2019年1月23日 更新

おやつのお供?水分補給?判断の難しい子供の飲み物事情。

カフェインや炭酸飲料、甘い濃縮還元ジュース…どんどん飲み物の選択肢が広がり、判断の難しい“子供の飲み物事情”。どんな飲み物に対して何を悩みとするのか、参考例を交えながら紹介していきます。

子供が「これを飲みたい」と手にしたものが少しずつ子供離れしていくことってありますよね。

コーヒーは子供のうちは飲ませたくない、ジュースだって100%果汁がいい、タンニンやカフェインが気になるからお茶の種類にも気を使う、炭酸なんて論外…などなど、子供と飲み物の種類の数だけ気になる事も次から次に溢れてくるのではないでしょうか。

反対に、何を気にしているの?欲しがってるし飲んでも問題ないし全然飲みたいものを飲ませるよ、そんなお母さんもいます。

さてこの問題、果たして正解はあるのでしょうか。

問題しかない?カフェインや人工甘味料

大人の嗜好品の定番、コーヒー。牛乳と混ぜてカフェオレで飲む方もいます。今はデカフェのコーヒーもあるので、妊婦さんや授乳中のお母さんも必要以上に我慢する必要もなくなりました。

このコーヒーを、子供が欲しがった場合、次の様な心配事が挙げられます。
・眠れなくなる
・心拍数が早くなる
・テンションが高くなる
・過剰摂取は中毒になり得る
・ミネラル、ビタミンが排出される
カフェインは交換神経を刺激するので、興奮状態に陥ります。小さな子供が飲むとカフェインの影響は出やすく、処理する機能も充分ではないので6〜8時間は効果が続くでしょう。夕方にカフェインを接種すれば必然的に夜は眠れなくなり、睡眠不足の影響は大きいです。

子供の成長ホルモンは夜に活発に動きます。睡眠不足で成長を阻害しますし、次の日にも支障が出ます。さらに利尿作用もあるので、トイレに行く回数は増え、その際にミネラルやビタミンが排出されてしまうのも、大きな懸念となります。

一般的にはコーヒーを飲んでもOKとされるのは
・10歳以上
・体重が50kg以上
とされています。

大切なのは大人の基準と子供の基準を重ねてはいけない事です。大人でも体重が50kg満たない人は多数いますが、大人の場合は体内の処理機能が安定していて、カフェインの作用が子供ほど長くはないのです。

年齢、体重ともに影響を及ぼさない時期を待ってからのコーヒーデビューが望ましいとも言えます。

また、単に子供にコーヒーなんて…と言う意見もありますね。コーヒー自体を子供が欲しがるのは大抵は大人の飲み残しに手を出すなど、好奇心からの事なので、積極的に与える場合はその理由を今一度大人が考えてみましょう。

かといって、カフェインはチョコレートやココア、日本茶にも含まれますので、それらも与え過ぎはやはり、コーヒーを飲んだ場合と変わりません。何事も与え過ぎには気を付けましょう。
そしてお友達や通園している園の影響でも出やすい炭酸飲料。家では禁止しているけど、知らない所(お友達のお家、保育園や幼稚園など)で飲んでいた、兄姉の事もあり強く制限出来ない、などの場合があります。

それでは炭酸飲料を与える事に、どんな心配事が挙げられるでしょうか。

基本的には1歳以降であれば炭酸飲料を与えても大丈夫なのですが、注意点も勿論あります。
・糖分が多く含まれている
・歯に少なからずの影響はある
・興奮したり、攻撃的になったりする
・ゼロカロリーなどのうたい文句も注
炭酸飲料には多くの糖分が含まれています。ゼロカロリーやシュガーレスとうたってる飲料ですら、多数の人工甘味料で味付けをしています。

例として挙げると、500mlのペットボトル1本に角砂糖約14個分の糖分が含まれています。パクパク期の赤ちゃんが、大体4〜5g(角砂糖約1個分)を目安としています。1本飲むだけで何日分もの糖分を摂取する事になります。


昔から『炭酸飲料は歯を溶かす』と言った教えもあります。実際歯は溶けやすくなります。何十時間も炭酸飲料水に歯を漬けたら、完全に溶けたという実例もあり、炭酸飲料を飲む事で口の中は酸性になり、虫歯の原因でもあるミュースタント菌が繁殖しやすくなります。糖分もプラスされますから、歯を溶かす=虫歯を作りやすい口内環境になるのは、事実です。炭酸飲料を飲んだ後は口をすすぐだけでもした方がよいでしょう。

炭酸飲料をたくさん飲んでいた子供が、『攻撃性が高い』とされた研究結果もあります。その原因は明確になっていないにしても、カフェインと同じ作用をするとなれば飲ませる量はまだ大人がコントロールする必要がありそうです。
かと言って、子供には子供の外での付き合いがありますよね。

お友達のお家で頂いた、保育園や幼稚園でたまたま飲んだ、家で上の兄姉が飲んでいるのを見て自分も欲しくなったなど、飲む機会はぐんと増えます。

そうなった場合、親にはどうもしてあげることができないので、

・中毒になるまで飲ませないように気をつける
・うがいの癖をつける
・家で飲む場合天然の炭酸水に果汁を足す


など、工夫を凝らしていけば常に炭酸飲料を求めるなどの事態は、避けられます。
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K K

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