2019年8月22日 更新

何度もひらきたくなる!新感覚のながめてあそぶ絵本『やわらか頭でのびのび読んでな~! ニャゴまるとゴーゴー! なんでやねんタウン』

何度もひらきたくなる!ひらくたびに発見がある!こどもの感性を刺激してやわらか頭をつくる新しい絵本『やわらか頭でのびのび読んでな~! ニャゴまるとゴーゴー! なんでやねんタウン』

学研プラスから、新感覚のながめてあそぶ絵本『やわらか頭でのびのび読んでな~! ニャゴまるとゴーゴー! なんでやねんタウン』が発売されました。
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ヨ-ロッパのスタイリッシュな絵と大阪弁のミスマッチ感がクセに!?

好奇心いっぱいの主人公・ねこのニャゴまるが旅先やお出かけ先で遭遇する、ちょっと…いや、かなりヘンテコなシチュエーション・キャストと、あちこちに飛び交う(なぜか)大阪弁のフレーズが話題の絵本シリーズ。

今作は『やわらか頭でのびのび読んでな~!』と、タイトルが示すとおり、頭であれこれ考えるのではなく、目で見たまま心の感じるままにのびのびと楽しめる一冊になっています。

パパと洗車に行くことになったニャゴまる。大好きなパパとのお出かけ、それも車に乗って…となるとわくわくしますよね。ニャゴまるもノリノリで出発しました。
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高層ビル群。不思議な形のビルがいっぱい。
洗車場までの道はショッピングストリートや高層ビル群、工事現場など、わくわくする都市の景色が続きます。よく見ると、絶対にありえない夢のあるモノやコトがいっぱい!水筒やケチャップのボトルでできた高層ビル、1Fが水そうのショッピングビル、はりねずみや古い電話機の姿をした車。

そもそもこの本に人間は登場しません。ライオンもヤギも鳥もネズミも共存し、それぞれ仕事をしたりオシャレして買い物をしたり、ジョギングしたり。ダンディなシマウマや、結婚式を挙げるウサギのカップル、鼻息のあらいゾウさんなど、細かく見ていくと、ゆかいなキャラばかりです。
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帰り道に通るショッピングビル。1階がなぜか水そうになっている。おさかなさんも思わず「なんでやね~ん!」
そんな絵のなかの随所にちりばめられている「なんでやね~ん!」「ねてるんちゃいますか~?」といった大阪弁のテンポいいツッコミで、テンションはさらにアップ。「次はどんな場所だろう?」「今度はなにがあるだろう?」…こどもは目をかがやかせながら、ページをめくっていくことでしょう。

そして、ガソリンスタンドのページに着いて無事洗車を終えたら、今度はなんと、本を上下ひっくり返して前のページに向かって読み進めます。同じシーンを戻るようにめくっていきますが、行きと帰りでは同じ場所でもなぜか見える景色が変わったように感じるから不思議!

よく見ると、行きの道で見たキャラが、帰りはちがうページにいたり。シリーズに共通する人気のしかけです。
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ガソリンスタンドに着いて洗車を終えたら、今度は本を上下ひっくり返す!?同じシーンを二度楽しめるしかけに。
幼いときに出会う本がその後の成長に大きな影響をあたえることは少なくありません。情緒を育む本、好奇心を導く本、知識を増やす本……親はさまざまな思いをこめて、こどもに与える本を選ぶことでしょう。

ただ、どんなに優れた本でも、受けとめるこどもの心に刺さらなければ魅力を感じてもらえません。

本書は、こどもの頭の柔軟性(=やわらかさ)に着目。柔軟性とは、型にはまらずあらゆる角度・さまざまな視点から多様な価値を見出し、自由に発想したり受け入れたりして、ものごとを楽しむ力です。柔軟性を育てることは今後の学びや人間関係にも大きく役立ちます。

多くのこどもたちに、やわらかい頭で毎日のできごとを楽しみ、さまざまな価値観に刺激されながら、のびのびと成長していってほしい!……そんな思いがこめられた本書。つくったのもまた、やわらか頭の作者なのです。

やわらか頭の絵本作家「トム・スカンプ」

「自分たちをとりまく美しい世界でおきていることに気づき、それを楽しむことをおぼえてほしい」

原作を描いたトム・スカンプ氏は、ベルギーを代表する絵本作家。わが子を車の後部座席に乗せたり、アトリエにつれてきたときにあそぶ姿を見て、この本の企画を思いついたという、子煩悩の育メンパパです。

それぞれの見開きが1枚のアートのように、繊細な色づかい、ていねいな描写、大胆な構図で描かれていて、一見すると大人が好むスタイリッシュな絵本にも見えますが、中味はこどものピュアな感性が、オドロキとわくわくで刺激されるモノであふれています。
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車を停めたいのにパーキングが満車という、お出かけの「あるある」ネタも。
──こんな建物があったら楽しいな
──こんなキャラがいたらおもしろいな
──こんな街があったら行ってみたいな


「この絵本の世界に自分も入っていきたい」……幼いとき、そんな気持ちになったことはありませんか。想像力はそうした思いから育っていきます。スカンプ氏が「やわらか頭」でのびのびと思い描いた、ページいっぱいの夢ワールドは、見るだけ、ながめるだけで、こどもの世界を大きく広げます。

本を上下ひっくり返して読み進めるしかけも、スカンプ氏がわが子と遊ぶ中で思いついたのだそうです!
【トム・スカンプ/作・絵】
ベルギー生まれ。美術大学卒業後、ポーランドでグラフィック・アートを学び、ポスター、はがき、おもちゃ、切手などを制作。絵本にも「やわらか頭」でたくさんの遊びを盛りこんでおり、作品が世界中で翻訳出版されている。
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この記事のライター

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