2019年8月28日 更新

妊娠中のカフェイン摂取が胎児に及ぼす影響

妊娠中はママ1人の体ではありません。生まれてくる赤ちゃんのことを考えて、カフェインはなるべく少なめに摂るようにしましょう。

摂りすぎに注意

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コーヒー好きで、1日に何杯も飲む。といった生活習慣のある女性が妊娠をしたら気をつけなければならないのは、カフェインの摂取です。

『大好きなコーヒーが飲めなくなるなんて・・・』とストレスが溜まりそうですが、カフェインを摂ってはダメ!ということではなくて、摂りすぎてはダメ!と、いうこと。
WHO(世界保健機構)の規定によれば、1日に摂取してよいカフェインの上限は300mgとされています。

一般的な飲み物のカフェイン含有量

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ドリップコーヒー3杯くらいまでなら、ということになりますが、コーヒーだけではなく食事中にお茶などを飲むことを考えると、調整が必要になります。

カフェインが胎児に及ぼす影響

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カフェインを摂取すると、母体を通じて胎内の赤ちゃんに母体と同じカフェイン濃度で同じ量のカフェインが与えられます。

母体には大した量ではなくても、身体の小さな赤ちゃんには大量です。カフェインは胎盤を通じ到達し、カフェインの副作用である興奮作用により、胎児の心拍数や呼吸数を増大させる可能性があります。

特に妊娠初期の赤ちゃんには、内蔵機能が充分に発達していないため、カフェインを体内で分解して排出できません。

また、カフェインには不眠や興奮、おちつきがなくなるなどの副作用があります。母体と胎児を繋ぐ胎盤の血流を減少させるため、生まれた赤ちゃんの落ち着きがない、低体重だった、発育の遅れがあるなどがあると言われています。

カフェインが母体に及ぼす影響

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カフェインは脳神経系に作用するので、不安・不眠・興奮といった悪い影響も現れることがわかっています。胎盤を通る血流量の減少や、鉄分の吸収低下を起こす可能性があります。 妊娠中や授乳中はただでさえ貧血になりやすく、鉄分が不足すると、さらに貧血になりやすくなってしまいます。

妊娠中は普段の体よりもカフェインを分解、排泄するのに時間がかかるため注意が必要です。

また、妊娠中はカルシウムの摂取が必要不可欠ですが、カフェインは、尿に排出されるカルシウムの量を増やしてしまいます。せっかくカルシウムを摂取しても、カフェインによりカルシウムが流れ出てしまうのです。

カフェインのメリット

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悪影響ばかりを取り上げられるカフェインですが、通常時の摂取では『覚醒作用』と『鎮痛効果』の効果があります。

◆カフェインの覚醒作用・・・眠気覚ましに効果があり朝の寝起きや徹夜作業の時などに活用
◆カフェインの鎮痛作用・・・頭痛薬や風邪薬などに活用され、痛みを鎮めてくれる
◆カフェインが身体の基礎代謝を高めて脂肪燃焼を促進しダイエット効果をもたらす
◆脳卒中の発病リスクを低下させる


という研究結果などが注目されているため、妊娠中は摂取を控えたいカフェインですが、メリットもたくさんあります。
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