その期間を利用して日本の小学校・中学校へ一時的に通うことができます。事前に問い合わせなどが必要で、断られることもあるそうです。フランスの学校の終了を待たずに帰国して少し長く通う子もいます。

フランスと日本の学校では様々な違いがあるので、日本の学校の給食や掃除の文化なども学べるのは嬉しいですよね。

必須ではないようですが、ランドセルや授業で使うものを揃えたり、親も帰国しないといけないので、仕事との調節などの準備が必要になります。
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この記事のライター

Mei Mei

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