2019年2月7日 更新

食べムラや偏食とはおさらばしよう!食べる意欲を起させるには?

母乳やミルクが終わり、離乳食、幼児食…大人の食事を一緒に食べたりするお子さんもいますよね。機嫌よく三食きっちりムラなく食べます!なんて光景は自分の息子でも見た事がないですが、実は食事の問題はどこの子も抱えているもの。そんな子供たちに是非食べる意欲を出してもらいましょう!

子供の好き嫌いはなぜ起こるの?

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そもそも子供が好き嫌いを起す要因は、主に二つ考えられます。それは「遺伝的要素」と「環境的要素」です。

遺伝的要素とは、食べ物を食べた時に舌で感じる味覚をシグナル(種類)わけする様になっています。食事に含まれる化学物質の一つがこの味覚を感じさせそこから脳に伝えます。

甘味(お菓子など)…エネルギー源のシグナル
塩味(漬物など)…ミネラルのシグナル
酸味(柑橘類など)…腐ったものや未熟なもののシグナル
苦味(生野菜など)…毒のシグナル
うま味(煮物など)…タンパク質のシグナル

甘味・塩味・うま味は生きていくうえで必要不可欠ですが、酸味や苦味は身体に悪そうなものを判別するためのシグナルと考えられています。これらは全て本能的なものだと言えます。

環境的な要因は平たく言えば食経験です。
食べた時にお腹を壊した、ひどい思いをした経験に加えて、新しい食べ物に挑戦する時に心理学でいうところのネオフォビア(新規恐怖)を引き起こします。経験として脳に刷り込まれた思いから拒絶心が生まれます。

逆に言うとその食べ物を食べた時に、元気になった、満足した経験があれば嗜好が増す事も実証されています。

産まれる前から味はわかっている

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実は人間は産まれる前から味覚が存在します。人間の舌には味を感じる「味蕾」という器官があり、この味蕾は妊娠三か月の胎児から機能し始めています。

「妊娠中にお母さんが梅干しばかり食べていたら、産まれて来た子も梅干しが好きだった」
「妊娠中にお母さんが野菜を嫌がっていたら子供は野菜を食べない」

こう言った遺伝的な関係はよくある事ですが、胎内にいる時にお母さんが口にしていたものの味は伝わり、口にしなかったものは未知の世界として覚えて産まれてくるのです。

成長とともに起こる食べムラ

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「昨日は一杯食べたけど、今日はちっとも食べてくれない」
「身体の具合は悪そうでもないし、機嫌もいいのに食べてくれない」

こういった食べムラは一度は経験がありますよね。この食べムラは大人と同じで、見えないストレスが最大の理由です。

乳児期のストレスはおっぱいを欲するところにります。離乳食よりおっぱいがいい、幼児食のストレスは今は食べたい気分ではない、理由の有無に関わらずむしゃくしゃする、など食事の味がどうこうではなく、目の前の食事を必要としていないのです。

そうは言っても既に卒乳している、そうはいっても食べさせないといけない、色んな状況があると思います。

乳児期でも幼児期でも、食べムラに困った時は無理に食事を続けないのも方法も一つです。乳児期の場合は一度食事を外しても、こまめな水分補給を必要とします。その際にすりつぶしたおかゆや野菜を一匙添えるだけでも、十分栄養補給になります。

幼児期の場合は食事を一度外しても一日や一週間の食事量を見て、問題がなければそのままでいいとは思いますが、栄養補助としておやつにはパンケーキや野菜スープなど、少量を添えると補助になります。

食べムラばかりで食事を毎回外す…、そんな事態を避けるためにも食事をする前に子供のリラックス時間を作ると食事に意欲を持ちやすいかもしれません。

忙しい夕方時に子供の機嫌ばかりとってられない!そんな時は食事の前に好きな事をさせる事も、効果があります。ただ身体を使った遊びをすると切り上げられなかったり、興奮が増して食事どころではなくなったりするので、気を付けましょう。
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参考までに食べムラを防ぎやすいリラックス方法をいくつか挙げてみます。


・会話が聞き取れる範囲で遊ばせ調理の過程を報告する
「今ニンジン切ったよー」「じゅーじゅー美味しそうな音がするねー」など

・子供の一番のお気に入りを持たせる
絵本やぬいぐるみ、音楽が好きな場合は音楽をかける、など

・食事に使う食器を選ばせる
どの食器にどのスプーンや箸を使って食べるのか、机に並べて子供の判断で選んでもらう、など

・子供より先に食べる
一皿分大人用を用意して、子供が食べる前に大人が一口だけ食べて「おいしい」と伝える、など(※子供より先に完食してはいけません)
リラックスをして環境的にも遺伝的にも不安を和らげます。是非お試しください!

一度偏ると戻りにくい偏食

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好きなものはぺろっと食べてしまうけど苦手なものは一切食べない、お菓子ばっかり食べてご飯は食べない…食事の用意もつらく感じる偏食ってなかなか改善出来ないものですよね。

もともと偏食は、面倒を避けるためのものとも言われています。手軽に食べられるお菓子や、余計なストレスを作りたくない気持ちから好きなものだけ食べる。先ほど説明した食べ物を食べる事で満足するために、偏りが出て来ます。

だからと言って、お菓子だけ食べさせるわけにもいかないし、好き嫌いしてほしくない、なんでも食べれる様になって欲しい。色んな思いがあります。

もちろん心を鬼にして、お菓子を取り上げたり、出された食事をきちんと食べさせる事も、時には必要な時があります。そんな時は叱るのではなく“食べるという事の基本が栄養を摂って身体を作っていく”のだからという思いを持って、時には厳しく伝えて覚えさせなくてはいけませんし、偏食が過ぎると一歩家を出た時に何も食べられないと言った事態を招くことも避けなくてはいけません。

でも実は、偏食は一種の思い込みなのでちょっとした工夫で改善出来たりします。
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K K

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